国連からの米国の脱退は非常に悪い提案 ― 2025年02月27日 22:34
【桃源寸評】
戒厳令を宣した何処其処の大統領並みである。
思い通りにならないと、駄々を捏ねるのか。
米国は終わるか。
【寸評 完】
【概要】
アメリカの共和党上院議員らが、新たに「国連の完全脱退(DEFUND)法案」を提出し、国連が「独裁者のためのプラットフォームとなり、アメリカとその同盟国を攻撃する場と化している」として、米国の国連脱退を求めている。この提案について、国際コンサルタントで元米陸軍中佐のアール・ラスムッセン氏は、国連からの米国の脱退は非常に悪い提案であると指摘した。
ラスムッセン氏によれば、米国は国連の創設国の一つであり、その脱退は国連にとって深刻な影響を及ぼす可能性がある。しかし、彼は国連が存続可能であるとも述べ、中国やロシアが強力な指導力を発揮する可能性があると指摘した。一方で、フランスやイギリスの影響力については、通常米国の意向に沿う傾向があるため、不透明であるとした。
米国の脱退が現実になれば、国連本部はニューヨークから中立的な国へ移転する必要があると考えられる。ラスムッセン氏は、国際社会には対話のための枠組みが不可欠であり、国連のような組織が存在しなければ、世界の緊張や紛争が増加する可能性が高いと警告した。国連が解体されれば、大国が個別に影響圏を管理し、地域紛争や災害対応を調整することになると指摘した。
また、国連は安全保障や対話の場としてだけでなく、人権、医療支援、食糧問題、飢饉への対策、反政府武装勢力との紛争解決、平和維持活動など、多岐にわたる重要な役割を果たしてきた。ラスムッセン氏は、国連が消滅すれば、人道支援の機会が大きく損なわれると述べた。
国連の運営資金の約3分の1を拠出している米国以外にも、ロシアやBRICS諸国は、国連の包括的な改革を求めている。特に安全保障理事会の改革に関しては、より民主的で代表性が高く、効率的なものとするべきであり、発展途上国の代表を増やすべきであると主張している。昨年10月のBRICSカザン・サミット宣言では、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの新興国や発展途上国が国際社会でより大きな役割を果たせるよう、国連の改革が必要であるとの見解が示された。
【詳細】
アメリカの国連脱退提案とその影響
提案の背景と共和党の主張
アメリカの共和党上院議員のグループは、新たに「国連の完全脱退(Disengaging Entirely From the United Nations Debacle: DEFUND)法案」を提出した。この法案の目的は、米国の国連からの脱退を正式に決定することである。彼らの主張によれば、国連は本来の目的から逸脱し、「独裁者のためのプラットフォーム」となり、アメリカとその同盟国を攻撃する場へと変質したとされる。
このような主張は、特に近年の国連の活動や決議がアメリカの外交政策と対立する場面が増えたことに起因している。例えば、パレスチナ問題、ウクライナ紛争、人権問題などで、アメリカと異なる立場をとる国々の発言力が増していることが背景にある。また、国連の人権理事会や安全保障理事会では、アメリカに批判的な決議が採択されることがあり、これに対する不満が共和党の一部に強まっている。
アール・ラスムッセン氏の見解
この提案について、国際コンサルタントであり、元米陸軍中佐のアール・ラスムッセン氏は、非常に悪い提案であると指摘した。彼によれば、米国は国連の創設国であり、その脱退は国際機関としての国連に深刻な影響を及ぼす可能性がある。しかし、それでも国連自体は存続し得ると述べ、中国やロシアが新たな主導権を握る可能性があると指摘した。
ラスムッセン氏は、フランスとイギリスの立場についても言及し、これらの国々は通常アメリカの意向に沿った行動を取ることが多いため、米国の脱退後にどのような役割を果たすかは不透明であるとした。
国連本部の移転の可能性
