中・比:仁愛礁問題は「是か非か」の問題2024年04月04日 19:39

国立国会図書館デジタルコレクション「つきの百姿 雪後の暁月 小林平八郎 (つきの百姿)」を加工して作成
 外交部の報道官は、「仁愛礁問題は『大国と小国の問題』ではなく『是か非か』の問題だ」と強調した。彼はフィリピンが中国の南沙諸島における主権を侵害し、中国の主張に対する合理的な議論を避けていることを非難した。

 報道官は、1999年にフィリピンが仁愛礁に不法に軍艦を座礁させ、その後も中国の主権を脅かす行動を取り続けていると主張した。

 さらに、フィリピンが国際合意に違反し、域外勢力を引き入れて地域の安定を乱していると非難した。

【視点】

仁愛礁問題は「大国と小国の問題」ではなく、「是か非か」の問題である

外交部汪文斌報道官は3日の定例記者会見で、フィリピンのテオドロ国防相が発表した公開書簡について論じた。

汪報道官は、フィリピンが中国を「大国による小国いじめ」をしていると非難しながら、中国の南沙諸島を不法占拠している行為については一切触れないのは「宣伝の罠」であると指摘した。

フィリピンは1999年に軍艦1隻を仁愛礁に不法に座礁させ、中国の主権を侵害した。
中国は直ちにフィリピンに抗議し、フィリピン側は同艦の回収を何度も約束したが、25年が過ぎても回収されていない。

フィリピンは軍艦を大規模に補修補強するための物資を輸送し、仁愛礁に恒久的な施設を建設しようとしている。

これらの行為は、両国の仁愛礁管理問題についての合意だけでなく、「南海各方面行動宣言」にも違反している。

フィリピンは域外勢力を引き入れて南海問題に介入させ、自らの私心のために地域国家の共通認識を破壊しようとしている。

これらの行為は南海の情勢を拡大して複雑化する主たる根源である。

仁愛礁問題は「大国と小国の問題」ではなく、「是か非か」の問題である。

フィリピンは国際法と両国間の合意を遵守し、仁愛礁から軍艦を撤去すべきである。

フィリピンは域外勢力を引き入れ、南海問題を複雑化させようとするべきではない。

仁愛礁問題は、中国とフィリピン間の長年の懸案事項となっている。両国はこれまでにも協議を重ねてきたが、解決には至っていない。

汪報道官の発言は、中国が仁愛礁問題の解決に向けた強い意志を持っていることを示している。今後、両国が外交を通じて問題を解決できるかどうかが注目される。

・中国外交部の汪文斌報道官は、2024年4月3日の定例記者会見で、フィリピンのテオドロ国防相が発表した公開書簡について、以下のように論じた。

・フィリピンの主張に対する反論

フィリピンは中国を「大国による小国いじめ」と非難する一方、中国が南沙諸島を不法占拠しているという主張は全く根拠がない。

フィリピンは1999年に軍艦1隻を仁愛礁に不法に座礁させ、中国の主権を侵害した。
フィリピンは同艦の回収を何度も約束したが、25年が過ぎても回収せず、大規模な補修補強や恒久施設建設を進めている。

これらの行為は、両国の合意や「南海各方面行動宣言」に違反している。

・フィリピンの真の目的

フィリピンは域外勢力を引き入れて南海問題に介入させ、自らの私心のために地域国家の共通認識を破壊しようとしている。

これが南海の情勢を拡大・複雑化する主たる原因である。

汪報道官は、「仁愛礁問題は『大国と小国の問題』ではなく、『是か非か』の問題である」と強調した。

中国は、フィリピンが約束を守り、仁愛礁から軍艦を撤去することを強く求めている。

・南沙諸島の領有権問題

南沙諸島の領有権は、中国、フィリピン、ベトナム、マレーシア、台湾、ブルネイなどがそれぞれ主張しており、長年係争となっている。

・今後の見通し

仁愛礁問題を含む南沙諸島の領有権問題の解決には、関係国間の対話と交渉による平和的な解決が求められている。

引用・参照・底本

仁愛礁問題は「大国と小国の問題」ではなく「是か非か」の問題だ=外交部 CRI 2024.04.03

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