水素エネルギー市内列車2024年03月25日 10:26

国立国会図書館デジタルコレクション「東海道五十三次之内 亀山ノ図 (東海道五十三次)を加工して作成
 2024年3月21日午前、中国・吉林省長春で、世界初の水素エネルギーを用いた市内列車の走行試験が成功裏に行われた。この列車は、中車長客股份有限公司によって開発され、水素エネルギー動力システムと同社が自主開発した水素・電気ハイブリッドエネルギー制御システムを採用している。

 試験では、列車は設計最高時速160キロメートルで走行し、定員数と最大荷重を満たした満載状態での走行が実施された。実際の走行では、1キロ当たりの平均エネルギー消費量は5キロワット時で、最大航続距離は1千キロメートル以上に達した。また、試験は摂氏マイナス25度から摂氏35度の広範囲な環境温度下で行われ、列車の実際の性能が検証された。

 中車長客の国家軌道客車工程研究センター新技術研究部の王健副部長は、「試験結果で確認された各指標は軒並み、国際トップレベルに達していた」と述べ、この試験が水素エネルギーを利用した軌道交通の新たな段階を切り開いたとしている。

【視点】

世界初!水素エネルギー市内列車、走行試験に成功!

中国吉林省長春

2024年3月21日、中国が自主開発した水素エネルギー市内列車が、設計最高速度160km/hで定員・最大荷重を満たした満載走行試験に無事成功した!これは、全システム、全シーン、マルチレベルでの性能検証を達成し、軌道交通分野における水素エネルギー応用の新たなブレイクスルーとなった。

列車の特長

中車長客股份有限公司が開発
水素エネルギー動力システム搭載
同社自主開発の水素・電気ハイブリッドエネルギー制御システム採用

試験結果

最高速度:160km/h
実走1km当たりの平均エネルギー消費量:5kWh
最大航続距離:1000km以上

試験の意義

摂氏マイナス25度から35度までの環境温度における水素エネルギー列車の性能を初めて検証
各指標は軒並み国際トップレベル

技術

この列車には、中車長客股份有限公司が開発した水素エネルギー動力システムと、同社自主開発の水素・電気ハイブリッドエネルギー制御システムが搭載されている。

今後の展望

水素エネルギー市内列車の開発成功は、軌道交通分野における水素エネルギー応用の可能性を大きく広げ、環境に優しい次世代都市交通システムの実現に大きく貢献するものである。

今回の試験成功は、水素エネルギー市内列車の技術成熟度と信頼性を証明するものであり、今後、商業化に向けた大きな一歩となる。

引用・参照・底本

世界初となる水素エネルギー市内列車の走行試験が無事成功 吉林省長春 人民網日本語版 2024.03.22

コメント

トラックバック