「中心コンパクト天体(CCO)」から、初めて電波パルスを検出2026-07-02 21:29

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【概要】

 中国科学院国立天文台と清華大学の共同研究チームは、これまで長らく電波が検出されていなかった中性子星の一種「中心コンパクト天体(CCO)」から、初めて電波パルスを検出した。数十年にわたる探索で初めての成功であり、若い中性子星の形成と進化の解明に重要な証拠を与える成果で、学術誌『NatureAstronomy』に発表された。
  
【詳細】 

 研究の背景

1967年のパルサー発見以降、中性子星の研究は進み、2度のノーベル物理学賞にもつながった。一方で、超新星残骸の中心に位置しX線では明るく若い中性子星の特徴を示すにもかかわらず、電波パルスが検出されない「中心コンパクト天体(CCO)」という特異なグループが存在し、「真に電波を出さないのか、それとも信号が弱すぎて検出できないだけなのか」が長年の謎だった。

観測と検出

チームは南アフリカにある「アレカット(MeerKAT)」電波望遠鏡(次世代電波望遠鏡「スクエア・キロメートル・アレイ」の先行施設)を用い、複数のCCOを対象に深層探索を実施した。その結果、超新星残骸中心の代表的なCCOから、周期約424ミリ秒の電波パルス信号を検出し、電波パルサーであることを確認した。この中性子星はMeerKATによる電波観測とeROSITAによるX線観測を組み合わせた画像で特徴的な「青い目」の形を示すことから、「青い目パルサー」と命名された。

 検出を可能にした要因

 MeerKATの高い感度に加え、CCO向けに特別に設計された観測戦略、長時間の集中観測、そして弱い信号を背景雑音から分離する高度な信号処理技術が活用された。

 付随する知見

 この中性子星は2015年に自転速度が急激に変化する「グリッチ」と呼ばれる現象を起こしていたことが判明した。研究チームは、この事象が周囲の磁気環境を変化させ、弱かった電波放射が「オンになった」または強まった可能性があると指摘しているが、今後の長期観測による検証が必要である。

 学術的意義

 今回の発見は、CCOと通常の電波パルサーを直接観測的に結びつける初めての証拠であり、「CCOは本質的に電波を出さない」とする従来の考え方を覆す。また、比較的弱い磁場を持つ若い中性子星でも電波パルスを発生させうることを示し、銀河内にはまだ検出されていない微弱な若いパルサーが多数存在する可能性を示唆している。

【要点】

 ・中国の研究チーム、CCOからの電波パルス検出は歴史上初

 ・観測にはMeerKAT電波望遠鏡と特殊な観測・解析手法を使用

 ・検出されたパルスの周期は約424ミリ秒、「青い目パルサー」と命名

 ・2015年のグリッチ現象が電波放射の変化に関与した可能性

 ・CCOが本質的に電波を出さないという従来説を否定、弱い磁場でも電波放射が可能であることを証明

 ・未発見の若いパルサーが多数存在する可能性を示唆

【引用・参照・底本】

Chinese astronomers detect for the first time radio pulses from a central compact object, helping understand formation of neutron star GT 2026.07.01
https://www.globaltimes.cn/page/202607/1364893.shtml

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