エチオピアとソマリアの共同宣言の妥当性 ― 2024年12月15日 16:05
【概要】
トルコが仲介したエチオピアとソマリアの共同宣言の妥当性について以下に詳述する。
エチオピアのアビィ・アハメド首相とソマリアのハッサン・シェイク・モハムド(HSM)大統領は、トルコのエルドアン大統領の仲介により、1年間続いた両国間の対立を解消するための共同宣言に合意した。この背景には、エチオピアがソマリランドとの間で今年初めに締結した覚書(MoU)がある。この覚書では、エチオピアがソマリランドの再独立宣言を承認し、少なくとも1つの国営企業の株式を提供する代わりに、軍事的かつ商業的な港湾アクセスを得ることが約束されていた。この動きがソマリアにとって脅威と映り、両国間の緊張を高める要因となった。
ソマリア側はこの覚書に反発し、新たな地域紛争の可能性を示唆した上で、トルコとの沿岸安全保障協定を締結した。さらに、エチオピアの対立国であるエジプトやエリトリアと軍事的な協力関係を形成するに至った。一方で、ソマリア国内では、プントランド、南西州、ジュバランド州が憲法および安全保障政策を巡って中央政府から距離を置く動きを見せ、国内の分裂が進行していた。
このような状況を受けて、今回の共同宣言は両国間の緊張を緩和し、ソマリア連邦政府(FGS)の強化を目的としている。両国は「主権、統一、独立、領土保全」を相互に認め、「相違や論争点を捨て去る」ことで合意した。また、ソマリア側はアフリカ連合ミッションでのエチオピア兵の犠牲を評価すると明言している。最も重要な点として、両国は「エチオピアがソマリア連邦共和国の主権の下で、信頼できる安全で持続可能な海上アクセスを享受できるよう、善意に基づいて技術的交渉を開始する」ことで合意した。この合意は、エチオピアがソマリランドとの覚書を事実上放棄したのではないかという憶測を生んでいる。
ただし、いくつかの事実を明確にする必要がある。まず、ソマリアは以前の「エチオピアが覚書を正式に放棄しない限り交渉しない」との立場を撤回している。次に、共同宣言には覚書に関する言及がなく、エチオピアはそれを放棄したわけではない。そして、技術的交渉の開始期限は来年3月とされており、これはトランプ政権2期目の開始時期と重なる。
これらを踏まえると、今回の共同宣言はソマリア側にとって妥協であり、エチオピア側が大きな譲歩をしたわけではない。エチオピアがソマリアの「主権、統一、独立、領土保全」を認めたことは、実際の現状を再確認したに過ぎないためである。
共同宣言の妥当性を評価する上での主な変数は次の3点である。1つ目は、ソマリアが来年エチオピアの対テロ部隊の駐留を許容するかどうか。2つ目は、新しいソマリランド大統領とエチオピア首相との関係。3つ目は、トランプがソマリランドを承認するかどうか、またその条件である。
最初の点に関しては、ソマリア外相が共同宣言で示唆されたエチオピア軍の駐留継続に対し慎重な姿勢を見せており、HSM大統領の強硬派支持基盤からの圧力が影響している可能性がある。エチオピア軍の撤退が求められた場合、アディスアベバはこれを「論争点を捨て去る」という宣言の精神に反する行為とみなし、交渉を停止する可能性がある。
2つ目については、ソマリランド新大統領のアブディラフマン・モハメド・アブドゥラヒが前任者ほどアビィ首相に友好的ではないとの報道がある。これは、覚書や共同宣言の行方を左右する重要な要素となる可能性がある。
最後に、トランプがソマリランドを承認した場合、これがエチオピアを覚書から遠ざけ、共同宣言に傾倒させるのか、それともエチオピアやインド、UAEと協調して地域に大きな変革をもたらすのかは未知数である。
以上を総合すると、今回の共同宣言の妥当性は不確実であるが、現時点でその未来を推測するのは時期尚早である。暫定的には、これはソマリア側が地域の緊張を緩和するために行った譲歩であり、トランプ政権2期目が始まるまでにその成果が明らかになるかは不透明である。
