米国の覇権維持→世界をグローバルな衝突へ2024-11-22 21:22

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【概要】

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、最新のオレシュニク中距離弾道ミサイルを使用してウクライナの防衛産業施設を攻撃したことを発表した。この攻撃は、アメリカとイギリス製の兵器によるロシア領への攻撃に対する反応として行われた。

 プーチン大統領は、ウクライナの長距離兵器の使用が「特別軍事作戦の進行に影響を与えることはない」と述べ、すべての目標は達成されると強調した。また、ウクライナでの戦闘が進行中であり、特に西側製の長距離兵器がロシア領に対して使用されている現状を受け、戦争は「グローバルな性質を持つようになった」と指摘した。

 ウクライナ軍による11月19日のブリャンスク地方へのATACMSミサイル攻撃や、21日のクルスク地方へのストームシャドウシステムの攻撃についても触れ、これらの攻撃はロシアの防空システムによって迎撃され、被害は出なかったと報告した。

 プーチン大統領は、ウクライナが使用した長距離兵器は製造国の専門家の協力なしには使用できないとし、「ロシアは、自国の施設に対して他国が提供した兵器が使用されることを許容する国々に対して、同様に武力で反応する権利がある」と述べた。また、ウクライナの長距離兵器使用が「特別軍事作戦」の進行に影響を与えることはないと再度強調した。

 さらに、国際的な安全保障体制についても言及し、アメリカが2019年に中距離核戦力全廃条約(INF条約)から撤退したことが、国際安全保障システムの崩壊を引き起こしたと指摘した。「アメリカがヘゲモニーを維持しようとすることが、世界をグローバルな衝突へと導いている」と述べた。

 また、ロシアは米国とその同盟国の行動に応じて、中距離および短距離ミサイルの配備を決定することを示唆した。未来のミサイルシステムのテスト対象は、ロシアに対する脅威に基づいて選ばれると述べた。

 オレシュニクミサイルについては、現代の防空システムでは迎撃不可能であることを説明した。このミサイルはマッハ10の速度、すなわち秒速2.5~3キロメートルで目標を攻撃し、世界中の防空システム、特にヨーロッパに展開されているアメリカ製のミサイル防衛システムでは迎撃できないと強調した。

【詳細】

 ウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアの軍事作戦に関する重要な発表を行い、特にウクライナに対する新たな攻撃とそれに伴うロシアの軍事戦略の一環として、最新のオレシュニク中距離弾道ミサイルを使用したことを明らかにした。この攻撃は、アメリカおよびイギリスから供与された兵器によるロシア領への攻撃に対する報復として行われた。

 1. ウクライナの攻撃とロシアの反応

 プーチン大統領は、11月19日にウクライナ軍がロシアのブリャンスク地方を対象に6発のATACMSミサイルを発射し、さらに11月21日にはストームシャドウミサイルシステムを使用してクルスク地方を攻撃したことに言及した。これらの攻撃に対して、ロシアの防空システムは成功裏に迎撃し、人的被害や重要なインフラへの損害は発生しなかった。

 プーチン大統領は、「ウクライナの長距離兵器の使用は、ロシアの特別軍事作戦の進行に影響を与えることはない」と強調し、ロシアの目標は変更なく達成されると述べた。彼はまた、ウクライナでの戦闘が「西側諸国によって引き起こされた」ことを指摘し、戦争がもはやロシアとウクライナだけの問題ではなく、「グローバルな性質を持っている」と言及した。

 2. 長距離兵器使用の背後にある国際的影響

 プーチン大統領は、ウクライナによる長距離兵器の使用が製造国の支援なくしては実現不可能であることを指摘し、これらの兵器が「西側諸国、特にアメリカやイギリスから供与されたこと」を強調した。そのため、ロシアはこれらの兵器が使用されることで、支援する国々に対して軍事的な反応を取る権利があると述べ、これがロシアの軍事戦略における重要な方針であることを明示した。

 プーチン大統領は、「ロシアは、他国の兵器が自国の施設に使用されることを許す国々に対して、同じように決定的かつ対称的な対応を取る権利がある」と述べ、今後の対応を示唆した。これにより、ウクライナを支援する西側諸国に対しても強い警告を送った。

