中国が国産最高水準LNG運搬船2隻を引渡し、設計・建造の完全自主能力を確立 ― 2026-07-04 22:14
【概要】
2026年6月30日の中国中央テレビグループ(CMG)の報道によると、中国は国産17万4000立方メートル級液化天然ガス(LNG)運搬船2隻を顧客に引き渡した。これにより、中国は世界市場向けの最高水準LNG運搬船の設計・建造に関する完全な自主能力を獲得したことが明らかとなり、高級船舶建造分野における新たな節目となった。また、関連企業は既に世界初のQC-Max型超大型LNG運搬船の建造に着手しており、中国のグリーン船舶受注シェアやLNG運搬船市場シェアの拡大も示されている。
【詳細】
引渡し対象の船舶
1隻あたり全長299メートル、甲板面積はサッカー場約3面分に相当し、最大17万4000立方メートルのLNGを積載可能。運用時の1日あたりの二酸化炭素排出量を約10トン削減すると見込まれる。
建造主体
中国船舶集団傘下の滬東中華造船(集団)公司が建造を担当した。
今後の建造計画:同社は既に、世界最大級となる27万1000立方メートルの積載能力を持つQC-Max型超大型LNG運搬船の建造に着手している。
市場シェア関連
2026年第1四半期における世界のグリーン船舶(LNG・LPG・メタノール・エタン二重燃料船、電気船などを含む)の新規受注において、中国が80.2%を占めた。また、世界のLNG運搬船市場における中国のシェアは30%を超え、滬東中華造船は現在約60隻のLNG運搬船を受注しており、総積載量で世界首位、生産計画は2030年以降まで及ぶ。
専門家の見解
厦門大学中国エネルギー経済研究所のLin Boqiang所長は、今回の大型高能力船舶の建造により、中国の世界LNG市場における役割が強化され、海洋エネルギーの開発・利用促進に寄与すると指摘。また、従来韓国が主導してきた同分野で中国が急速に追い上げており、中国の天然ガス採掘技術・設備・コスト競争力が世界の低炭素化に貢献する可能性に言及した。
【要点】
・中国が国産最高水準LNG運搬船2隻を引渡し、設計・建造の完全自主能力を確立。
・引渡し船は17万4000立方メートル級、運用時のCO₂排出削減効果を持つ。
・建造元の滬東中華造船は、27万1000立方メートル級の世界最大級LNG運搬船の建造を開始。
・2026年第1四半期の世界グリーン船舶新規受注で中国は80.2%を占め、LNG運搬船市場シェアは30%超。
・同社のLNG運搬船受注数は約60隻で総積載量世界首位、生産計画は2030年以降まで続く。
・韓国が主導してきた同分野で中国の存在感が急速に高まっている。
【引用・参照・底本】
China delivers two 174,000-cubic-meter LNG carriers in high-end shipbuilding milestone GT 2026.06.30
https://www.globaltimes.cn/page/202606/1364807.shtml
2026年6月30日の中国中央テレビグループ(CMG)の報道によると、中国は国産17万4000立方メートル級液化天然ガス(LNG)運搬船2隻を顧客に引き渡した。これにより、中国は世界市場向けの最高水準LNG運搬船の設計・建造に関する完全な自主能力を獲得したことが明らかとなり、高級船舶建造分野における新たな節目となった。また、関連企業は既に世界初のQC-Max型超大型LNG運搬船の建造に着手しており、中国のグリーン船舶受注シェアやLNG運搬船市場シェアの拡大も示されている。
【詳細】
引渡し対象の船舶
1隻あたり全長299メートル、甲板面積はサッカー場約3面分に相当し、最大17万4000立方メートルのLNGを積載可能。運用時の1日あたりの二酸化炭素排出量を約10トン削減すると見込まれる。
建造主体
中国船舶集団傘下の滬東中華造船(集団)公司が建造を担当した。
今後の建造計画:同社は既に、世界最大級となる27万1000立方メートルの積載能力を持つQC-Max型超大型LNG運搬船の建造に着手している。
市場シェア関連
2026年第1四半期における世界のグリーン船舶(LNG・LPG・メタノール・エタン二重燃料船、電気船などを含む)の新規受注において、中国が80.2%を占めた。また、世界のLNG運搬船市場における中国のシェアは30%を超え、滬東中華造船は現在約60隻のLNG運搬船を受注しており、総積載量で世界首位、生産計画は2030年以降まで及ぶ。
専門家の見解
厦門大学中国エネルギー経済研究所のLin Boqiang所長は、今回の大型高能力船舶の建造により、中国の世界LNG市場における役割が強化され、海洋エネルギーの開発・利用促進に寄与すると指摘。また、従来韓国が主導してきた同分野で中国が急速に追い上げており、中国の天然ガス採掘技術・設備・コスト競争力が世界の低炭素化に貢献する可能性に言及した。
【要点】
・中国が国産最高水準LNG運搬船2隻を引渡し、設計・建造の完全自主能力を確立。
・引渡し船は17万4000立方メートル級、運用時のCO₂排出削減効果を持つ。
・建造元の滬東中華造船は、27万1000立方メートル級の世界最大級LNG運搬船の建造を開始。
・2026年第1四半期の世界グリーン船舶新規受注で中国は80.2%を占め、LNG運搬船市場シェアは30%超。
・同社のLNG運搬船受注数は約60隻で総積載量世界首位、生産計画は2030年以降まで続く。
・韓国が主導してきた同分野で中国の存在感が急速に高まっている。
【引用・参照・底本】
China delivers two 174,000-cubic-meter LNG carriers in high-end shipbuilding milestone GT 2026.06.30
https://www.globaltimes.cn/page/202606/1364807.shtml

