台湾:第77回WHO総会に招待されず ― 2024-05-15 16:46
中国外交部の汪文斌報道官が、台湾が第77回WHO総会に招待されなかったことについての質問に対してコメントしている。
汪報道官は、中国が「一つの中国」原則に従って台湾の国際機関への参加を処理していると強調した。台湾地区がWHO総会に参加するには中国中央政府の同意が必要であり、民進党当局が「92年コンセンサス」を拒否しているため、政治的基礎がないと述べた。そのため、中国は今年のWHO総会への台湾地区の参加に同意しなかったと説明している。
また、台湾地区がWHO総会に参加しないと「国際的な防疫システムに隙間が生じる」という主張について、これは政治的な嘘だと反論している。中国中央政府は過去1年間に台湾地区のWHO技術的活動への参加を承認しており、台湾地区には「国際保健規則(IHR)」の窓口があるため、必要な情報を得て報告することができると述べている。
さらに、汪報道官は中国中央政府が台湾同胞の健康に対する権利を十分に保障するために、誠心誠意取り組んでいるとし、その取り組みが実際に台湾地区の公衆衛生に貢献しているとしている。
【視点】
中国外交部の定例記者会見での発言について報じている。記事では、汪文斌報道官が第77回世界保健機関(WHO)総会に台湾が招待されなかったことに関する質問に答え、中国の立場を述べている。
「一つの中国」原則
中国政府は、台湾を中国の一部と見なしており、国連総会第2758号決議及びWHO総会25.1号決議(註)に基づいて、「一つの中国」原則に従って処理する必要があると強調している。
台湾のWHO総会参加には中央政府の同意が必要であり、それがない限り参加する権利はないとしている。
民進党への批判
2016年以降、民進党が「92年コンセンサス」を認めず、「台湾独立」の立場を堅持しているため、台湾のWHO総会参加の基礎が失われたと指摘している。
台湾のWHO活動参加
過去1年間で、中国中央政府は台湾からのWHO技術活動への参加申請を全て承認したと述べている。
台湾は「国際保健規則(IHR)」の窓口を通じてWHOの情報にアクセスでき、台湾同胞の健康権利は保障されているとしている。
国際的な防疫システムに対する影響
台湾がWHO総会に参加しないことで「国際的な防疫システムに隙間が生じる」との主張を「政治的な嘘」と否定している。
中国の外交部が台湾のWHO総会参加を認めない理由とその法的根拠を説明し、中国政府が台湾の公衆衛生への対応において適切な措置を取っていると主張している。また、台湾のWHO総会参加が国際防疫システムに影響を与えるとの主張を否定し、「一つの中国」原則の重要性を強調している。
2024年5月13日、中華人民共和国外交部(外務省)の汪文斌報道官は、台湾地区が第77回世界保健機関(WHO)総会に招待されていないことについて、記者会見で以下のコメントを発表した。
記者の質問
第77回WHO総会の参加登録が13日に締め切られたが、台湾地区は招待されなかった。民進党当局は、台湾地区をWHO総会に参加させなければ「国際的な防疫システムに隙間を生じさせる」と主張している。中国政府の立場は?
汪文斌報道官の回答
世界には唯一つの中国しか存在せず、中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法政府である。台湾地区は中国の領土の不可分の一部である。
WHOを含む国際機関の会議における台湾地区の参加問題は、中国の一貫した明確な立場に基づいて処理されなければならない。「一つの中国」原則に従い、国連総会第2758号決議及びWHO総会25.1号決議で確認された基本原則を堅持する必要がある。
台湾地区には、中国中央政府の同意を得ずにWHO総会に参加するいかなる根拠も権利もない。
民進党当局は2016年の政権発足以来、「92年コンセンサス」を拒否し、「台湾独立」を主張してきた。「一つの中国」原則に基づく台湾地区のWHO総会参加の政治的基盤がもはや存在しない状況を招いた。
中国政府は、上記の理由に基づき、今年のWHO総会への台湾地区の参加に同意しないことを決定した。この決定は、「一つの中国」原則を守り、国連総会及びWHO総会の関連決議の厳粛性と権威を守るためのものである。
民進党当局と一部の国々は、政治的な目的で、WHO総会への台湾地区の参加が国際的な防疫システムにとって不可欠であると主張し、台湾地区の「有意義な」参加を支持している。しかし、これは全くの虚偽である。
中国政府は、「一つの中国」原則に基づき、台湾地区の国際的な衛生保健活動への参加に対して適切な措置を講じてきた。
過去1年間、台湾地区から計21回、延べ24人のWHO技術活動への参加申請があり、中国政府は全て承認した。
