米国で「テロ行為」発生2025年01月02日 22:34

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【概要】

 2025年1月1日にルイジアナ州ニューオーリンズで発生した事件は、米国連邦当局によって「テロ行為」として捜査されている。この事件では、15人が死亡し、数十人が負傷した。以下はこの事件に関する詳細である。

 事件の経緯

 2025年1月1日午前3時15分頃、ニューオーリンズのフレンチ・クオーターにおいて、新年を祝う群衆に白いフォードF-150ライトニングのピックアップトラックが突入した。この車両は高速度で移動し、歩行者を巻き込みながらクレーンに衝突した。

 その後、運転手は車から降り、アサルトライフルで応答した警察官に発砲した。これにより警察官2名が負傷したが、最終的に警察によって射殺された。運転手は42歳のシャムスディン・ジャバールと特定された。

 車内および事故現場近くには武器や爆発物が発見され、計画性と共犯者の可能性が疑われている。

 被害者と負傷者
 
 この事件で15人が死亡し、うち12人は現場で、3人は病院で命を落とした。犠牲者には地元住民や観光客が含まれていた。また、35人が負傷し、その中には銃撃戦で負傷した警察官2名も含まれる。負傷者の多くは入院中であり、数名は重体である。

 容疑者の背景

 容疑者のシャムスディン・ジャバールは、2007年から2015年まで米軍に所属していた退役軍人であり、アフガニスタンへの派遣歴もあった。車内からイスラム国(IS)の旗が発見されたことから、事件はISに影響を受けたテロ行為と見なされている。

 ジャバールは事件の数時間前にSNSで「ISISに触発された」と述べる動画を投稿し、殺害の意図を表明していた。しかし、現時点ではISISとの直接的な通信は確認されていない。

 共犯者の捜索

 当局はジャバールが単独で行動した可能性が低いと考えており、共犯者の有無を調査している。車内からは無線式の起爆装置と繋がるパイプ爆弾が見つかっており、共謀の疑いが強まっている。

 FBIは、ジャバールの知人や協力者を特定するための捜査を進めている。

 ラスベガスの事件との関連性

 同日にネバダ州ラスベガスで発生したテスラ・サイバートラックの爆発事件との関連性も調査されている。この爆発事件では1人が死亡し、7人が負傷した。両事件で使用された車両が同じアプリを通じてレンタルされていたことから、連携した攻撃の可能性が示唆されているが、決定的な証拠はまだ得られていない。

【詳細】

 2025年1月1日のニューオーリンズで発生したテロ事件について、より詳しく説明する。

 事件の詳細な経緯

 ニューオーリンズの観光名所であるフレンチ・クオーターのバーボンストリートにおいて、新年を祝う人々で混雑している中、午前3時15分頃に白いフォードF-150ライトニングのピックアップトラックが突如現れた。車両は猛スピードで群衆に突っ込み、歩行者を次々とはねた後、建設用クレーンに衝突して停止した。

 運転手であるシャムスディン・ジャバールは事故後、車両から降りてアサルトライフルを取り出し、現場に急行した警察官に対して発砲した。この銃撃で警察官2名が負傷したが、応戦した警察によってジャバールは射殺された。車内には武器や爆発物が複数確認され、計画的なテロ行為である可能性が高いとされた。

 被害者の状況

 事件による死亡者は合計15人である。現場で12人が即死し、3人が病院で死亡した。犠牲者の中には地元住民と観光客の双方が含まれており、その国籍や身元の特定が進められている。
負傷者は35人にのぼり、うち数名が重体である。負傷者には事件の際に巻き込まれた一般市民のほか、銃撃戦で負傷した警察官2名も含まれる。

 容疑者シャムスディン・ジャバールの背景

 ジャバールはテキサス州ボーモント出身の42歳の男性で、2007年から2015年まで米陸軍に在籍し、アフガニスタンに派遣された経験を持つ退役軍人であった。彼は2015年に現役を退き、その後2020年まで予備役として活動していた。最終階級は上級軍曹(Staff Sergeant)であった。