仮にアメリカが国連を脱退した場合、国連本部は現在のニューヨークから移転する必要が出てくる可能性が高い。米国が国連に対する財政支援を停止し、国連本部の活動を制限するような措置を取る場合、国連としてもニューヨークに拠点を置き続けることは現実的ではなくなる。移転先としては、スイス(ジュネーブ)やオーストリア(ウィーン)などの中立国が候補として考えられるが、中国やロシアの影響力が強い国への移転の可能性も排除できない。
国連の必要性と代替案の可能性
ラスムッセン氏は、国際社会には対話のための枠組みが不可欠であり、国連のような組織が存在しなければ、世界の緊張や紛争が増加する可能性が高いと警告した。国際連盟(League of Nations)の崩壊が第二次世界大戦の遠因の一つとされるように、国連が機能しなくなれば、大国間の調整が難しくなり、地域紛争が激化する可能性がある。
もし国連が解体された場合、大国が個別に影響圏を管理し、地域紛争や災害対応を調整することになると考えられる。この場合、各国が独自の影響力を行使することで、国際秩序が多極化するが、それが安定をもたらすかどうかは不確実である。
国連の役割とその影響
国連は安全保障や外交の場としてだけでなく、以下のような多岐にわたる役割を果たしている。
1.人道支援・人権活動
・国連は世界各地で人道支援を提供しており、難民支援、医療支援、飢饉対策などを行っている。
・例えば、世界食糧計画(WFP)や国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などが、紛争地域や貧困地域で活動している。
・国連人権理事会(UNHRC)は、各国の人権状況を監視し、報告を行っている。
2.国際紛争の調停・平和維持活動
・国連平和維持活動(PKO)は、武力紛争後の安定化に貢献している。
・例えば、アフリカや中東における紛争地域での停戦監視や治安維持に取り組んでいる。
3.環境・気候変動対策
・国連環境計画(UNEP)は、気候変動や生物多様性保全の取り組みを推進している。
・パリ協定のような国際的な枠組みも、国連の場で議論されることが多い。
4.国際法・貿易の調整
・国際刑事裁判所(ICC)や国連貿易開発会議(UNCTAD)などが、国際法の整備や貿易の公平性を促進している。
もし国連が解体された場合、これらの活動が大きく縮小または消滅し、世界の人道支援や平和維持活動が著しく弱体化することが懸念される。
BRICS諸国による国連改革の動き
米国は国連の運営資金の約3分の1を拠出しているが、ロシアやBRICS諸国は、国連の包括的な改革を求めている。特に安全保障理事会の改革に関しては、発展途上国の代表を増やし、より民主的で代表性が高いものとするべきだと主張している。
2024年10月に開催されたBRICSカザン・サミットの宣言では、以下の点が強調された。
・国連の包括的改革:国連の代表性を高めるため、安全保障理事会のメンバー構成を見直し、発展途上国の参加を増やす。
・発展途上国の役割強化:アフリカ、アジア、ラテンアメリカの新興国が、国際社会でより大きな役割を果たせるようにする。
・多極化した国際秩序の推進:米国一極支配ではなく、多極的な世界秩序を構築する。
結論
米国の国連脱退は、国連の財政や運営に大きな影響を与える可能性があるが、国連自体が存続することは可能であり、中国やロシアが主導的な役割を果たす可能性が高い。また、国連の崩壊は国際社会の対話の場を失わせ、地域紛争の増加や人道支援の縮小を招く可能性がある。一方で、BRICS諸国を中心に、国連の包括的な改革を求める動きが加速しており、米国の脱退は、国際秩序の変化を加速させる可能性がある。
 
【要点】
アメリカの国連脱退提案の概要
・法案提出:「国連の完全脱退(DEFUND)法案」が共和党上院議員によって提案された。
・主張:国連は「独裁者のプラットフォーム」となり、アメリカや同盟国を攻撃する場に変質したと批判。
影響と専門家の見解
1.アール・ラスムッセン氏の見解
・国連脱退は「非常に悪い提案」と評価。
