米政府:「DeepSeek」を国家安全保障上を理由に禁止検討2025年03月10日 19:30

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【桃源寸評】

 米国はますます"つまらない国"に成り下がった。衰退の一途か。
 追い詰められて(全く自己責任なのだが)、余裕もなく夢を世界に振り撒くことの出来ない侘しい一カントリーとなったか。

 まあ、精々蛸壺に潜り込んでいることだ。

【寸評 完】

【概要】 
 
 中国外務省の毛寧報道官は、米国が中国のAIチャットボット「DeepSeek」を国家安全保障上の懸念を理由に米政府のデバイスでの使用を禁止することを検討しているとの報道に対し、3月10日(月)の定例記者会見でコメントした。

毛報道官は、中国は国家安全保障の概念を過度に拡大することに一貫して反対しており、経済、貿易、技術分野の問題を政治化することにも反対の立場を取っていると述べた。

さらに、中国は中国企業の正当な権利と利益を断固として守るとも強調した。

【詳細】 

 中国外務省の毛寧報道官は、3月10日(月)に行われた定例記者会見において、米国が中国のAIチャットボット「DeepSeek」を国家安全保障上の懸念を理由に米政府のデバイスでの使用を禁止することを検討しているとの報道についてコメントした。

 毛報道官は、中国政府の立場として、国家安全保障の概念を過度に拡大することに一貫して反対していると述べた。具体的には、経済、貿易、技術分野の問題を不当に政治化することは、公正な競争環境を損ない、国際経済の正常な発展を妨げるものであると主張した。

 また、毛報道官は、中国企業の正当な権利と利益を断固として守るとの方針を強調した。これは、米国の制限措置が中国企業に対して不当な圧力を加えるものであると中国側が認識していることを示している。

 この発言は、近年の米中間の技術分野における対立の文脈の中で行われたものであり、特にAI技術やデジタル分野において中国企業が成長する中、米国が安全保障上の理由を挙げて規制を強化している状況を反映している。中国政府は、こうした規制が貿易の自由や国際的な協力に悪影響を及ぼす可能性があると主張しており、今回のDeepSeekに関する報道もその延長線上にある。

【要点】

 1.背景

 ・米国が中国のAIチャットボット「DeepSeek」を国家安全保障上の懸念を理由に、米政府のデバイスでの使用を禁止することを検討しているとの報道があった。

 2.中国外務省の立場(毛寧報道官の発言)

 ・国家安全保障の概念の過度な拡大に反対

  ⇨ 国家安全保障を口実に経済・貿易・技術分野の問題を政治化することに一貫して反対する立場を表明。
 
 ・公正な競争環境の重要性を強調

  ⇨ 経済や技術分野における不当な制限は、公正な競争を損ない、国際経済の正常な発展を妨げると指摘。

 ・中国企業の権利保護を主張

  ⇨ 中国政府は、中国企業の正当な権利と利益を断固として守る姿勢を示した。

 3.米中関係における文脈

 ・近年、米国は安全保障上の理由を挙げて中国企業への規制を強化しており、今回の措置もその一環と見られる。
 ・AI技術やデジタル分野における競争が激化する中、中国側は貿易の自由や国際協力への悪影響を懸念している。

【引用・参照・底本】

China opposes overstretching concept of national security, says FM on US mulling ban on DeepSeek GT 2025.03.10
https://www.globaltimes.cn/page/202503/1329828.shtml

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