台湾地区には「国際保健規則(IHR)」の窓口があり、WHOの発表した公衆衛生上の緊急事態に関する情報を直ちに受け取り、報告することができる。
中国政府は、台湾同胞の衛生・健康上の懸念事項に真摯に取り組んでおり、積極的な措置を通じて台湾同胞の健康権を十分に保障している。
・「一つの中国」原則に基づく: 中国は唯一の合法政府であり、台湾は中国領土の一部であるため、台湾地区のWHO総会参加には中国政府の同意が必要。
・国連・WHO決議に基づく: 国連総会第2758号決議及びWHO総会25.1号決議は、「一つの中国」原則に基づく台湾地区の参加を認めている。
・民進党の「台独」路線が原因: 民進党は「92年コンセンサス」を拒否し「台独」を主張しているため、台湾地区のWHO総会参加の政治的基盤が失われた。
・台湾同胞の健康確保は継続: 中国政府は台湾地区の住民の衛生・健康問題に誠意を持って取り組み、適切な措置を取っている。
・台湾の反応
不参加は政治的弾圧: 台湾の排除は「一つの中国」原則ではなく、中国による政治的弾圧である。
国際社会からの支持拡大: 台湾は国際的な保健システムへの参加不可欠であり、多くの国から支持を得ている。
防疫体制への影響: 台湾の不参加は国際的な防疫体制に穴を生じさせ、公衆衛生の安全を脅かす。
継続的な参加を求める: 台湾は引き続きWHO総会への参加を求め、国際社会の理解と支持を訴える。
・問題の焦点
台湾地区のWHO総会参加問題は、長年に渡り議論されてきた複雑な問題です。「一つの中国」原則と台湾の国際的な地位という二つの難しい問題が絡み合い、簡単には解決できない状況にある。
・「一つの中国」原則に基づき、台湾地区は中国の領土不可分のの一部であり、国際機関への参加には中国政府の同意が必要である。
・民進党当局は「92年コンセンサス」を拒否し「台湾独立」を主張しているため、台湾地区のWHO総会参加の政治的基盤は存在しない。
・中国政府は、台湾地区の衛生・健康上の権利を十分に保障しており、適切な措置を取ってきた。
・民進党当局の主張は政治的プロパガンダであり、国際的な防疫システムに隙が生じることはない。
・一方、台湾側は以下の点を主張している。
台湾は2300万人の住民を抱え、国際的な公衆衛生上の脅威に対処するためにWHO総会に参加する権利を持っている。
・「一つの中国」原則は、台湾が国際機関に参加することを妨げるものではない。
・中国政府は政治的理由で台湾を排除しており、国際的な防疫体制を弱体化させている。
・現状
2024年5月13日現在、台湾地区は第77回WHO総会に招待されていない。
中国政府と台湾当局の間で、この問題をめぐる対立が続いている。
国際社会からは、台湾のWHO総会参加を支持する声も上がっている。
【註】
WHO総会25.1号決議(WHA25.1)は、1972年に採択された決議で、中国(中華人民共和国)のWHOにおける合法的代表権を確認するものである。この決議は、1971年の国連総会第2758号決議を受けて採択された。国連総会第2758号決議は、国連における中国の代表権を中華人民共和国に認め、中華民国(台湾)を追放する内容である。
背景と内容
国連総会第2758号決議
1971年に国連総会で採択された決議で、中華人民共和国を「中国を代表する唯一の合法政府」として認め、国連における中国の代表権を中華民国(台湾)から中華人民共和国に移した。
WHO総会25.1号決議
1972年のWHO総会で採択されたこの決議は、国連総会の決定を受けて、WHOにおいても中華人民共和国が中国を代表する唯一の合法政府であることを確認した。
これにより、台湾はWHOの会議や活動に参加する資格を失なった。
台湾の参加資格喪失
決議により、台湾(中華民国)はWHO総会やその関連活動への参加資格を失なった。以降、台湾はWHOの会議や活動に参加する際には中華人民共和国の承認が必要となった。
「一つの中国」原則の強調
この決議は、国際社会における「一つの中国」原則を強調するものであり、中国(中華人民共和国)が唯一の合法政府であるとする立場を支持している。
現在の状況
台湾はWHOの技術活動や国際保健規則(IHR)の窓口を通じて情報共有や協力を行うことができるが、WHO総会への正式な参加は中国の承認がない限り難しい状況が続いている。この問題は、国際社会における政治的な緊張の一因となっている。
WHO総会25.1号決議は、中国と台湾の国際機関における代表権問題の一環として重要な役割を果たしており、現在もその影響が続いている。
(註はブログ作成者が参考の為に付記した。)
引用・参照・底本
外交部「中国中央政府は台湾地区の世界の保健事業参加に対し適切な措置」 人民網日本語版 2024.05.14
