民主と人権を口実に2023年12月17日 17:40

国立国会図書館デジタルコレクション「橋間のすゞみぶね」を加工して作成
 香港警察は、海外に逃亡中の「反中乱港」勢力の5人を指名手配し、情報提供者に懸賞金を掲示すると発表した。この行動に対して、米国と英国の政府関係者が批判的な発言をしており、中国外交部の報道官はこれに対して強い不満を表明した。

 報道官は、香港の警察当局の行動が必要かつ正当であるとし、逃亡中の「反中乱港」勢力5人が国家の安全を脅かす容疑があるため、指名手配は法に基づいて行われており、国際法と国際的な慣習に合致していると強調した。また、これらの勢力が民主と人権を口実に国家の安全を脅かし、香港の秩序を乱していると指摘し、米英両国がこれらの勢力を支援していることを非難した。

 報道官は更に、「香港は中国の香港であり、香港の問題は中国の内政だ」と述べ、外部勢力の干渉を許さないと強調した。中国の主権、安全、発展の利益を守るため、関連諸国は中国の主権と香港の法治を尊重し、中国の内政への干渉を控えるよう求めた。

【要点】

中国外交部の毛寧報道官は、香港警察が14日に海外に逃走中の「反中乱港」勢力の5人を再び指名手配したことについて、15日の定例記者会見で、「一部の国が香港国家安全維持法を公然と中傷し、特別行政区の法治に干渉することに強い不満と断固たる反対を表明する」と述べた。

 毛報道官は、指名手配された5人は国家の安全を脅かした容疑があり、香港の警察当局が法に基づいて指名手配することは必要かつ正当であり、国際法と国際的な慣習に合致していると主張した。また、指名手配された5人は民主と人権を口実に国家の安全を脅かし、香港の正常な秩序を乱したとして、米英両国はこれら勢力の旗振り役をしていることで、香港を乱そうという陰険な下心を持つことが露呈したと指摘した。

さらに、毛報道官は、「香港は中国の香港であり、香港の問題は中国の内政だ。いかなる外部勢力の干渉も許さない」と強調し、関連諸国は中国の主権と香港の法治を尊重し、中国の内政干渉をやめるべきだと訴えた。

この報道は、香港国家安全維持法の適用範囲をめぐる中国と米国、英国の間で続く対立を反映している。中国は、国家の安全を脅かす行為は、たとえ海外であっても、香港国家安全維持法の適用対象になると主張している。一方、米国や英国は、香港国家安全維持法は民主と人権を抑圧するためのものであり、香港の自治を侵害していると批判している。

今回の指名手配は、中国が香港の自治を守るという姿勢を示すための措置であるとみられる。また、米国や英国に対する警告の意味も込められていると考えられる。今後、中国と米国、英国の間で、香港国家安全維持法をめぐる対立がさらに激化する可能性も考えられる。

・香港警察は国家安全法違反の疑いで、海外に逃亡中の活動家5人を改めて指名手配した。この指名手配に対し、米国と英国の政府関係者は、香港の法治を脅かすものであると批判した。

・これに対して、中国外交部の毛寧報道官は、15日の定例記者会見で、香港警察の指名手配は必要かつ正当であると述べ、米国と英国の批判を「根も葉もない発言」と非難した。

・毛報道官は、指名手配された5人は、民主と人権を口実に国家の安全を脅かし、香港の正常な秩序を乱したと指摘した。また、米国と英国は、これらの活動家を支援することで、香港を乱そうとする陰険な下心を持っていると批判した。

・さらに、毛報道官は、香港は中国の香港であり、香港の問題は中国の内政であると強調した。いかなる外部勢力の干渉も許さず、中国の主権と香港の法治を守る決意は不変であると述べた。

・この事件は、香港国家安全法の施行後、香港の政治状況がさらに緊張していることを示すものである。また、中国と米国・英国の対立が、香港をめぐっても激化していることを示している。

・具体的には、指名手配された5人は、いずれも民主化運動を主導した活動家である。

・指名手配された5人には、国家分裂罪、国家政権転覆罪、テロ活動罪などの容疑がかけられている。香港国家安全法は、これらの罪を犯した場合、最長で終身刑に処せられることになっている。

・米国と英国は、香港国家安全法は、香港の自由と民主主義を侵害するものであると批判している。また、指名手配された5人は、香港の民主化運動の象徴であり、中国政府による弾圧であると非難している。

・この事件は、香港の政治情勢だけでなく、中国と米国・英国の対立にも大きな影響を与える可能性がある。

引用・参照・底本 

香港特区の法治に対する干渉に外交部が強い不満 CRI 2023.12.15

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