第10回中露博覧会が開催 ― 2026-05-26 19:29
【概要】
2026 年 5 月に中国黒竜江省ハルビン市で第 10 回中露博覧会が開催された。ロシアからは約 300 の出展企業と 5,000 人規模の調達団が参加し、46 か国・地域から計 1,500 社以上が出展する、両国間最大かつ最も影響力のある経済協力プラットフォームとしての地位を改めて示した。会期中は各種商談や新技術・新製品の発表が行われ、両国の貿易は堅調な成長を続け、協力の内容も単なる貿易取引から共同研究や協業生産へと深化している状況が確認された。
【詳細】
開催規模と概要
会期は 5 日間で、展示面積は 55,000 平方メートルに及んだ。ロシア輸出センターは初日だけで 104 件の商談マッチングを実施し、43 社の中国企業と交渉を行い、約 39 億ルーブル(約 5,500 万米ドル)に上る協力の可能性を得た。中国の査証免除政策はロシアのビジネス関係者の渡航を容易にし、初参加者の来場促進にも寄与した。
出展内容と企業の取り組み
会期中には 500 件以上の新技術・新製品が初披露され、分野は知能機器、デジタルセキュリティ、グリーン建材、先進的エネルギー貯蔵などに及んだ。中国の CNBM 佳木斯光電材料は、高緯度で日照が少なく寒冷なロシアの環境に適した太陽光パネル素材を展示し、従来品と異なり薄暗い環境下でも正常に作動する特徴を示した。新南豊サーモコンフォート(滄州)は寒冷地向けの液体燃料式暖房装置を出展し、すでに中国の自動車メーカーを通じてロシアに製品を輸出しており、今回はロシアの完成車メーカーとの直接的な取引関係構築を目指した。ロシアのロステック社は、Ka-32 ヘリコプターが中国の警察や消防部門で採用されている実績を紹介し、電子機器や電気バスの生産で中国製部品を活用する一方、同社の製品・技術を中国に輸出し、広州に医療機器の合弁会社を設立していることを明らかにした。
貿易動向
中国商務省の発表によると、2025 年の両国間貿易総額は 2,279 億米ドルに達し、3 年連続で 2,000 億米ドルを超過。中国は 16 年連続でロシアの最大貿易相手国となった。2026 年第 1 四半期の貿易総額は 612 億米ドルで前年比 14.7%増加し、中国からの輸出は 22%増、ロシアからの輸入は 9%増となった。貿易構造では機械・電気製品やハイテク製品の割合が上昇し、中国は自動車、家電、機械などを競争力のある製品として輸出し、ロシアはエネルギー、鉱産物、農産物を安定的に供給するなど、資源・産業・市場の面で相補的な関係が構築されている。また、クロスボーダー E コマースなど新たな取引形態も活発化している。
その他の協力分野
製造業やウェアラブル機器、観光文化融合分野などでも協力機会が探られた。ロシアの観光事業者は北極圏に位置するムルマンスクへの個人向け旅行プランを提案。過去 3 年間の同地への中国人旅行者数は年間約 4 万人に上り、査証免除の実施により今後は 10 万~15 万人に拡大する見込みが示され、観光分野の発展への期待が述べられた。
【要点】
・第 10 回中露博覧会は両国間最大の経済プラットフォームとして開催され、大規模な企業参加と商談が行われた。
・各企業は両国の市場特性に適合した製品・技術を提示し、貿易取引に加え、部品供給や合弁事業、共同開発といった協力形が進展している。
・両国間貿易は高い成長を維持し、貿易額は記録的な水準に達し、貿易構造も高度化・多様化している。
・査証免除などの政策が人の移動を促進し、観光をはじめとする新たな分野での協力拡大が見込まれている。
【引用・参照・底本】
China-Russia Expo marks 10th year amid deepening cooperation GT 2026.05.21
https://www.globaltimes.cn/page/202605/1361574.shtml
2026 年 5 月に中国黒竜江省ハルビン市で第 10 回中露博覧会が開催された。ロシアからは約 300 の出展企業と 5,000 人規模の調達団が参加し、46 か国・地域から計 1,500 社以上が出展する、両国間最大かつ最も影響力のある経済協力プラットフォームとしての地位を改めて示した。会期中は各種商談や新技術・新製品の発表が行われ、両国の貿易は堅調な成長を続け、協力の内容も単なる貿易取引から共同研究や協業生産へと深化している状況が確認された。
【詳細】
開催規模と概要
会期は 5 日間で、展示面積は 55,000 平方メートルに及んだ。ロシア輸出センターは初日だけで 104 件の商談マッチングを実施し、43 社の中国企業と交渉を行い、約 39 億ルーブル(約 5,500 万米ドル)に上る協力の可能性を得た。中国の査証免除政策はロシアのビジネス関係者の渡航を容易にし、初参加者の来場促進にも寄与した。
出展内容と企業の取り組み
会期中には 500 件以上の新技術・新製品が初披露され、分野は知能機器、デジタルセキュリティ、グリーン建材、先進的エネルギー貯蔵などに及んだ。中国の CNBM 佳木斯光電材料は、高緯度で日照が少なく寒冷なロシアの環境に適した太陽光パネル素材を展示し、従来品と異なり薄暗い環境下でも正常に作動する特徴を示した。新南豊サーモコンフォート(滄州)は寒冷地向けの液体燃料式暖房装置を出展し、すでに中国の自動車メーカーを通じてロシアに製品を輸出しており、今回はロシアの完成車メーカーとの直接的な取引関係構築を目指した。ロシアのロステック社は、Ka-32 ヘリコプターが中国の警察や消防部門で採用されている実績を紹介し、電子機器や電気バスの生産で中国製部品を活用する一方、同社の製品・技術を中国に輸出し、広州に医療機器の合弁会社を設立していることを明らかにした。
貿易動向
中国商務省の発表によると、2025 年の両国間貿易総額は 2,279 億米ドルに達し、3 年連続で 2,000 億米ドルを超過。中国は 16 年連続でロシアの最大貿易相手国となった。2026 年第 1 四半期の貿易総額は 612 億米ドルで前年比 14.7%増加し、中国からの輸出は 22%増、ロシアからの輸入は 9%増となった。貿易構造では機械・電気製品やハイテク製品の割合が上昇し、中国は自動車、家電、機械などを競争力のある製品として輸出し、ロシアはエネルギー、鉱産物、農産物を安定的に供給するなど、資源・産業・市場の面で相補的な関係が構築されている。また、クロスボーダー E コマースなど新たな取引形態も活発化している。
その他の協力分野
製造業やウェアラブル機器、観光文化融合分野などでも協力機会が探られた。ロシアの観光事業者は北極圏に位置するムルマンスクへの個人向け旅行プランを提案。過去 3 年間の同地への中国人旅行者数は年間約 4 万人に上り、査証免除の実施により今後は 10 万~15 万人に拡大する見込みが示され、観光分野の発展への期待が述べられた。
【要点】
・第 10 回中露博覧会は両国間最大の経済プラットフォームとして開催され、大規模な企業参加と商談が行われた。
・各企業は両国の市場特性に適合した製品・技術を提示し、貿易取引に加え、部品供給や合弁事業、共同開発といった協力形が進展している。
・両国間貿易は高い成長を維持し、貿易額は記録的な水準に達し、貿易構造も高度化・多様化している。
・査証免除などの政策が人の移動を促進し、観光をはじめとする新たな分野での協力拡大が見込まれている。
【引用・参照・底本】
China-Russia Expo marks 10th year amid deepening cooperation GT 2026.05.21
https://www.globaltimes.cn/page/202605/1361574.shtml

