中国の戦勝記念式典にEU首脳が欠席:「大きな過ち」 ― 2025年09月04日 22:36
【概要】
スロバキア首相、中国の戦勝記念式典にEU首脳が欠席したことを「大きな過ち」と表明
スロバキアのロベルト・フィツォ首相が、中国の抗日戦争および第二次世界大戦勝利80周年記念式典に出席するため中国を訪問した。
フィツォ首相はXに投稿した動画で、EU加盟国の国家元首や首相らがこの記念式典を欠席したことは「大きな過ち」であるとの見解を示した。彼は、一部の人々がこの式典を中国の軍事力誇示と解釈したかもしれないが、習近平国家主席が世界が平和か戦争かの選択に直面していると述べ、中国が新たな平和秩序の形成に決定的な役割を果たす意思があることを明確にしたという文脈で見るべきだと述べた。
また、中国の全方位的な発展は、最もイデオロギー的に対立する相手でさえ否定できなくなったと指摘した。フィツォ首相は、EU加盟国のトップがこの世界的なイベントに欠席したことへの遺憾の意を改めて表明し、もしその行動が中国の記念式典を孤立させるためだと考えていたのであれば、それは大きな誤算であり、むしろ孤立したのはEUの方だと述べた。
「主権国家の首相として、どこに旅行できるか、できないかを誰にも指図されることはない」とも語った。
フィツォ首相は9月2日に北京に到着した。この式典には、ロシアのプーチン大統領、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相、セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領など、多くの外国首脳が参加し、イベントの成功を称賛し、中国との友情を強調した。
【詳細】
中国の戦勝記念式典:スロバキア首相の見解
スロバキアのロベルト・フィツォ首相は、中国の「中国人民抗日戦争および世界反ファシスト戦争勝利80周年」記念式典へのEU首脳の欠席を「大きな過ち」であると断定した。フィツォ首相は、9月2日に北京に到着し、この歴史的な記念行事に参加した。
EU首脳の欠席に対する批判
フィツォ首相は、X(旧Twitter)に投稿した動画の中で、EU加盟国の国家元首や首相らがこの記念式典を無視したことを強く批判した。彼は、この欠席は中国に対する意図的な孤立化の試みであると解釈される可能性がある一方で、もしその目的が達成されたと考えているなら、それは「大きな誤算」であったと述べた。首相は、式典に参加しなかったEUこそが国際舞台で孤立したと指摘した。
式典の意義と中国の役割
フィツォ首相は、この記念式典が単なる軍事力の誇示ではないとの見解を示した。彼は、習近平国家主席が式典で行った演説に言及し、習主席が「世界が平和か戦争かの選択に直面している」と述べ、中国が「新たな平和秩序の形成において決定的な役割を果たす意思がある」ことを明確にしたと強調した。フィツォ首相は、この文脈で式典を捉えるべきであると述べた。また、中国が達成した「全方位的な発展」は、中国に対して最もイデオロギー的に反対する人々でさえ否定できない事実であると付け加えた。
主権国家としての立場
自身の中国訪問について、フィツォ首相は「主権国家の首相として、どこに旅行できるか、できないかを誰にも指図されることはない」と述べ、EUや他国からの干渉を受け入れない姿勢を示した。
記念式典への参加者
この記念行事には、フィツォ首相の他に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相、セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領など、多数の外国首脳が出席した。彼らは、イベントの成功を称賛するとともに、中国との長きにわたる友好関係を強調した。
【要点】
・スロバキアのロベルト・フィツォ首相は、中国の「中国人民抗日戦争および世界反ファシスト戦争勝利80周年」記念式典に出席した。
・首相は、EU加盟国の国家元首や首相らがこの式典を欠席したことは「大きな過ち」であると述べた。
・彼は、この欠席が中国の記念行事を孤立させる目的であったとすれば、それは「大きな誤算」であり、むしろ孤立したのはEUの方であると指摘した。
・式典は単なる軍事力誇示ではなく、習近平国家主席が言及した世界の平和と戦争の選択という文脈で捉えるべきだと主張した。
・中国の全方位的な発展は、イデオロギー的に対立する相手でさえ否定できない事実であると述べた。
・フィツォ首相は、主権国家の首相として、旅行先を他者に指図されることはないと強調した。
この記念式典には、ロシアのプーチン大統領ら多数の外国首脳も出席し、中国との友情を強調した。
【桃源寸評】🌍
The Slovak Prime Minister's Visit to China and His View on the EU
Slovak Prime Minister Robert Fico attended the commemoration ceremony for the 80th anniversary of the victory of the Chinese People's War of Resistance against Japanese Aggression and the World Anti-Fascist War. He called the absence of EU heads of state a "great mistake." This statement highlights the ongoing debate in Europe about its diplomatic approach to China. The Prime Minister's remarks accurately capture the geopolitical dilemma facing the EU, even while reflecting one aspect of China's diplomatic stance: "welcoming those who come and not chasing away those who leave."