【詳細】
トルコが仲介したエチオピアとソマリアの共同宣言の背景、主な内容、そしてその実現可能性について詳細に分析している。以下にさらに詳しく説明する。
背景
エチオピアとソマリアは、エチオピアがソマリランドとの間で締結した覚書(MoU)を発端とした緊張関係にあった。この覚書では、エチオピアがソマリランドの独立を再承認し、軍事・商業的な港湾利用権を得る見返りとして、ソマリランドに国営企業の株式を提供することが約束されていた。この動きは、ソマリアの主権に対する脅威として捉えられ、ソマリア側の反発を招いた。
ソマリア政府はこれに対抗し、トルコとの間で沿岸警備協定を結び、さらにエジプトやエリトリアなどエチオピアの地域的なライバルとの軍事協力を強化するなど、緊張が高まっていた。この間、ソマリア国内ではプントランド、南西州、ジュバランドといった自治州が連邦政府から距離を置く動きを見せ、ソマリアの統一も揺らいでいた。
共同宣言の主な内容
トルコのエルドアン大統領の仲介により、エチオピアのアビィ・アハメド首相とソマリアのハッサン・シェイク・モハムド大統領は以下のような内容で合意した:
1.主権と領土の尊重
両国は相互に「主権、統一、独立、領土の一体性」を尊重することを確認した。
2.過去の対立の克服
両国は「対立や争点を克服し、放棄する」と明記した。
3.エチオピア軍の貢献を評価
ソマリア側は、アフリカ連合ミッション(ATMIS)の一環として活動するエチオピア軍の犠牲を認識した。
4.技術的交渉の開始
エチオピアが「信頼でき、安全かつ持続可能な海上アクセス」を得られるようにするため、ソマリア主権のもとで技術的交渉を開始することが決定された。
これにより、エチオピアがソマリランドとの覚書を事実上放棄し、ソマリアとの関係を修復しようとしているとの憶測が浮上している。ただし、共同宣言には覚書への具体的な言及はなく、エチオピアは公式にこれを放棄したわけではない。
実現可能性の主な変数
この共同宣言の実現可能性を左右する重要な要素は以下の3点である:
1.エチオピア軍の駐留問題
ソマリア側は2024年中にエチオピア軍を撤退させる意向を示していたが、共同宣言ではエチオピア軍の駐留継続が示唆されている。しかし、ソマリア外相が後にこの点を曖昧にし、ハッサン大統領の強硬派支持基盤が圧力をかけている可能性がある。もしエチオピア軍が撤退を要求された場合、エチオピアは共同宣言違反と見なして交渉を中断する可能性がある。
2.ソマリランド新大統領との関係
ソマリランドの新大統領アブディラフマン・モハメド・アブドゥラヒ氏がエチオピアのアビィ首相に対して先代ほど友好的ではないとの報道がある。この関係が冷え込む場合、エチオピアとソマリランド間の覚書の将来にも影響を与える可能性がある。
3.トランプ政権によるソマリランド承認の可能性
アメリカのトランプ次期政権がソマリランドを承認するかどうか、またその際の条件がどうなるかが重要な鍵となる。トランプ政権がソマリランドにエチオピア以上の利益を提供すれば、エチオピアは覚書を放棄し、共同宣言を重視する可能性がある。一方で、アメリカ、エチオピア、インド、UAEなどが協調して地域の再編を進める可能性もある。
総括
現時点では、トルコが仲介したエチオピアとソマリアの共同宣言は、緊張緩和の重要な一歩であるものの、実現可能性には疑問が残る。この宣言はソマリア側がエチオピアに譲歩した結果であると考えられるが、ハッサン大統領の支持基盤が反発する可能性や、技術的交渉がトランプ政権の時期に始まることもあり、不確実性が高い。
当面は、共同宣言が地域の安定化に寄与するかどうかを見守りながら、エチオピアとソマリランドの覚書がどのように扱われるのか注視する必要がある。
【要点】
背景
