北京市内の市営公園14箇所に計72台のロボットが「職員」として配備 ― 2026-08-07 13:10
【概要】
2026年夏、北京市内の市営公園14箇所に計72台のロボットが「職員」として配備され、清掃、巡回、観光案内、病害虫対策などの業務を担当している。高温環境下での作業負担の軽減とサービス品質の向上を目的とし、2024年からの実証実験を経て本格的な導入が進められたものである。各公園の環境に応じた複数種類のロボットが活用され、データ連携による管理体制の構築も進められている。
【詳細】
配備の経緯
北京市では2024年、玉淵潭公園において「ロボット×造園」革新的応用パイロット事業を開始し、造園用ロボットの試験運用をスタートさせた。2025年には同公園に「造園ロボット作業ステーション」が設置され、機器の実証試験、利用環境への適合調整、技術改良が進められた。同公園は北京市中心部に位置し、水域・緑地・広場など多様な環境を持ち、来園者数も安定していることから、実証試験の場として適していた。2年間で18社から23種類のロボット機器が実地試験に供され、環境適合性の高い機種が選定された後、2026年に14箇所の市営公園への配備が実施された。
各公園における主なロボットの機能
頤和園
清掃ロボットは、作業員がスマートフォンアプリで作業エリアと清掃モードを設定すると約30秒で稼働を開始する。LiDARと各種センサーを搭載し周囲の状況をリアルタイムで把握、側面ブラシで沿道のゴミを掃き集める。壁際清掃や自動散水機能を有し、検知したゴミの量に応じて清掃強度を調整可能で、歩行者や車両を自動的に回避する機能も備える。また観光案内ロボットは、設定された経路に沿って説明を行うほか、来園者の質問への回答や公園内のマナー啓発も行う。
玉淵潭公園
11台のロボットが稼働している。身長1.5メートルの白い巡回ロボットは、10を超える高精度AIモデル、レーダー、画像認識カメラを搭載し、喫煙などの行為を検知すると事前に録音された音声で注意喚起を行う。
紫竹院公園
二酸化炭素を人の呼気に模して放出し蚊を誘引・捕獲する「スマート吸引式」の蚊対策ロボット4機種が導入された。同公園の担当者によれば、特に緑地での来園者の蚊への懸念に対応するためのもので、従来型の蚊捕獲器と比較しても効果的で、夜間に子供連れの来園者が多い時間帯の利用者体験向上と現場職員の負担軽減に寄与している。
管理体制とその他の機能
公園職員はスマートフォンを用いて各種ロボットからのリアルタイムデータを閲覧可能で、病害虫の発生サイクル分析や的を絞った防除計画の立案に活用でき、従来の目視点検の限界を補っている。病害虫監視用の機器は春・夏・秋のみ稼働する光制御モードを基本とし、冬季に昆虫が休眠に入り翌年の啓蟄の節気までの期間は自動的に運転を停止し、環境負荷を低減する設計となっている。
さらに新たに配備された水草除去ロボットは、水草の切断・回収・脱水・運搬・荷下ろしまで一連の機能を統合し、遠隔操作または自律運転で作業を実施可能である。
今後の展開
北京市公園管理センターは、各公園で稼働するロボットの運用データを集約・監視し、ロボットの位置情報・稼働状況のリアルタイム追跡と多角的な分析を行う体制を整備する方針である。これらのデータ基盤を活用し、今後は都市公園管理全般におけるロボット技術のさらなる活用拡大と技術の高度化を図るとしている。
【要点】
・2026年夏、北京市の14の市営公園に計72台のロボットが配備され、清掃・巡回・案内・病害虫対策などを担当
・2024年から玉淵潭公園で実証実験を開始し、2年間の試験を経て適合性の高い機種を選定
・公園ごとに清掃ロボット、巡回・マナー監視ロボット、蚊対策ロボット、水草除去ロボットなど多様な機種を導入
・データ連携によりリアルタイム監視や病害虫発生予測を行い、従来の人手作業の負担を軽減
・季節に応じて自動的に稼働を調整する環境配慮設計を採用
・運用データを集約し、今後の公園管理におけるロボット活用の拡大と技術高度化を推進
【引用・参照・底本】
72 robot ‘employees’ deployed across 14 Beijing parks for cleaning, patrols, tour guide and pest control amid sweltering summer heat GT 2026.08.05
