イランとイスラエルの軍事衝突:現地在留中国人の安全リスク2025年06月17日 23:03

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【概要】

 2025年6月17日火曜日午後3時58分(北京時間)にGlobal Timesによって報じられたところによると、中国外務省のGuo Jiakun報道官は、同日の定例記者会見で、イランとイスラエルの軍事衝突のエスカレートとそれに伴う現地在留中国人の安全リスクに関して質問を受けた。  

 Guo報道官はこれに対し、中国政府が海外在留中国人の安全を非常に重視していると述べた。イラン・イスラエル紛争の勃発以来、在イランおよび在イスラエルの中国大使館・領事館は、直ちに緊急領事保護メカニズムを発動し、両国に対し中国国民および機関の安全を効果的に確保するよう要求したことを説明した。また、中国の大使館・領事館は適時助言を出し、現地在留の中国国民および機関と密接な連絡を保ち、安全対策と緊急避難を指導し、中国国民の避難に対して積極的に支援を提供していると述べた。

 さらにGuo報道官は、一部の中国国民がすでに近隣諸国へ安全に避難したことを付け加えた。外務省および関連する大使館・領事館は、他の部門と協力し、イランとイスラエルにいる中国国民の安全を保護し、迅速な避難を組織するために全力を挙げていると述べた。Guo報道官は、イランとイスラエルにいる中国国民に対し、大使館・領事館に連絡するか、領事支援のために12308ホットラインに電話するよう助言した。

【詳細】 

 2025年6月17日火曜日午後3時58分(北京時間)にGlobal Timesが報じたところによると、中国外務省のGuo Jiakun報道官は、同日の定例記者会見で、イランとイスラエルの軍事衝突の激化と、それに伴う現地在留中国人の深刻な安全上のリスクについて質問に応じた。

 Guo報道官の説明は以下の通りである。

 ・中国政府の重視: 中国政府は、海外にいる中国国民の安全を非常に重視している。

 ・緊急領事保護メカニズムの作動: イラン・イスラエル紛争が勃発して以来、在イランおよび在イスラエルの中国大使館・領事館は、直ちに「緊急領事保護メカニズム」を始動させた。

 ・両国への要求: 中国大使館・領事館は、イランとイスラエルの両国に対し、中国国民および中国機関の安全を効果的に確保するよう要求した。

 ・助言の発出と連絡維持: 大使館・領事館は、タイムリーに安全に関する助言を発出し、現地在留の中国国民および機関と緊密な連絡を維持している。
安全対策と避難の指導: 大使館・領事館は、中国国民に対し、安全対策と緊急避難の指導を行い、避難を希望する中国国民に対して積極的に支援を提供している。
一部の国民の避難完了: すでに一部の中国国民は、近隣諸国へ安全に避難している。

 ・全力での保護と避難組織: 外務省および関連する大使館・領事館は、他の部門と協力し、イランとイスラエルにいる中国国民の安全を保護し、迅速な避難を組織するために全力を挙げている。

 ・領事支援の呼びかけ: Guo報道官は、イランとイスラエルにいる中国国民に対し、大使館・領事館に連絡するか、領事支援のために「12308ホットライン」に電話するよう助言した。

 この発言は、中国政府が海外在留国民の安全確保に具体的な措置を講じていることを示しており、特に紛争地域におけるリスク管理と緊急対応の取り組みが強調された。

【要点】 

 中国国民のイラン・イスラエルからの避難計画

 ・中国政府の重視: 中国政府は、海外在留中国国民の安全を最優先事項としている。

 ・緊急体制の発動: イラン・イスラエル紛争の勃発を受け、在イランおよび在イスラエルの中国大使館・領事館は、直ちに緊急領事保護メカニズムを作動させた。

 ・両国への安全確保要請: 大使館・領事館は、イランとイスラエル両国に対し、中国国民および中国機関の安全を確実に保障するよう強く求めた。

 ・情報提供と連絡網: 大使館・領事館は、タイムリーに安全に関する助言を発出し、現地在留の中国国民や機関との密接な連絡を維持している。

 ・安全対策と避難支援: 現地の中国国民に対しては、安全対策の指導を行うとともに、緊急避難に関する具体的な手助けを提供している。

 ・一部国民の避難完了: すでに一部の中国国民は、近隣諸国へ安全に避難が完了している。

 ・政府一体での取り組み: 中国外務省および関連大使館・領事館は、他の関係省庁と連携し、イランとイスラエルにいる中国国民の安全を確保し、迅速な避難を組織するために全力を挙げている。

 ・領事支援ホットライン: 現地在留の中国国民は、大使館・領事館に直接連絡するか、領事支援ホットライン「12308」に電話することで援助を求めることができる。
 
【桃源寸評】🌍

 日本政府のイラン・イスラエルにおける邦人保護・退避に関する対応

 1.危険情報の発出・引き上げ

 ・外務省は、イラン全土の危険情報を最高の「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」に引き上げている。これは、いかなる目的であれイランへの渡航を中止し、すでに滞在中の邦人には速やかな国外退避を促すものである。

 ・イスラエル全土についても、地域によっては「レベル3:渡航中止勧告」または「レベル4:退避勧告」が発出されており、イスラエルへの渡航を中止するよう呼びかけている。

 2.邦人への注意喚起と情報収集

 ・外務省や在イラン・在イスラエル日本国大使館は、現地に滞在する邦人に対し、随時安全に関する情報提供や注意喚起を行っている。

 ・事態の推移を注視し、情報の収集・分析に努めている。

 3.退避手段の検討・実施

 ・イランでは、空港の閉鎖が続いているため、国外退避を希望する邦人に対して、政府が車両を手配し、陸路での輸送を検討している。近く希望者を募る予定である。

 ・イスラエルに滞在する邦人については、隣国のヨルダンへ貸し切りバスで退避させることを検討しており、6月19日(予定)に実施する予定と報じられている。

 4.関係国との連携

 ・日本政府は、イランやイスラエルに対して事態のエスカレートを控えるよう自制を求めるとともに、日本人の保護への協力を要請している。イラン側からは「全面的に協力する」との返答があったとされている。

 5.大使館の対応

 ・在イラン・在イスラエル日本国大使館は、邦人保護の最前線として、現地邦人との連絡を密に取り、安全確保と退避支援にあたっている。

 ・イスラエルの日本大使館は、一時的に臨時休館するなどの対応も行われている。

 6.林官房長官の発言

 ・林官房長官は、現時点で日本人への被害情報はないとしつつ、邦人保護に万全を期す考えを繰り返し表明している。

 日本政府も中国と同様に、緊迫する中東情勢における邦人の安全確保と退避に全力を尽くしている。最新の情報は、外務省の海外安全ホームページや各在外公館のウェブサイトで確認することが重要である。

【寸評 完】🌺

【引用・参照・底本】

China is organizing swift evacuation for Chinese citizens in Iran and Israel: Chinese FM GT 2025.06.17
https://www.globaltimes.cn/page/202506/1336338.shtml

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