・エチオピアがソマリランドと覚書を締結(港湾利用権を獲得する代わりにソマリランド独立を承認)。
・ソマリア政府がこれに反発し、エチオピアとの緊張が高まる。
・ソマリア国内でも自治州が連邦政府と対立し、国内統一が揺らぐ状況。
共同宣言の主な内容
1.主権と領土の尊重
両国が互いの主権、統一、領土の一体性を尊重する。
2.過去の対立の克服
対立や争点を克服し、平和的関係を築く。
3.エチオピア軍の貢献を評価
ソマリアがエチオピア軍のATMISでの役割を認識。
4.技術的交渉の開始
エチオピアに海上アクセスを提供するため、ソマリア主権のもとで交渉を開始。
実現可能性を左右する要素
1.エチオピア軍の駐留問題
ソマリア側の撤退要求が共同宣言に影響する可能性。
2.ソマリランド新大統領の姿勢
ソマリランドの新政権がエチオピアと疎遠になる可能性。
3.トランプ政権の対応
アメリカがソマリランドを承認する場合、地域のパワーバランスが変化する可能性。
総括
・共同宣言は緊張緩和の一歩だが、実現可能性は不透明。
・エチオピアとソマリランドの覚書の扱いやトランプ政権の動向が鍵となる。
・ソマリア国内外での反発や交渉進展が重要な要素となる。
【引用・参照・底本】
How Viable Is The Turkish-Brokered Ethiopian-Somalian Joint Declaration? Andrew Korybko's Newsletter 2024.12.14
https://korybko.substack.com/p/how-viable-is-the-turkish-brokered?utm_source=post-email-title&publication_id=835783&post_id=153107608&utm_campaign=email-post-title&isFreemail=true&r=2gkj&triedRedirect=true&utm_medium=email
トルコが仲介したエチオピアとソマリアの共同宣言の妥当性について以下に詳述する。
エチオピアのアビィ・アハメド首相とソマリアのハッサン・シェイク・モハムド(HSM)大統領は、トルコのエルドアン大統領の仲介により、1年間続いた両国間の対立を解消するための共同宣言に合意した。この背景には、エチオピアがソマリランドとの間で今年初めに締結した覚書(MoU)がある。この覚書では、エチオピアがソマリランドの再独立宣言を承認し、少なくとも1つの国営企業の株式を提供する代わりに、軍事的かつ商業的な港湾アクセスを得ることが約束されていた。この動きがソマリアにとって脅威と映り、両国間の緊張を高める要因となった。
ソマリア側はこの覚書に反発し、新たな地域紛争の可能性を示唆した上で、トルコとの沿岸安全保障協定を締結した。さらに、エチオピアの対立国であるエジプトやエリトリアと軍事的な協力関係を形成するに至った。一方で、ソマリア国内では、プントランド、南西州、ジュバランド州が憲法および安全保障政策を巡って中央政府から距離を置く動きを見せ、国内の分裂が進行していた。
このような状況を受けて、今回の共同宣言は両国間の緊張を緩和し、ソマリア連邦政府(FGS)の強化を目的としている。両国は「主権、統一、独立、領土保全」を相互に認め、「相違や論争点を捨て去る」ことで合意した。また、ソマリア側はアフリカ連合ミッションでのエチオピア兵の犠牲を評価すると明言している。最も重要な点として、両国は「エチオピアがソマリア連邦共和国の主権の下で、信頼できる安全で持続可能な海上アクセスを享受できるよう、善意に基づいて技術的交渉を開始する」ことで合意した。この合意は、エチオピアがソマリランドとの覚書を事実上放棄したのではないかという憶測を生んでいる。