・国連存続は可能だが、中国やロシアが主導権を握る可能性が高い。
・フランス・イギリスの対応は不透明。
2.国連本部の移転可能性
・米国の財政支援停止により、ニューヨークからの移転が現実味を帯びる。
・候補地:ジュネーブ(スイス)、ウィーン(オーストリア)、または中国・ロシアの影響下にある都市。
国連の役割とその重要性
・人道支援・人権保護:WFP(世界食糧計画)、UNHCR(難民支援)、UNHRC(人権理事会)などが活動。
・国際紛争の調停・平和維持:PKO(国連平和維持活動)が停戦監視や治安維持を担う。
・環境・気候変動対策:UNEP(国連環境計画)やパリ協定が重要な役割を果たす。
・国際法・貿易の調整:ICC(国際刑事裁判所)、UNCTAD(国連貿易開発会議)が関与。
BRICS諸国の国連改革構想
・国連の包括的改革を提唱:発展途上国の代表性を高め、安全保障理事会のメンバー構成を見直す。
・多極化した国際秩序の推進:アメリカ一極支配から、多極的な世界秩序への移行を促す。
・2024年BRICSカザン・サミットで議論:国連改革を推進する方針を強調。
結論と展望
・米国の脱退が国際秩序を変える可能性
⇨ 国連の財政が不安定化し、中国・ロシアの影響力が増大。
⇨ 国連が弱体化すると、国際的な人道支援・平和維持活動が停滞する恐れ。
⇨ BRICS諸国が主導する新たな国際秩序が加速する可能性。
【引用・参照・底本】
Russia, China Could Pick Up the Slack If US Quit UN, But Body's Dissolution Would Trigger Conflicts sputnik international2025.02.21
https://sputnikglobe.com/20250221/russia-china-could-pick-up-the-slack-if-us-quit-un-but-bodys-dissolution-would-trigger-conflicts-1121595737.html
戒厳令を宣した何処其処の大統領並みである。
思い通りにならないと、駄々を捏ねるのか。
米国は終わるか。
【寸評 完】
【概要】
アメリカの共和党上院議員らが、新たに「国連の完全脱退(DEFUND)法案」を提出し、国連が「独裁者のためのプラットフォームとなり、アメリカとその同盟国を攻撃する場と化している」として、米国の国連脱退を求めている。この提案について、国際コンサルタントで元米陸軍中佐のアール・ラスムッセン氏は、国連からの米国の脱退は非常に悪い提案であると指摘した。
ラスムッセン氏によれば、米国は国連の創設国の一つであり、その脱退は国連にとって深刻な影響を及ぼす可能性がある。しかし、彼は国連が存続可能であるとも述べ、中国やロシアが強力な指導力を発揮する可能性があると指摘した。一方で、フランスやイギリスの影響力については、通常米国の意向に沿う傾向があるため、不透明であるとした。
米国の脱退が現実になれば、国連本部はニューヨークから中立的な国へ移転する必要があると考えられる。ラスムッセン氏は、国際社会には対話のための枠組みが不可欠であり、国連のような組織が存在しなければ、世界の緊張や紛争が増加する可能性が高いと警告した。国連が解体されれば、大国が個別に影響圏を管理し、地域紛争や災害対応を調整することになると指摘した。
また、国連は安全保障や対話の場としてだけでなく、人権、医療支援、食糧問題、飢饉への対策、反政府武装勢力との紛争解決、平和維持活動など、多岐にわたる重要な役割を果たしてきた。ラスムッセン氏は、国連が消滅すれば、人道支援の機会が大きく損なわれると述べた。
国連の運営資金の約3分の1を拠出している米国以外にも、ロシアやBRICS諸国は、国連の包括的な改革を求めている。特に安全保障理事会の改革に関しては、より民主的で代表性が高く、効率的なものとするべきであり、発展途上国の代表を増やすべきであると主張している。昨年10月のBRICSカザン・サミット宣言では、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの新興国や発展途上国が国際社会でより大きな役割を果たせるよう、国連の改革が必要であるとの見解が示された。