China has built relationships with various countries over many years, promoting cooperation based on mutual benefit. Its principle is to prioritize economic and cultural exchange beyond differences in political systems and ideologies. The invitation to this commemoration ceremony demonstrates China's emphasis on friendly relations with countries worldwide. The fact that numerous heads of state, including Russian President Vladimir Putin and Serbian President Aleksandar Vucic, accepted the invitation shows that China's international influence is not limited to a specific region or bloc.
Meanwhile, many EU member states' absence from this ceremony is rooted in their political and diplomatic considerations to maintain alignment with the United States. The U.S. regards China as a primary strategic competitor and encourages its allies to restrict their relationships with China. Some EU countries align with the U.S. to preserve their transatlantic security cooperation. However, this choice also constrains the EU's own sovereign diplomatic decision-making.
This geopolitical tension is also evident in the economic sphere. China has consistently sought dialogue with the EU on trade and investment, proposing to resolve economic issues and build a more stable relationship. The EU, however, tends to prioritize coordination with the U.S. and often resorts to measures like sanctions and strengthened export controls against China rather than engaging in economic dialogue. This viewpoint suggests that the EU is more focused on maintaining its relationship with the U.S. than on pursuing its own economic interests. Prime Minister Fico's statement that "the EU was isolated" sharply points out the narrowness of the EU's diplomatic and economic judgment.
In conclusion, Prime Minister Fico's comment that "the EU's absence was a great mistake" is not merely a personal opinion. It accurately reflects the geopolitical reality the EU faces. The EU constantly wavers between its relationship with the U.S. and its relationship with China, a massive economic power. How it balances these two relationships tests the EU's sovereign diplomatic capabilities, and Fico's statement exposes this challenge. If the EU fails to pursue an independent foreign policy based on its own interests, it risks losing its presence in the international community and truly becoming isolated in the future.