 3. ロシアの軍事行動とオレシュニクミサイルの使用

 今回の攻撃で使用されたオレシュニクミサイルは、ロシアの最新の中距離弾道ミサイルであり、非核のハイパーソニック技術を搭載している。プーチン大統領は、このミサイルが「現代の防空システムでは迎撃できない」と強調し、その速度がマッハ10、すなわち秒速約2.5~3キロメートルに達することを説明した。これにより、アメリカ製のミサイル防衛システムを含む現行の防空システムでは、このミサイルを迎撃することが不可能であると述べた。

 また、オレシュニクミサイルの使用に関しては、ロシアが今後も同様の兵器を使用する可能性があることを示唆し、特に西側諸国の行動がその配備に影響を与えるとした。ロシアは、これらのミサイルシステムのテストや使用の際に、攻撃対象となる地域の民間人に対して警告を行う方針を取ることも確認した。具体的には、オレシュニクミサイルがウクライナの領土に対して使用される際には、事前に危険地域から民間人を避難させるための通知を行い、「人道的な配慮から」公に発表することを約束した。

 4. 国際安全保障システムの崩壊

 プーチン大統領は、アメリカが2019年に中距離核戦力全廃条約(INF条約)から撤退したことが、国際的な安全保障体制を破壊した根本的な要因であると述べた。アメリカの行動は、世界的な安定を脅かし、最終的に「グローバルな衝突」を引き起こす可能性があると警告した。これにより、ロシアは自国の安全保障を強化するための措置として、核兵器を含む新たな軍事技術の開発を進める必要性を訴えた。

 5. 西側諸国への警告

 プーチン大統領は、ロシアが平和的な解決を常に支持しているものの、脅威に対しては断固たる対応を取る準備が整っていることを強調した。彼は、ロシアが戦争の拡大を望んでいるわけではなく、あくまで自国の領土と安全を守るための措置であるとした。そのため、敵対的な行動がエスカレートした場合には、ロシアは対称的かつ決定的な対応を行う準備があると述べた。

 結論

 プーチン大統領の発言は、ロシアの軍事戦略と国際的な安全保障に対する強い警告を含んでおり、特に西側諸国、特にアメリカとその同盟国に対して明確なメッセージを送った。ロシアの最新兵器の使用、特にオレシュニクミサイルの登場は、今後の戦局における重要な転換点となる可能性があり、国際的な緊張が一層高まることが予想される。

【要点】 
 
 1.ウクライナの攻撃とロシアの反応

 ・11月19日、ウクライナ軍がロシアのブリャンスク地方をATACMSミサイルで攻撃。
 ・11月21日、ストームシャドウミサイルでクルスク地方を攻撃。
 ・ロシアの防空システムがこれらの攻撃を迎撃し、人的被害や重大な損害はなし。
 ・プーチン大統領は、ウクライナの長距離兵器使用が特別軍事作戦に影響を与えることはないと強調。

 2.ロシアの反応と西側諸国への警告

 ・ウクライナの攻撃はアメリカとイギリス製兵器によるもので、西側諸国に対する警告として、ロシアは同様の兵器使用を認めない。
 …ロシアは、兵器供与国に対して決定的かつ対称的な対応を取る権利があると述べた。

 3.オレシュニクミサイルの使用

 ・ロシアは最新の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」を使用し、ウクライナの防衛施設を攻撃。
 ・オレシュニクミサイルは、マッハ10の速度で飛行し、現代の防空システムでは迎撃不可能。
 ・ロシアは、攻撃対象地域の民間人に事前通知し、避難を呼びかけると発表。

 4.国際安全保障システムの崩壊

 ・アメリカが2019年にINF条約を破棄したことが国際的な安全保障体制を崩壊させた原因であると指摘。
 ・アメリカの行動が世界的な衝突を引き起こすリスクを高めていると警告。

 5.平和的解決と対応の準備

 ・プーチン大統領は、ロシアは平和的解決を支持しているが、脅威には決定的な対応を取る準備があると強調。
 ・戦争の拡大を望んでいないが、敵対行動がエスカレートすれば対称的な反応をする準備があると述べた。

【引用・参照・底本】

Putin: Russia Strikes Ukrainian Defense Facility With New Oreshnik Ballistic Missile sputnik Internatinal 2024.11.22
https://sputnikglobe.com/20241121/putin-russia-strikes-ukrainian-defense-facility-with-new-oreshnik-ballistic-missile-1120955755.html

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