【詳細】
アメリカの国連脱退提案とその影響
提案の背景と共和党の主張
アメリカの共和党上院議員のグループは、新たに「国連の完全脱退(Disengaging Entirely From the United Nations Debacle: DEFUND)法案」を提出した。この法案の目的は、米国の国連からの脱退を正式に決定することである。彼らの主張によれば、国連は本来の目的から逸脱し、「独裁者のためのプラットフォーム」となり、アメリカとその同盟国を攻撃する場へと変質したとされる。
このような主張は、特に近年の国連の活動や決議がアメリカの外交政策と対立する場面が増えたことに起因している。例えば、パレスチナ問題、ウクライナ紛争、人権問題などで、アメリカと異なる立場をとる国々の発言力が増していることが背景にある。また、国連の人権理事会や安全保障理事会では、アメリカに批判的な決議が採択されることがあり、これに対する不満が共和党の一部に強まっている。
アール・ラスムッセン氏の見解
この提案について、国際コンサルタントであり、元米陸軍中佐のアール・ラスムッセン氏は、非常に悪い提案であると指摘した。彼によれば、米国は国連の創設国であり、その脱退は国際機関としての国連に深刻な影響を及ぼす可能性がある。しかし、それでも国連自体は存続し得ると述べ、中国やロシアが新たな主導権を握る可能性があると指摘した。
ラスムッセン氏は、フランスとイギリスの立場についても言及し、これらの国々は通常アメリカの意向に沿った行動を取ることが多いため、米国の脱退後にどのような役割を果たすかは不透明であるとした。
国連本部の移転の可能性
仮にアメリカが国連を脱退した場合、国連本部は現在のニューヨークから移転する必要が出てくる可能性が高い。米国が国連に対する財政支援を停止し、国連本部の活動を制限するような措置を取る場合、国連としてもニューヨークに拠点を置き続けることは現実的ではなくなる。移転先としては、スイス(ジュネーブ)やオーストリア(ウィーン)などの中立国が候補として考えられるが、中国やロシアの影響力が強い国への移転の可能性も排除できない。
国連の必要性と代替案の可能性
ラスムッセン氏は、国際社会には対話のための枠組みが不可欠であり、国連のような組織が存在しなければ、世界の緊張や紛争が増加する可能性が高いと警告した。国際連盟(League of Nations)の崩壊が第二次世界大戦の遠因の一つとされるように、国連が機能しなくなれば、大国間の調整が難しくなり、地域紛争が激化する可能性がある。
もし国連が解体された場合、大国が個別に影響圏を管理し、地域紛争や災害対応を調整することになると考えられる。この場合、各国が独自の影響力を行使することで、国際秩序が多極化するが、それが安定をもたらすかどうかは不確実である。
国連の役割とその影響
国連は安全保障や外交の場としてだけでなく、以下のような多岐にわたる役割を果たしている。
1.人道支援・人権活動
・国連は世界各地で人道支援を提供しており、難民支援、医療支援、飢饉対策などを行っている。
・例えば、世界食糧計画(WFP)や国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などが、紛争地域や貧困地域で活動している。
・国連人権理事会(UNHRC)は、各国の人権状況を監視し、報告を行っている。
2.国際紛争の調停・平和維持活動
・国連平和維持活動(PKO)は、武力紛争後の安定化に貢献している。
・例えば、アフリカや中東における紛争地域での停戦監視や治安維持に取り組んでいる。
3.環境・気候変動対策
・国連環境計画(UNEP)は、気候変動や生物多様性保全の取り組みを推進している。
・パリ協定のような国際的な枠組みも、国連の場で議論されることが多い。
