石破茂首相:マレーシアを訪問2025年01月10日 20:14

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【概要】
 
 日本の石破茂首相は2025年1月10日、マレーシアを訪問し、アンワル・イブラヒム首相と会談を行った。これは、個別国への訪問としては、石破首相の就任後初めてのもの。

 会談では、両国の間で戦略的対話が急速に進展していることを歓迎し、海軍間での共同訓練の開始に向けた取り組みも確認された。

 日本からマレーシアへのODA(政府安全保障能力強化支援)の一環として、警戒監視用機材の供与や、救助艇の提供など、具体的な支援が順調に進展していることを表明。

 日本とマレーシアの海上法令執行機関が協力するための文書が実質合意に至ったことを評価した。

 マレーシアのアンワル首相が進める「MADANI(マダニ)政策」に基づき、半導体や航空機部品、さらにはレアアース開発における両国の協力が一致した。

 マレーシアから日本への安定したLNG供給に関しても確認し、エネルギー分野での連携を強化する意向を示した。
 
 両首脳は「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」や「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」の重要性を再確認し、今後も連携を続けることで一致した。

 会談後、石破首相は次の訪問先であるインドネシアへ向かった。

【詳細】
 
 日本の石破茂首相は、2025年1月10日にマレーシアを訪問し、アンワル・イブラヒム首相と初めて個別に会談を行った。これまでのような多国間会合を伴わない、個別国への訪問は、石破首相の就任後初めての試みである。

 会談では、戦略的対話が急速に進展している点が話題となり、今後の海軍間での共同訓練の開始に向けた取り組みが確認された。両国の防衛協力強化に向けた新たなステップとして、具体的な連携の展開が期待されている。

 日本からマレーシアへのODA(政府安全保障能力強化支援)として、警戒監視用機材の供与や、救助艇などの提供が進んでいることを、石破首相は歓迎した。安全保障面での実際の支援が順調に進展しており、両国間の信頼関係をさらに深めるための一環となっている。

 また、両国の海上法令執行機関が協力するための文書が実質合意に至り、今後の法令執行活動においてより強固な連携を図っていくことが確認された。

 マレーシアのアンワル首相が進める「MADANI(マダニ)政策」に基づき、両国は半導体、航空機部品、さらにはレアアース開発における経済協力を進めることで一致。マレーシアが重視する持続可能な成長やイノベーションの取り組みを、日本が技術支援などでバックアップしていくことが合意された。

 マレーシアから日本へのLNG安定供給に関しても合意がなされ、エネルギー分野での連携強化が進められる見通しだ。今後、マレーシアから日本へのLNG供給が安定的に行われる方向性が確認された。

 両首脳は「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」や「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」の重要性を再確認し、地域の安定と繁栄に向けた協力を一層深めていく意向を示した。インド太平洋地域での中国の影響力を排除し、法の支配や国際ルールに基づく秩序を維持するため、共通の方針を掲げていくことが確認された。

 会談後、石破首相は次の訪問先であるインドネシアへ向かった。インドネシアとの連携強化も視野に入れ、東南アジア地域での外交活動を本格化させるための動きとなっている。

【要点】
 
 ・石破茂首相が2025年1月10日にマレーシアを訪問し、アンワル・イブラヒム首相と個別に会談した。
 ・これが石破首相の就任後、初めて行った多国間会合を伴わない個別国訪問である。
会談では、戦略的対話の進展や海軍間の共同訓練の開始を確認。
 ・日本からマレーシアへのODAとして、警戒監視機材の供与や救助艇などの提供が進行中であることを歓迎。
 ・両国の海上法令執行機関の協力強化に向けて、実質合意に至った。
マレーシアの「MADANI政策」に基づき、半導体、航空機部品、レアアース開発での協力を進めることで一致。
 ・マレーシアから日本へのLNG安定供給に関する協力も確認された。
 ・「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」や「ASEANアウトルック(AOIP)」の重要性を再確認し、地域の安定に向けた連携を強化することを表明。
 ・会談後、石破首相は次の訪問地であるインドネシアに向かった。

【引用・参照・底本】

石破首相、初の個別外遊 安保、マダニ政策など協力 sputnik日本 2025.01.10
https://sputniknews.jp/20250110/19486435.html

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