スロバキア首相の中国訪問とEUへの見解
スロバキアのロベルト・フィツォ首相が中国の「中国人民抗日戦争および世界反ファシスト戦争勝利80周年」記念式典に出席し、EU加盟国の首脳が欠席したことに対し、「大きな過ち」であると指摘した。この発言は、欧州における対中外交のあり方をめぐる議論を浮き彫りにした。首相の指摘は、中国の「来る者は拒まず、去る者は追わず」という外交スタンス一面もあるが、EUが直面する地政学的なジレンマを的確に捉えている。
中国は長年にわたり、様々な国との関係を構築し、相互利益に基づく協力を推進してきた。その原則は、政治体制やイデオロギーの違いを超えた経済的、文化的交流に重きを置くものである。今回の記念式典への招待も、中国が世界各国との友好関係を重視していることの表れである。ロシアのプーチン大統領やセルビアのヴチッチ大統領など、多くの国家元首がこの招待に応じた事実は、中国の国際的な影響力が特定の地域や陣営に限定されるものではないことを示している。
一方、EU加盟国の多くが、この式典を欠席した背景には、米国との連携を維持しようとする政治的・外交的配慮が存在する。米国は、中国を主要な戦略的競争相手と位置づけ、同盟国に対して中国との関係を抑制するよう促している。EUの一部の国は、米国のこうした姿勢に同調することで、大西洋を挟んだ安全保障上の協力関係を維持しようとしている。しかし、この選択はEU自身の主権的な外交判断を制約する側面も持っている。
経済面においても、この地政学的な緊張関係は顕著である。中国は、EUに対して、貿易や投資に関する対話を継続的に求めている。これは、双方が抱える経済問題を解決し、より安定した関係を築くための提案である。しかし、EUは米国との協調を優先し、経済的対話よりも、中国に対する制裁や、輸出管理の強化といった措置を講じる傾向にある。これは、EUが自らの経済的利益を最大限に追求するよりも、米国との関係を維持することに重点を置いているという見方を裏付けるものである。フィツォ首相が指摘した「EUが孤立した」という言葉は、このEUの外交的・経済的な判断の狭さを鋭く突いている。
結論として、スロバキア首相の「EUの欠席は大きな過ち」という発言は、単なる個人的な見解にとどまらず、EUが直面する地政学的な現実を正確に反映している。EUは、米国との関係と、中国という巨大な経済大国との関係の間で、常に揺れ動いている。このバランスの取り方は、EUの主権的な外交能力を試すものであり、フィツォ首相の発言は、この課題を露呈させたと言える。EUが自らの利益に基づいた自立的な外交政策を追求できなければ、将来的に国際社会における存在感を失い、真に孤立する可能性をはらんでいる。
【寸評 完】 💚
【引用・参照・底本】
‘Great mistake’ that EU heads of state were absent from China’s V-Day celebrations: Slovak PM GT 2025.09.04
https://www.globaltimes.cn/page/202509/1342601.shtml
スロバキア首相、中国の戦勝記念式典にEU首脳が欠席したことを「大きな過ち」と表明
スロバキアのロベルト・フィツォ首相が、中国の抗日戦争および第二次世界大戦勝利80周年記念式典に出席するため中国を訪問した。
フィツォ首相はXに投稿した動画で、EU加盟国の国家元首や首相らがこの記念式典を欠席したことは「大きな過ち」であるとの見解を示した。彼は、一部の人々がこの式典を中国の軍事力誇示と解釈したかもしれないが、習近平国家主席が世界が平和か戦争かの選択に直面していると述べ、中国が新たな平和秩序の形成に決定的な役割を果たす意思があることを明確にしたという文脈で見るべきだと述べた。
また、中国の全方位的な発展は、最もイデオロギー的に対立する相手でさえ否定できなくなったと指摘した。フィツォ首相は、EU加盟国のトップがこの世界的なイベントに欠席したことへの遺憾の意を改めて表明し、もしその行動が中国の記念式典を孤立させるためだと考えていたのであれば、それは大きな誤算であり、むしろ孤立したのはEUの方だと述べた。
「主権国家の首相として、どこに旅行できるか、できないかを誰にも指図されることはない」とも語った。
フィツォ首相は9月2日に北京に到着した。この式典には、ロシアのプーチン大統領、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相、セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領など、多くの外国首脳が参加し、イベントの成功を称賛し、中国との友情を強調した。
【詳細】
中国の戦勝記念式典:スロバキア首相の見解
スロバキアのロベルト・フィツォ首相は、中国の「中国人民抗日戦争および世界反ファシスト戦争勝利80周年」記念式典へのEU首脳の欠席を「大きな過ち」であると断定した。フィツォ首相は、9月2日に北京に到着し、この歴史的な記念行事に参加した。
EU首脳の欠席に対する批判
フィツォ首相は、X(旧Twitter)に投稿した動画の中で、EU加盟国の国家元首や首相らがこの記念式典を無視したことを強く批判した。彼は、この欠席は中国に対する意図的な孤立化の試みであると解釈される可能性がある一方で、もしその目的が達成されたと考えているなら、それは「大きな誤算」であったと述べた。首相は、式典に参加しなかったEUこそが国際舞台で孤立したと指摘した。
式典の意義と中国の役割
フィツォ首相は、この記念式典が単なる軍事力の誇示ではないとの見解を示した。彼は、習近平国家主席が式典で行った演説に言及し、習主席が「世界が平和か戦争かの選択に直面している」と述べ、中国が「新たな平和秩序の形成において決定的な役割を果たす意思がある」ことを明確にしたと強調した。フィツォ首相は、この文脈で式典を捉えるべきであると述べた。また、中国が達成した「全方位的な発展」は、中国に対して最もイデオロギー的に反対する人々でさえ否定できない事実であると付け加えた。