4.国際法・貿易の調整
・国際刑事裁判所(ICC)や国連貿易開発会議(UNCTAD)などが、国際法の整備や貿易の公平性を促進している。
もし国連が解体された場合、これらの活動が大きく縮小または消滅し、世界の人道支援や平和維持活動が著しく弱体化することが懸念される。
BRICS諸国による国連改革の動き
米国は国連の運営資金の約3分の1を拠出しているが、ロシアやBRICS諸国は、国連の包括的な改革を求めている。特に安全保障理事会の改革に関しては、発展途上国の代表を増やし、より民主的で代表性が高いものとするべきだと主張している。
2024年10月に開催されたBRICSカザン・サミットの宣言では、以下の点が強調された。
・国連の包括的改革:国連の代表性を高めるため、安全保障理事会のメンバー構成を見直し、発展途上国の参加を増やす。
・発展途上国の役割強化:アフリカ、アジア、ラテンアメリカの新興国が、国際社会でより大きな役割を果たせるようにする。
・多極化した国際秩序の推進:米国一極支配ではなく、多極的な世界秩序を構築する。
結論
米国の国連脱退は、国連の財政や運営に大きな影響を与える可能性があるが、国連自体が存続することは可能であり、中国やロシアが主導的な役割を果たす可能性が高い。また、国連の崩壊は国際社会の対話の場を失わせ、地域紛争の増加や人道支援の縮小を招く可能性がある。一方で、BRICS諸国を中心に、国連の包括的な改革を求める動きが加速しており、米国の脱退は、国際秩序の変化を加速させる可能性がある。
【要点】
アメリカの国連脱退提案の概要
・法案提出:「国連の完全脱退(DEFUND)法案」が共和党上院議員によって提案された。
・主張:国連は「独裁者のプラットフォーム」となり、アメリカや同盟国を攻撃する場に変質したと批判。
影響と専門家の見解
1.アール・ラスムッセン氏の見解
・国連脱退は「非常に悪い提案」と評価。
・国連存続は可能だが、中国やロシアが主導権を握る可能性が高い。
・フランス・イギリスの対応は不透明。
2.国連本部の移転可能性
・米国の財政支援停止により、ニューヨークからの移転が現実味を帯びる。
・候補地:ジュネーブ(スイス)、ウィーン(オーストリア)、または中国・ロシアの影響下にある都市。
国連の役割とその重要性
・人道支援・人権保護:WFP(世界食糧計画)、UNHCR(難民支援)、UNHRC(人権理事会)などが活動。
・国際紛争の調停・平和維持:PKO(国連平和維持活動)が停戦監視や治安維持を担う。
・環境・気候変動対策:UNEP(国連環境計画)やパリ協定が重要な役割を果たす。
・国際法・貿易の調整:ICC(国際刑事裁判所)、UNCTAD(国連貿易開発会議)が関与。
BRICS諸国の国連改革構想
・国連の包括的改革を提唱:発展途上国の代表性を高め、安全保障理事会のメンバー構成を見直す。
・多極化した国際秩序の推進:アメリカ一極支配から、多極的な世界秩序への移行を促す。
・2024年BRICSカザン・サミットで議論:国連改革を推進する方針を強調。
結論と展望
・米国の脱退が国際秩序を変える可能性
⇨ 国連の財政が不安定化し、中国・ロシアの影響力が増大。
⇨ 国連が弱体化すると、国際的な人道支援・平和維持活動が停滞する恐れ。
⇨ BRICS諸国が主導する新たな国際秩序が加速する可能性。
【引用・参照・底本】
Russia, China Could Pick Up the Slack If US Quit UN, But Body's Dissolution Would Trigger Conflicts sputnik international2025.02.21
https://sputnikglobe.com/20250221/russia-china-could-pick-up-the-slack-if-us-quit-un-but-bodys-dissolution-would-trigger-conflicts-1121595737.html


