中国: ISO「人工氷雪景観技術委員会」の事務局開催国に選定2026-08-07 09:09

【概要】

 中国が国際標準化機構(ISO)の「人工氷雪景観」に関する専門委員会の事務局開催国に選定された。同分野では中国初、氷雪産業全体でも初めてのISO事務局設置となる。同事務局を軸に、人工氷雪景観の設計・施工・安全管理・持続可能な運用に関する国際標準の策定を推進し、季節や地域の制約を超えて氷雪体験を通年化・世界的に普及させ、氷雪経済の拡大を目指す取り組みである。
  
【詳細】 

 事務局の設置と所掌範囲

 中国はISOに新設される「人工氷雪景観技術委員会」の事務局を担う。同委員会は、屋内外の人工氷雪景観構造物の安全性、設計、施工、運用、保守、持続可能な発展を対象とした国際標準化業務を統括する。

 標準策定の内容

 用語、設計原則・枠組みといった基礎的な標準、ならびに施工技術、安全・防護要件、持続可能な管理体制に関する技術的標準の策定を予定している。

 意義と位置づけ

 同事務局の設置は、中国の氷雪分野における国際標準化活動の重要な進展であり、中国が蓄積した技術・研究成果を人工氷雪景観の施工・安全管理・持続的発展に関する国際標準へ反映させることを可能にする。

 産業の現状と背景

 中国の氷雪産業は製造、サービス、文化、スポーツ、観光、装備関連に至るまで着実に発展し、人工氷雪景観は従来の冬季限定の枠を超えた通年営業の核となっている。2025年末現在、中国の氷雪観光関連企業は1万4075社に上り、同観光業は持続的な成長期に入ったとされる。また、従来は北部地域が中心であった氷雪経済は、広東省や浙江省といった南部・東部地域にも拡大し、屋内外の人工氷雪施設が年間を通じて人気を集めている。

 専門家の見解

 北京体育大学の観光・スポーツ専門家は、中国の自然的条件から、人工氷雪景観は全国的な氷雪経済の拡大、ならびに自然に氷雪の少ない地域への世界的な普及における重要な基盤となると指摘。また、標準化は産業の発展と国際的な役割を果たす上で不可欠であると述べている。

 目指す効果

 人工氷雪技術により季節的・地理的な制約を克服し、より多くの人々に氷雪体験を提供するとともに、世界的な氷雪経済の成長を促進する。今後ISO加盟国と協力し、同分野の国際標準の発展に貢献する方針である。

【要点】

 ・中国がISO「人工氷雪景観技術委員会」の事務局開催国に選定、氷雪分野では同分野初の事務局となる。

 ・標準の対象は、人工氷雪景観の設計・施工・安全・運用・保守・持続可能性。用語・基盤的枠組みから技術・管理基準までを策定する。

 ・中国の技術・実績を国際標準に反映させることが、同分野での国際的役割を果たす基盤となる。

 ・人工氷雪技術により冬季・北部地域限定だった氷雪産業が通年化・全国展開し、関連企業数は1万4075社に達する。

 ・最終的には世界中の広い地域で氷雪体験を可能にし、世界的な氷雪経済の発展に貢献することを目指す。

【引用・参照・底本】

China secures first ISO secretariat in ice-and-snow sector; artificial landscapes to make ‘winter-only’ industry year round GT 2026.08.03
https://www.globaltimes.cn/page/202608/1367422.shtml

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