グアテマラ:セロ・ブランコ金鉱山の問題2024-10-06 12:37

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【概要】

 グアテマラのアスンシオン・ミタにおけるセロ・ブランコ金鉱山の問題についてである。

 1. セロ・ブランコ金鉱山の概要

 ・場所: グアテマラのアスンシオン・ミタ近く。
 ・運営会社: カナダのブルーストーン・リソーシズ社。
 ・生産量: 年間30万オンスの金を生産予定。
 つつめ政府の承認: グアテマラの前政権が鉱山のオープンピット化を承認。

 2. 地元住民の反対

 ・住民の意見: 多くの住民は、鉱山がもたらす環境への影響や、地域社会に対する脅威を懸念。
 ・住民投票: 2年前に行われた住民投票では、参加した住民の88%が鉱山に反対したが、政府はこの投票を無効とした。

 3. 環境への影響

 ・水源の脅威: セロ・ブランコ鉱山は、グアテマラとエルサルバドルで重要な水源であるレムパ川に悪影響を及ぼすとされる。
 ・化学物質の使用: 鉱山は、金の抽出に毎日8トンのシアン化物を使用するとされ、これが水系に悪影響を及ぼす可能性が指摘されている。
 
 4. アクティビストの活動

 ・抗議活動: 環境活動家たちは、鉱山の承認に反対するため、共同でプレスカンファレンスを開催。
 ・国際的な支持: アメリカ大使館は、グアテマラ政府に鉱山の支持を促す手紙を送付している。

 5. 政府の新たな動き

 ・新政権の姿勢: グアテマラの新大統領ベルナルド・アレバロは、前政権の下で承認された鉱山のライセンスを見直すことを約束。
 ・会合の結果: アレバロ政権の官僚たちとの会議で、鉱山計画の承認は行われていないことが確認されたが、今後も取り組みが必要。

 この問題は、環境保護と地域経済の発展のバランスを巡る重要な争点となっている。住民たちは、鉱山がもたらす利益よりも、環境と未来の世代への影響を重視している。
 
【詳細】

 グアテマラにおけるセロ・ブランコ金鉱山の開発に対する地域住民や環境活動家の反対運動を取り上げている。以下にその内容を詳しく説明する。

 1. 背景と地域の状況

 ・アスンシオン・ミタ: グアテマラ南東部に位置するこの町は約40,000人の住民が住んでおり、気候変動に敏感な乾燥地帯にある。この地域は乾燥した季節には特に厳しい環境になる。
 ・鉱山の計画: アスンシオン・ミタの近くにあるセロ・ブランコ金鉱山は、カナダの企業ブルーストーン・リソースによって運営され、年間30万オンス以上の金を生産する計画である。

 2. 地域住民の反応

 ・住民の意見: 地元の住民、特にYony Barreraは、環境保護活動に対して強い意見を持っている。彼は地元のラジオ番組のホストであり、環境委員会のメンバーとして、鉱山が地域に与える影響について警告している。住民の88%が鉱山開発に反対する投票を行ったにもかかわらず、政府はその結果を無視した。
 ・政府の反応: グアテマラのエネルギー・鉱山省は、地方政府の投票結果を「法的に無効」とし、鉱山の設置に関する決定は中央政府に委ねられると主張した。

 3. 鉱山開発の利点とリスク

 ・経済的な主張: ブルーストーン社は、鉱山が地域に400の直接雇用と多くの間接雇用をもたらすと主張している。また、国に3億ドルの税金を支払うことを約束している。
 ・環境への影響: 反対派は、鉱山がもたらす環境への影響が非常に深刻であると警告している。特に、鉱山が使用するシアン化物(年間8トン)や、廃棄物が流出するリスクが懸念されている。

 4. 水源への影響

 ・レンプ川: グアテマラとエルサルバドルを流れるこの川は、エルサルバドルの人口の約半数に水を供給している。セロ・ブランコ鉱山が近くのグイハ湖に与える影響が懸念されており、鉱山の排水がレンプ川を汚染する可能性がある。

 5. 国際的なサポートと問題

 ・アメリカ合衆国のロビー活動: セロ・ブランコ鉱山には、アメリカの投資家からの大規模な資金が流入しており、アメリカ大使館がグアテマラ政府に対してこのプロジェクトを支持する書簡を送っていたことが明らかになっている。これは地域の緊張を助長している。

 6. 新政権の動き

 ・新大統領のアプローチ: 新たに就任したグアテマラの大統領ベルナルド・アレバロは、父の遺志を継いで民主主義の強化を目指している。彼は前政権下で承認されたすべての鉱山ライセンスの見直しを約束している。彼の政権は、セロ・ブランコ鉱山のプロジェクトに対して慎重な立場を取っている。

 7. 反対運動の継続

 ・住民の決意: アスンシオン・ミタの活動家たちは、鉱山計画の撤回を目指して闘い続ける意向を示している。彼らは、環境への影響を無視した鉱山開発がもたらす長期的な破壊を懸念し、地域住民の生活や環境を守るために団結している。

 地域社会の声と環境保護の重要性、そして鉱山開発に伴う経済的な利益と環境へのリスクのバランスを考える上で、重要な視点を提供している。
 
【要点】

 グアテマラのセロ・ブランコ金鉱山開発に関する内容を箇条書きで説明する。

 1.地域背景

 ・アスンシオン・ミタ: 約40,000人の住民がいる乾燥地帯。
 ・セロ・ブランコ金鉱山: カナダのブルーストーン・リソースが運営、年間30万オンスの金生産計画。

 2.地域住民の反応

 ・住民の88%が鉱山開発に反対する投票を実施。
 ・地元のラジオホストYony Barreraが環境問題を警告。
 ・グアテマラ政府は投票結果を「法的に無効」とし、鉱山設置を推進。

 3.鉱山開発の利点とリスク

 ・経済的利益: 400の直接雇用と3億ドルの税金を約束。
 ・環境への懸念: 鉱山からのシアン化物や廃棄物流出のリスク。

 4.水源への影響

 ・レンプ川: グアテマラとエルサルバドルに水を供給、鉱山の影響が懸念される。

 5.国際的なサポート

 ・アメリカの投資家が資金を提供、アメリカ大使館が鉱山プロジェクトを支持。

 6.新政権の動き

 ・新大統領ベルナルド・アレバロは、鉱山ライセンスの見直しを約束。

 7.反対運動の継続

 ・地域活動家は鉱山計画の撤回を目指して闘い続ける意向を示す。

【引用・参照・底本】

US-Backed Canadian Mine in Guatemala Threatens Water Supply for Millions truthout 2024.05.27
https://truthout.org/articles/us-backed-canadian-mine-in-guatemala-threatens-water-supply-for-millions/

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