http://j.people.com.cn/n3/2024/0514/c94474-20169453.html
汪報道官は、中国が「一つの中国」原則に従って台湾の国際機関への参加を処理していると強調した。台湾地区がWHO総会に参加するには中国中央政府の同意が必要であり、民進党当局が「92年コンセンサス」を拒否しているため、政治的基礎がないと述べた。そのため、中国は今年のWHO総会への台湾地区の参加に同意しなかったと説明している。
また、台湾地区がWHO総会に参加しないと「国際的な防疫システムに隙間が生じる」という主張について、これは政治的な嘘だと反論している。中国中央政府は過去1年間に台湾地区のWHO技術的活動への参加を承認しており、台湾地区には「国際保健規則(IHR)」の窓口があるため、必要な情報を得て報告することができると述べている。
さらに、汪報道官は中国中央政府が台湾同胞の健康に対する権利を十分に保障するために、誠心誠意取り組んでいるとし、その取り組みが実際に台湾地区の公衆衛生に貢献しているとしている。
【視点】
中国外交部の定例記者会見での発言について報じている。記事では、汪文斌報道官が第77回世界保健機関(WHO)総会に台湾が招待されなかったことに関する質問に答え、中国の立場を述べている。
「一つの中国」原則
中国政府は、台湾を中国の一部と見なしており、国連総会第2758号決議及びWHO総会25.1号決議(註)に基づいて、「一つの中国」原則に従って処理する必要があると強調している。
台湾のWHO総会参加には中央政府の同意が必要であり、それがない限り参加する権利はないとしている。
民進党への批判
2016年以降、民進党が「92年コンセンサス」を認めず、「台湾独立」の立場を堅持しているため、台湾のWHO総会参加の基礎が失われたと指摘している。
台湾のWHO活動参加
過去1年間で、中国中央政府は台湾からのWHO技術活動への参加申請を全て承認したと述べている。
台湾は「国際保健規則(IHR)」の窓口を通じてWHOの情報にアクセスでき、台湾同胞の健康権利は保障されているとしている。
国際的な防疫システムに対する影響
台湾がWHO総会に参加しないことで「国際的な防疫システムに隙間が生じる」との主張を「政治的な嘘」と否定している。
中国の外交部が台湾のWHO総会参加を認めない理由とその法的根拠を説明し、中国政府が台湾の公衆衛生への対応において適切な措置を取っていると主張している。また、台湾のWHO総会参加が国際防疫システムに影響を与えるとの主張を否定し、「一つの中国」原則の重要性を強調している。
2024年5月13日、中華人民共和国外交部(外務省)の汪文斌報道官は、台湾地区が第77回世界保健機関(WHO)総会に招待されていないことについて、記者会見で以下のコメントを発表した。
記者の質問
第77回WHO総会の参加登録が13日に締め切られたが、台湾地区は招待されなかった。民進党当局は、台湾地区をWHO総会に参加させなければ「国際的な防疫システムに隙間を生じさせる」と主張している。中国政府の立場は?
汪文斌報道官の回答
世界には唯一つの中国しか存在せず、中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法政府である。台湾地区は中国の領土の不可分の一部である。
WHOを含む国際機関の会議における台湾地区の参加問題は、中国の一貫した明確な立場に基づいて処理されなければならない。「一つの中国」原則に従い、国連総会第2758号決議及びWHO総会25.1号決議で確認された基本原則を堅持する必要がある。
台湾地区には、中国中央政府の同意を得ずにWHO総会に参加するいかなる根拠も権利もない。
民進党当局は2016年の政権発足以来、「92年コンセンサス」を拒否し、「台湾独立」を主張してきた。「一つの中国」原則に基づく台湾地区のWHO総会参加の政治的基盤がもはや存在しない状況を招いた。
中国政府は、上記の理由に基づき、今年のWHO総会への台湾地区の参加に同意しないことを決定した。この決定は、「一つの中国」原則を守り、国連総会及びWHO総会の関連決議の厳粛性と権威を守るためのものである。
民進党当局と一部の国々は、政治的な目的で、WHO総会への台湾地区の参加が国際的な防疫システムにとって不可欠であると主張し、台湾地区の「有意義な」参加を支持している。しかし、これは全くの虚偽である。
中国政府は、「一つの中国」原則に基づき、台湾地区の国際的な衛生保健活動への参加に対して適切な措置を講じてきた。
過去1年間、台湾地区から計21回、延べ24人のWHO技術活動への参加申請があり、中国政府は全て承認した。
台湾地区には「国際保健規則(IHR)」の窓口があり、WHOの発表した公衆衛生上の緊急事態に関する情報を直ちに受け取り、報告することができる。
