イラン南東部でテロ2024年04月06日 21:20

 イラン南東部でのテロ攻撃に関するものである。テロ組織「ジャイシュ・アル・ズルム」がイランの警察施設とイスラム革命防衛隊施設を攻撃したが、イランの治安部隊によって撃退された。報道によれば、この攻撃でテロリスト16人が死亡し、11人のイスラム革命防衛隊員と警察官が殉教し、10人が負傷した。

 また、イランおよびパキスタンで活動していた「ジュンド・アル・シェイターン」の指導者の一部が死亡または逮捕された後、その組織の残党がテロ活動を続け、イランとパキスタンの国境地帯で「ジャイシュ・アル・ズルム」というアルカイダとの関係がある組織と連携して無差別テロを行っていることが指摘されている。

【視点】

概要

イラン南東部スィースターン・バルーチェスターン州にある警察施設3か所とイスラム革命防衛隊施設が、テロ組織「ジャイシュ・アル・ズルム」による同時攻撃を受けた。治安部隊の迅速な対応によりテロリスト16人 が死亡し、攻撃は阻止された。しかし、イスラム革命防衛隊員・警察官合わせて11人が殉教、10人が負傷した。

事件の詳細

4月3日水曜夜、ジャイシュ・アル・ズルムはスィースターン・バルーチェスターン州ラースクとチャーバハールにある革命防衛隊施設を同時占拠しようと試みた。

イラン治安部隊はテロリストに迅速かつ勇敢に対峙し、彼らの企みを早期に阻止した。

内務省安全・治安担当次官によると、テロリスト16人が死亡し、治安部隊側11人が殉教、10人が負傷した。

スィースターン・バルーチェスターン州庁の安全・治安担当副知事は、治安部隊が状況を完全に掌握していることを強調した。

背景

ジャイシュ・アル・ズルムは、イランとパキスタンで活動していたテロ組織「ジュンド・アル・シェイターン」の残党が結成した組織である。

アルカイダと繋がりを持つジャイシュ・アル・ズルムは、スィースターン・バルチェスターン州の国境付近でパキスタン国土も利用し、無差別テロ行為を続けている。

今後の見通し

イラン政府はテロ組織の根絶に向けて断固とした措置を取ることを表明しており、治安部隊による警戒が強化されている。

・4月4日、イラン南東部スィースターン・バルーチェスターン州で複数のテロ攻撃が発生し、テロリスト16人、治安部隊員11人が死亡した。

・攻撃対象:

警察施設3か所
イスラム革命防衛隊施設

・実行犯:

テロ組織「ジャイシュ・アル・ズルム」

・特徴:

シオニスト政権イスラエルとの関係
イランおよびパキスタンでの活動
アルカイダとの繋がり

・攻撃状況:

同時占拠を試みるも、治安部隊の抵抗により失敗
テロリスト16人死亡、治安部隊員11人死亡、10人負傷

・現在の状況:

地域は治安部隊のコントロール下

・背景:

スィースターン・バルーチェスターン州は、近年テロ攻撃が頻発
ジャイシュ・アル・ズルムは、スンニ派過激派組織
イラン政府は、イスラエルやアメリカがテロ組織を支援していると主張
テロ組織「ジュンド・アル・シェイターン」の残党がジャイシュ・アル・ズルムの中核として活動
テロ組織アルカイダと繋がりを持つ
スィースターン・バルチェスターン州の国境付近でパキスタン国土も利用し無差別テロ行為を実行

・今後の見通し:

イラン政府は、テロ組織への掃討作戦を継続
地域の治安情勢は依然として不安定

引用・参照・底本

イラン南東部でテロ攻撃、テロリスト16人死亡 ParsToday 2024.04.04

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