ただし、いくつかの事実を明確にする必要がある。まず、ソマリアは以前の「エチオピアが覚書を正式に放棄しない限り交渉しない」との立場を撤回している。次に、共同宣言には覚書に関する言及がなく、エチオピアはそれを放棄したわけではない。そして、技術的交渉の開始期限は来年3月とされており、これはトランプ政権2期目の開始時期と重なる。
これらを踏まえると、今回の共同宣言はソマリア側にとって妥協であり、エチオピア側が大きな譲歩をしたわけではない。エチオピアがソマリアの「主権、統一、独立、領土保全」を認めたことは、実際の現状を再確認したに過ぎないためである。
共同宣言の妥当性を評価する上での主な変数は次の3点である。1つ目は、ソマリアが来年エチオピアの対テロ部隊の駐留を許容するかどうか。2つ目は、新しいソマリランド大統領とエチオピア首相との関係。3つ目は、トランプがソマリランドを承認するかどうか、またその条件である。
最初の点に関しては、ソマリア外相が共同宣言で示唆されたエチオピア軍の駐留継続に対し慎重な姿勢を見せており、HSM大統領の強硬派支持基盤からの圧力が影響している可能性がある。エチオピア軍の撤退が求められた場合、アディスアベバはこれを「論争点を捨て去る」という宣言の精神に反する行為とみなし、交渉を停止する可能性がある。
2つ目については、ソマリランド新大統領のアブディラフマン・モハメド・アブドゥラヒが前任者ほどアビィ首相に友好的ではないとの報道がある。これは、覚書や共同宣言の行方を左右する重要な要素となる可能性がある。
最後に、トランプがソマリランドを承認した場合、これがエチオピアを覚書から遠ざけ、共同宣言に傾倒させるのか、それともエチオピアやインド、UAEと協調して地域に大きな変革をもたらすのかは未知数である。
以上を総合すると、今回の共同宣言の妥当性は不確実であるが、現時点でその未来を推測するのは時期尚早である。暫定的には、これはソマリア側が地域の緊張を緩和するために行った譲歩であり、トランプ政権2期目が始まるまでにその成果が明らかになるかは不透明である。
【詳細】
トルコが仲介したエチオピアとソマリアの共同宣言の背景、主な内容、そしてその実現可能性について詳細に分析している。以下にさらに詳しく説明する。
背景
エチオピアとソマリアは、エチオピアがソマリランドとの間で締結した覚書(MoU)を発端とした緊張関係にあった。この覚書では、エチオピアがソマリランドの独立を再承認し、軍事・商業的な港湾利用権を得る見返りとして、ソマリランドに国営企業の株式を提供することが約束されていた。この動きは、ソマリアの主権に対する脅威として捉えられ、ソマリア側の反発を招いた。
ソマリア政府はこれに対抗し、トルコとの間で沿岸警備協定を結び、さらにエジプトやエリトリアなどエチオピアの地域的なライバルとの軍事協力を強化するなど、緊張が高まっていた。この間、ソマリア国内ではプントランド、南西州、ジュバランドといった自治州が連邦政府から距離を置く動きを見せ、ソマリアの統一も揺らいでいた。
共同宣言の主な内容
トルコのエルドアン大統領の仲介により、エチオピアのアビィ・アハメド首相とソマリアのハッサン・シェイク・モハムド大統領は以下のような内容で合意した:
1.主権と領土の尊重
両国は相互に「主権、統一、独立、領土の一体性」を尊重することを確認した。
2.過去の対立の克服
両国は「対立や争点を克服し、放棄する」と明記した。
3.エチオピア軍の貢献を評価
ソマリア側は、アフリカ連合ミッション(ATMIS)の一環として活動するエチオピア軍の犠牲を認識した。
4.技術的交渉の開始
エチオピアが「信頼でき、安全かつ持続可能な海上アクセス」を得られるようにするため、ソマリア主権のもとで技術的交渉を開始することが決定された。
これにより、エチオピアがソマリランドとの覚書を事実上放棄し、ソマリアとの関係を修復しようとしているとの憶測が浮上している。ただし、共同宣言には覚書への具体的な言及はなく、エチオピアは公式にこれを放棄したわけではない。