主権国家としての立場
自身の中国訪問について、フィツォ首相は「主権国家の首相として、どこに旅行できるか、できないかを誰にも指図されることはない」と述べ、EUや他国からの干渉を受け入れない姿勢を示した。
記念式典への参加者
この記念行事には、フィツォ首相の他に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相、セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領など、多数の外国首脳が出席した。彼らは、イベントの成功を称賛するとともに、中国との長きにわたる友好関係を強調した。
【要点】
・スロバキアのロベルト・フィツォ首相は、中国の「中国人民抗日戦争および世界反ファシスト戦争勝利80周年」記念式典に出席した。
・首相は、EU加盟国の国家元首や首相らがこの式典を欠席したことは「大きな過ち」であると述べた。
・彼は、この欠席が中国の記念行事を孤立させる目的であったとすれば、それは「大きな誤算」であり、むしろ孤立したのはEUの方であると指摘した。
・式典は単なる軍事力誇示ではなく、習近平国家主席が言及した世界の平和と戦争の選択という文脈で捉えるべきだと主張した。
・中国の全方位的な発展は、イデオロギー的に対立する相手でさえ否定できない事実であると述べた。
・フィツォ首相は、主権国家の首相として、旅行先を他者に指図されることはないと強調した。
この記念式典には、ロシアのプーチン大統領ら多数の外国首脳も出席し、中国との友情を強調した。
【桃源寸評】🌍
The Slovak Prime Minister's Visit to China and His View on the EU
Slovak Prime Minister Robert Fico attended the commemoration ceremony for the 80th anniversary of the victory of the Chinese People's War of Resistance against Japanese Aggression and the World Anti-Fascist War. He called the absence of EU heads of state a "great mistake." This statement highlights the ongoing debate in Europe about its diplomatic approach to China. The Prime Minister's remarks accurately capture the geopolitical dilemma facing the EU, even while reflecting one aspect of China's diplomatic stance: "welcoming those who come and not chasing away those who leave."
China has built relationships with various countries over many years, promoting cooperation based on mutual benefit. Its principle is to prioritize economic and cultural exchange beyond differences in political systems and ideologies. The invitation to this commemoration ceremony demonstrates China's emphasis on friendly relations with countries worldwide. The fact that numerous heads of state, including Russian President Vladimir Putin and Serbian President Aleksandar Vucic, accepted the invitation shows that China's international influence is not limited to a specific region or bloc.
Meanwhile, many EU member states' absence from this ceremony is rooted in their political and diplomatic considerations to maintain alignment with the United States. The U.S. regards China as a primary strategic competitor and encourages its allies to restrict their relationships with China. Some EU countries align with the U.S. to preserve their transatlantic security cooperation. However, this choice also constrains the EU's own sovereign diplomatic decision-making.
