竹由来複合材料を活用したドローンを開発した2026-08-15 23:35

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【概要】

 中国福建省の企業「ロン・バンブー(LongBamboo)」の開発チームは、竹の強靭な外皮層を温存したまま平坦化する技術のブレークスルーを経て、竹由来複合材料を活用したドローンを開発した。本機は複数回の試験飛行を既に完了しており、従来は低価値利用にとどまっていた竹の外皮を高機能素材として活用するとともに、航空用炭素繊維に比べ大幅な低コストと使用後の自然分解性を実現している。今回の技術開発により、竹は食器・家具といった従来の用途を超え、航空機を含む広範な産業分野での活用が進み始めている。
  
【詳細】 

 技術的特徴

 開発の核心は、竹の最も丈夫な外皮層を保持したまま材料を平坦化する独自の加工技術である。これにより部位ごとの密度や性質に応じて材料を使い分けることが可能となり、素材全体の性能が向上した。従来は竹の外皮は加工時の廃材とされ、低品質の竹炭として焼却処分されていた。

 素材の使用比率

 2026年2月の同社発表によると、竹由来複合材料はドローン全体の25%超を占め、胴体外皮については100%同社製高機能竹複合材で構成されている。
諸元と開発経緯:開発には4年の歳月を費やし、データモデルの構築、生産設備の改良、素材の配合・製法の精密化を段階的に推進した。完成したドローンの翼幅は2.5メートル超、重量は約7キログラムである。

 経済性と環境適合性

 竹複合材の材料コストは、航空用グレードの炭素繊維の概ね4分の1から10分の1に抑えられる。また、使用後には自然環境下で分解する性質を持ち、「自然から得て自然に還す」循環型素材としての特長を有する。

 竹素材の応用拡大と資源状況

 竹は従来、食器や家具が主な用途であったが、現在は自動車内装材、プラスチック・ガラス繊維・炭素繊維の代替素材としての検討も進められている。中国は世界最大の竹林資源を有し、総面積は約756万ヘクタールに上る。また竹の栽培技術、素材の研究開発・利用技術においても世界的な上位水準にある。

【要点】

 ・福建省の企業が、竹の外皮を温存する新技術を用い、竹由来複合材を使用したドローンを開発、試験飛行を完了した。

 ・胴体外皮は竹複合材100%製、全体の 25%超に同素材を使用し、翼幅2.5m超・重量約 7kg に仕上がっている。

 ・素材コストは航空用炭素繊維の 1/4~1/10 であり、使用後は自然分解可能で環境負荷が低い。

 ・開発期間は4年に及び、素材の基礎データから生産設備まで一貫した改良を実施した。

 ・今回の成果を契機に、竹は従来の生活用品から産業用構造材へと応用範囲を拡大しつつある。

 ・中国は豊富な竹林資源と高度な竹材技術を背景に、本分野の世界的な先進地域の一つである。

【引用・参照・底本】

From the grove to the sky: Chinese team develops drone made of bamboo-based composites GT 2026.08.14
https://www.globaltimes.cn/page/202608/1368210.shtml

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