https://www.globaltimes.cn/page/202608/1367578.shtml
2026年夏、北京市内の市営公園14箇所に計72台のロボットが「職員」として配備され、清掃、巡回、観光案内、病害虫対策などの業務を担当している。高温環境下での作業負担の軽減とサービス品質の向上を目的とし、2024年からの実証実験を経て本格的な導入が進められたものである。各公園の環境に応じた複数種類のロボットが活用され、データ連携による管理体制の構築も進められている。
【詳細】
配備の経緯
北京市では2024年、玉淵潭公園において「ロボット×造園」革新的応用パイロット事業を開始し、造園用ロボットの試験運用をスタートさせた。2025年には同公園に「造園ロボット作業ステーション」が設置され、機器の実証試験、利用環境への適合調整、技術改良が進められた。同公園は北京市中心部に位置し、水域・緑地・広場など多様な環境を持ち、来園者数も安定していることから、実証試験の場として適していた。2年間で18社から23種類のロボット機器が実地試験に供され、環境適合性の高い機種が選定された後、2026年に14箇所の市営公園への配備が実施された。
各公園における主なロボットの機能
頤和園
清掃ロボットは、作業員がスマートフォンアプリで作業エリアと清掃モードを設定すると約30秒で稼働を開始する。LiDARと各種センサーを搭載し周囲の状況をリアルタイムで把握、側面ブラシで沿道のゴミを掃き集める。壁際清掃や自動散水機能を有し、検知したゴミの量に応じて清掃強度を調整可能で、歩行者や車両を自動的に回避する機能も備える。また観光案内ロボットは、設定された経路に沿って説明を行うほか、来園者の質問への回答や公園内のマナー啓発も行う。
玉淵潭公園
11台のロボットが稼働している。身長1.5メートルの白い巡回ロボットは、10を超える高精度AIモデル、レーダー、画像認識カメラを搭載し、喫煙などの行為を検知すると事前に録音された音声で注意喚起を行う。
紫竹院公園
二酸化炭素を人の呼気に模して放出し蚊を誘引・捕獲する「スマート吸引式」の蚊対策ロボット4機種が導入された。同公園の担当者によれば、特に緑地での来園者の蚊への懸念に対応するためのもので、従来型の蚊捕獲器と比較しても効果的で、夜間に子供連れの来園者が多い時間帯の利用者体験向上と現場職員の負担軽減に寄与している。
管理体制とその他の機能
公園職員はスマートフォンを用いて各種ロボットからのリアルタイムデータを閲覧可能で、病害虫の発生サイクル分析や的を絞った防除計画の立案に活用でき、従来の目視点検の限界を補っている。病害虫監視用の機器は春・夏・秋のみ稼働する光制御モードを基本とし、冬季に昆虫が休眠に入り翌年の啓蟄の節気までの期間は自動的に運転を停止し、環境負荷を低減する設計となっている。
さらに新たに配備された水草除去ロボットは、水草の切断・回収・脱水・運搬・荷下ろしまで一連の機能を統合し、遠隔操作または自律運転で作業を実施可能である。
今後の展開
北京市公園管理センターは、各公園で稼働するロボットの運用データを集約・監視し、ロボットの位置情報・稼働状況のリアルタイム追跡と多角的な分析を行う体制を整備する方針である。これらのデータ基盤を活用し、今後は都市公園管理全般におけるロボット技術のさらなる活用拡大と技術の高度化を図るとしている。
【要点】
・2026年夏、北京市の14の市営公園に計72台のロボットが配備され、清掃・巡回・案内・病害虫対策などを担当
・2024年から玉淵潭公園で実証実験を開始し、2年間の試験を経て適合性の高い機種を選定
・公園ごとに清掃ロボット、巡回・マナー監視ロボット、蚊対策ロボット、水草除去ロボットなど多様な機種を導入
・データ連携によりリアルタイム監視や病害虫発生予測を行い、従来の人手作業の負担を軽減
・季節に応じて自動的に稼働を調整する環境配慮設計を採用
・運用データを集約し、今後の公園管理におけるロボット活用の拡大と技術高度化を推進
【引用・参照・底本】
72 robot ‘employees’ deployed across 14 Beijing parks for cleaning, patrols, tour guide and pest control amid sweltering summer heat GT 2026.08.05
https://www.globaltimes.cn/page/202608/1367578.shtml