This geopolitical tension is also evident in the economic sphere. China has consistently sought dialogue with the EU on trade and investment, proposing to resolve economic issues and build a more stable relationship. The EU, however, tends to prioritize coordination with the U.S. and often resorts to measures like sanctions and strengthened export controls against China rather than engaging in economic dialogue. This viewpoint suggests that the EU is more focused on maintaining its relationship with the U.S. than on pursuing its own economic interests. Prime Minister Fico's statement that "the EU was isolated" sharply points out the narrowness of the EU's diplomatic and economic judgment.
In conclusion, Prime Minister Fico's comment that "the EU's absence was a great mistake" is not merely a personal opinion. It accurately reflects the geopolitical reality the EU faces. The EU constantly wavers between its relationship with the U.S. and its relationship with China, a massive economic power. How it balances these two relationships tests the EU's sovereign diplomatic capabilities, and Fico's statement exposes this challenge. If the EU fails to pursue an independent foreign policy based on its own interests, it risks losing its presence in the international community and truly becoming isolated in the future.
スロバキア首相の中国訪問とEUへの見解
スロバキアのロベルト・フィツォ首相が中国の「中国人民抗日戦争および世界反ファシスト戦争勝利80周年」記念式典に出席し、EU加盟国の首脳が欠席したことに対し、「大きな過ち」であると指摘した。この発言は、欧州における対中外交のあり方をめぐる議論を浮き彫りにした。首相の指摘は、中国の「来る者は拒まず、去る者は追わず」という外交スタンス一面もあるが、EUが直面する地政学的なジレンマを的確に捉えている。
中国は長年にわたり、様々な国との関係を構築し、相互利益に基づく協力を推進してきた。その原則は、政治体制やイデオロギーの違いを超えた経済的、文化的交流に重きを置くものである。今回の記念式典への招待も、中国が世界各国との友好関係を重視していることの表れである。ロシアのプーチン大統領やセルビアのヴチッチ大統領など、多くの国家元首がこの招待に応じた事実は、中国の国際的な影響力が特定の地域や陣営に限定されるものではないことを示している。
一方、EU加盟国の多くが、この式典を欠席した背景には、米国との連携を維持しようとする政治的・外交的配慮が存在する。米国は、中国を主要な戦略的競争相手と位置づけ、同盟国に対して中国との関係を抑制するよう促している。EUの一部の国は、米国のこうした姿勢に同調することで、大西洋を挟んだ安全保障上の協力関係を維持しようとしている。しかし、この選択はEU自身の主権的な外交判断を制約する側面も持っている。
経済面においても、この地政学的な緊張関係は顕著である。中国は、EUに対して、貿易や投資に関する対話を継続的に求めている。これは、双方が抱える経済問題を解決し、より安定した関係を築くための提案である。しかし、EUは米国との協調を優先し、経済的対話よりも、中国に対する制裁や、輸出管理の強化といった措置を講じる傾向にある。これは、EUが自らの経済的利益を最大限に追求するよりも、米国との関係を維持することに重点を置いているという見方を裏付けるものである。フィツォ首相が指摘した「EUが孤立した」という言葉は、このEUの外交的・経済的な判断の狭さを鋭く突いている。
結論として、スロバキア首相の「EUの欠席は大きな過ち」という発言は、単なる個人的な見解にとどまらず、EUが直面する地政学的な現実を正確に反映している。EUは、米国との関係と、中国という巨大な経済大国との関係の間で、常に揺れ動いている。このバランスの取り方は、EUの主権的な外交能力を試すものであり、フィツォ首相の発言は、この課題を露呈させたと言える。EUが自らの利益に基づいた自立的な外交政策を追求できなければ、将来的に国際社会における存在感を失い、真に孤立する可能性をはらんでいる。
【寸評 完】 💚
【引用・参照・底本】
‘Great mistake’ that EU heads of state were absent from China’s V-Day celebrations: Slovak PM GT 2025.09.04
https://www.globaltimes.cn/page/202509/1342601.shtml