 ジャバールはイスラム教に改宗したとされ、過去1年以内にインターネットを通じて過激思想に触れ、急速に過激化したと考えられている。事件当日、SNSに「ISISに影響を受けた」とする声明を投稿し、暴力行為を示唆する内容を発信していた。車内から発見されたISISの旗は、この動機を裏付ける証拠の一つとされている。

 事件の組織的な要素

 事件の計画性が疑われる点として、車両内に発見された爆発物や、無線起爆装置との関連が挙げられる。当局は、これらの爆発物が群衆への更なる被害を狙ったものである可能性を指摘している。また、ジャバールが単独で計画を遂行したのではなく、協力者や共犯者の存在が推測されている。

 FBIは、ジャバールの過去の交友関係や通信履歴を調査しており、計画の背後にある人物や組織の特定を進めている。

 ラスベガスでの事件との関連性

 同日、ラスベガスのトランプ・インターナショナル・ホテルの外でテスラ・サイバートラックが爆発し、1人が死亡、7人が負傷する事件が発生した。この車両は、ニューオーリンズの事件で使用されたフォードのピックアップトラックと同じレンタルアプリを通じて借りられていた。このため、両事件が関連している可能性が浮上している。
 現時点で両事件の間に直接的な関係を示す証拠は得られていないが、捜査当局は引き続き関連性を精査している。

 政府の対応と声明

 事件を受けてジョー・バイデン大統領は、国民に向けてテレビ演説を行い、「我が国に対する卑劣なテロ行為」として非難した。また、ジャバールがISISと直接通信していた証拠はないとしながらも、事件がオンラインでの過激思想の拡散による影響を強く受けた可能性を指摘した。

 当局は今後もジャバールの行動歴や通信履歴、そして両事件の関連性について徹底的に調査を進める方針である。
  
【要点】 
 
 1.2025年1月1日にニューオーリンズで発生したテロ事件についての詳細を箇条書きで説明したものである。

 事件の概要

 1.発生日時と場所: 2025年1月1日午前3時15分頃、ニューオーリンズのフレンチ・クオーター、バーボンストリート。

 2.事件の流れ

 ・白いフォードF-150ライトニングのピックアップトラックが群衆に突入。
 ・建設用クレーンに衝突後、運転手が車外で警察に対して発砲。
 ・警察官2名が負傷するも、運転手はその場で射殺された。

 被害者

 ・死者: 合計15人(現場で12人、病院で3人死亡)。
 ・負傷者: 35人(うち数名が重体、警察官2名が銃撃で負傷)。
 ・犠牲者の属性: 地元住民と観光客が含まれる。

 容疑者の背景

 1.氏名: シャムスディン・ジャバール(42歳)。

 2.経歴

 ・米陸軍に2007年から2015年まで在籍、アフガニスタン派遣経験あり。
 ・2015年に現役を退き、2020年まで予備役として活動。

 3.思想的背景:

 ・過去1年以内にイスラム教に改宗。
 ・SNSでISISに影響を受けた声明を投稿。
 ・車内からISISの旗が発見される。

 計画的要素

 ・発見物: 車内から武器、爆発物、無線起爆装置が見つかる。
 ・組織的関与の可能性: 捜査当局は共犯者や協力者の存在を調査中。

 ラスベガス事件との関連性

 ・概要: 同日、ラスベガスのトランプ・インターナショナル・ホテルでテスラ・サイバートラックが爆発(死者1人、負傷者7人)。
 ・関連性: 両事件で使用された車両が同じレンタルアプリで借りられていたことが判明。直接的な関係は未確認。

 政府の対応

 ・声明: ジョー・バイデン大統領が「卑劣なテロ行為」として非難。
 ・捜査方針: 捜査当局は事件の背景、共犯者の存在、ラスベガス事件との関連性を引き続き調査中。

【引用・参照・底本】

New Orleans terrorist attack: What we know so far RT 2025.01.01
https://www.rt.com/news/610328-new-orleans-terrorist-attack/

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