高市の発言を右翼・好戦的政治家の「平和ボケと現実無視」を露呈2025年11月13日 23:15

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【概要】

 日本の新首相・高市早苗の就任後約1か月で、日本政府の台湾に関する発言や措置が続き、中国側から強い反発を招いていると報じているものである。具体的には、元駐日代表のHsieh Chang-tingに旭日章を授与する動きや、高市が国会で「中国本土からの軍事行動が日本の存立を脅かす事態に当たる」と述べたことに対し、中国側が外交上の抗議を繰り返している点を中心に伝えている。これらが日中関係の政治的信頼を損ない、経済・人的交流にも悪影響を及ぼす可能性があると指摘している。

【詳細】 

 授章問題:報道によれば、日本政府は旭日章を元「台北駐日経済文化代表処」代表のHsieh Chang-tingへ授与することを提示・推進したとされる。これに対し、中国外務省報道官のGuo Jiakunは、Hsieh氏が「台湾独立」を主張する人物であるとして強く反対し、この動きを「台湾に関する誤った一歩」であると表明した。中国側は一つの中国原則を重視し、同問題を日中関係の政治的基盤や日本の基本的信用に関わる「越えてはならない一線」であると位置づけている。

 高市首相の国会発言:高市は国会で、台湾有事において中国本土から軍事艦艇や武力の使用があれば、それが「存立を脅かす状況(survival-threatening situation)」に当たる可能性があり、法に基づき自衛隊が集団的自衛権を行使し得るとの見解を示したと報じられている。これに対して中国外務省は遺憾と反対を表明し、深刻な抗議を行った。

 中国の追加反応:国務院台湾事務弁公室のChen Binhua報道官は、「世界には一つの中国しかなく、台湾はその不可分の一部である」と述べ、高市の発言は一つの中国原則に重大に違反し、中国の内政への露骨な干渉であると非難した。また、過去の歴史(日本の植民統治・侵略と終戦後の台湾の復帰)を引き、日本側が台湾問題で中国の核心的利益を挑発する行為は容認されないと強調した。

 専門家と解説:中国側の研究者・評論家(中国国際問題研究所アジア太平洋研究部の項目)や他の専門家は、高市の発言が従来の歴代日本首相の慎重姿勢から逸脱しており、日中間の政治的信頼を著しく損なうと指摘している。これにより、台湾の「独立」勢力へ誤ったシグナルを送ることになり、台湾海峡の緊張を高め、経済や人的往来にも悪影響を与えうると警告している。

 国内外の反応:日本国内および台湾内の有識者や政治家からも批判が出ている。立憲民主党の小沢一郎は高市を「極めて軽率」と表現し、安保問題への軽薄さを批判した。また山口二郎教授は高市の発言を右翼・好戦的政治家の「平和ボケと現実無視」を露呈するものと批判した。台湾側のインターネット著名人「管昌」も高市を非難し、歴史的背景(日本による台湾住民の被害)を忘れるなと指摘した。

 総括的論点:中国側の迅速かつ強い反応は、台湾独立勢力と外部勢力の結託を抑制し、中国の「レッドライン」を国際社会に明確に示すために必要かつ正当であるとの見解を紹介している。さらに、このような事態が地域の安定維持のためのボトムラインを強化する意味を持つとする解説を掲載している。

【要点】

 ・日本政府がHsieh Chang-tingへの旭日章授与を推進したことに対し、中国は強く反発している。
グローバルタイムズ

 ・高市早苗首相の「台湾有事は日本の存立を脅かす」とする国会発言は、中国の正式な抗議を招いた。

 ・中国側は一つの中国原則を強調し、台湾問題を「越えてはならない一線」と位置づけ、歴史的背景を示して日本の行動を非難している。

 ・専門家は高市発言が従来の首相の慎重姿勢から逸脱し、日中関係の政治的信頼や経済・人的交流に悪影響を及ぼす可能性を指摘している。

 ・日本国内および台湾側からも高市の言動に対する批判が出ており、国際的にも批判と注目を集めている。

【引用・参照・底本】

Tokyo’s provocations on Taiwan question face growing backlash GT 2025.11.12
https://www.globaltimes.cn/page/202511/1348052.shtml

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