実現可能性の主な変数
この共同宣言の実現可能性を左右する重要な要素は以下の3点である:
1.エチオピア軍の駐留問題
ソマリア側は2024年中にエチオピア軍を撤退させる意向を示していたが、共同宣言ではエチオピア軍の駐留継続が示唆されている。しかし、ソマリア外相が後にこの点を曖昧にし、ハッサン大統領の強硬派支持基盤が圧力をかけている可能性がある。もしエチオピア軍が撤退を要求された場合、エチオピアは共同宣言違反と見なして交渉を中断する可能性がある。
2.ソマリランド新大統領との関係
ソマリランドの新大統領アブディラフマン・モハメド・アブドゥラヒ氏がエチオピアのアビィ首相に対して先代ほど友好的ではないとの報道がある。この関係が冷え込む場合、エチオピアとソマリランド間の覚書の将来にも影響を与える可能性がある。
3.トランプ政権によるソマリランド承認の可能性
アメリカのトランプ次期政権がソマリランドを承認するかどうか、またその際の条件がどうなるかが重要な鍵となる。トランプ政権がソマリランドにエチオピア以上の利益を提供すれば、エチオピアは覚書を放棄し、共同宣言を重視する可能性がある。一方で、アメリカ、エチオピア、インド、UAEなどが協調して地域の再編を進める可能性もある。
総括
現時点では、トルコが仲介したエチオピアとソマリアの共同宣言は、緊張緩和の重要な一歩であるものの、実現可能性には疑問が残る。この宣言はソマリア側がエチオピアに譲歩した結果であると考えられるが、ハッサン大統領の支持基盤が反発する可能性や、技術的交渉がトランプ政権の時期に始まることもあり、不確実性が高い。
当面は、共同宣言が地域の安定化に寄与するかどうかを見守りながら、エチオピアとソマリランドの覚書がどのように扱われるのか注視する必要がある。
【要点】
背景
・エチオピアがソマリランドと覚書を締結(港湾利用権を獲得する代わりにソマリランド独立を承認)。
・ソマリア政府がこれに反発し、エチオピアとの緊張が高まる。
・ソマリア国内でも自治州が連邦政府と対立し、国内統一が揺らぐ状況。
共同宣言の主な内容
1.主権と領土の尊重
両国が互いの主権、統一、領土の一体性を尊重する。
2.過去の対立の克服
対立や争点を克服し、平和的関係を築く。
3.エチオピア軍の貢献を評価
ソマリアがエチオピア軍のATMISでの役割を認識。
4.技術的交渉の開始
エチオピアに海上アクセスを提供するため、ソマリア主権のもとで交渉を開始。
実現可能性を左右する要素
1.エチオピア軍の駐留問題
ソマリア側の撤退要求が共同宣言に影響する可能性。
2.ソマリランド新大統領の姿勢
ソマリランドの新政権がエチオピアと疎遠になる可能性。
3.トランプ政権の対応
アメリカがソマリランドを承認する場合、地域のパワーバランスが変化する可能性。
総括
・共同宣言は緊張緩和の一歩だが、実現可能性は不透明。
・エチオピアとソマリランドの覚書の扱いやトランプ政権の動向が鍵となる。
・ソマリア国内外での反発や交渉進展が重要な要素となる。
【引用・参照・底本】
How Viable Is The Turkish-Brokered Ethiopian-Somalian Joint Declaration? Andrew Korybko's Newsletter 2024.12.14
https://korybko.substack.com/p/how-viable-is-the-turkish-brokered?utm_source=post-email-title&publication_id=835783&post_id=153107608&utm_campaign=email-post-title&isFreemail=true&r=2gkj&triedRedirect=true&utm_medium=email