中国政府は、台湾同胞の衛生・健康上の懸念事項に真摯に取り組んでおり、積極的な措置を通じて台湾同胞の健康権を十分に保障している。
・「一つの中国」原則に基づく: 中国は唯一の合法政府であり、台湾は中国領土の一部であるため、台湾地区のWHO総会参加には中国政府の同意が必要。
・国連・WHO決議に基づく: 国連総会第2758号決議及びWHO総会25.1号決議は、「一つの中国」原則に基づく台湾地区の参加を認めている。
・民進党の「台独」路線が原因: 民進党は「92年コンセンサス」を拒否し「台独」を主張しているため、台湾地区のWHO総会参加の政治的基盤が失われた。
・台湾同胞の健康確保は継続: 中国政府は台湾地区の住民の衛生・健康問題に誠意を持って取り組み、適切な措置を取っている。
・台湾の反応
不参加は政治的弾圧: 台湾の排除は「一つの中国」原則ではなく、中国による政治的弾圧である。
国際社会からの支持拡大: 台湾は国際的な保健システムへの参加不可欠であり、多くの国から支持を得ている。
防疫体制への影響: 台湾の不参加は国際的な防疫体制に穴を生じさせ、公衆衛生の安全を脅かす。
継続的な参加を求める: 台湾は引き続きWHO総会への参加を求め、国際社会の理解と支持を訴える。
・問題の焦点
台湾地区のWHO総会参加問題は、長年に渡り議論されてきた複雑な問題です。「一つの中国」原則と台湾の国際的な地位という二つの難しい問題が絡み合い、簡単には解決できない状況にある。
・「一つの中国」原則に基づき、台湾地区は中国の領土不可分のの一部であり、国際機関への参加には中国政府の同意が必要である。
・民進党当局は「92年コンセンサス」を拒否し「台湾独立」を主張しているため、台湾地区のWHO総会参加の政治的基盤は存在しない。
・中国政府は、台湾地区の衛生・健康上の権利を十分に保障しており、適切な措置を取ってきた。
・民進党当局の主張は政治的プロパガンダであり、国際的な防疫システムに隙が生じることはない。
・一方、台湾側は以下の点を主張している。
台湾は2300万人の住民を抱え、国際的な公衆衛生上の脅威に対処するためにWHO総会に参加する権利を持っている。
・「一つの中国」原則は、台湾が国際機関に参加することを妨げるものではない。
・中国政府は政治的理由で台湾を排除しており、国際的な防疫体制を弱体化させている。
・現状
2024年5月13日現在、台湾地区は第77回WHO総会に招待されていない。
中国政府と台湾当局の間で、この問題をめぐる対立が続いている。
国際社会からは、台湾のWHO総会参加を支持する声も上がっている。
【註】
WHO総会25.1号決議(WHA25.1)は、1972年に採択された決議で、中国(中華人民共和国)のWHOにおける合法的代表権を確認するものである。この決議は、1971年の国連総会第2758号決議を受けて採択された。国連総会第2758号決議は、国連における中国の代表権を中華人民共和国に認め、中華民国(台湾)を追放する内容である。
背景と内容
国連総会第2758号決議
1971年に国連総会で採択された決議で、中華人民共和国を「中国を代表する唯一の合法政府」として認め、国連における中国の代表権を中華民国(台湾)から中華人民共和国に移した。
WHO総会25.1号決議
1972年のWHO総会で採択されたこの決議は、国連総会の決定を受けて、WHOにおいても中華人民共和国が中国を代表する唯一の合法政府であることを確認した。
これにより、台湾はWHOの会議や活動に参加する資格を失なった。
台湾の参加資格喪失
決議により、台湾(中華民国)はWHO総会やその関連活動への参加資格を失なった。以降、台湾はWHOの会議や活動に参加する際には中華人民共和国の承認が必要となった。
「一つの中国」原則の強調
この決議は、国際社会における「一つの中国」原則を強調するものであり、中国(中華人民共和国)が唯一の合法政府であるとする立場を支持している。
現在の状況
台湾はWHOの技術活動や国際保健規則(IHR)の窓口を通じて情報共有や協力を行うことができるが、WHO総会への正式な参加は中国の承認がない限り難しい状況が続いている。この問題は、国際社会における政治的な緊張の一因となっている。
WHO総会25.1号決議は、中国と台湾の国際機関における代表権問題の一環として重要な役割を果たしており、現在もその影響が続いている。
(註はブログ作成者が参考の為に付記した。)
引用・参照・底本
外交部「中国中央政府は台湾地区の世界の保健事業参加に対し適切な措置」 人民網日本語版 2024.05.14
http://j.people.com.cn/n3/2024/0514/c94474-20169453.html

