叔父失踪に関するバイデン大統領の説明2024年04月18日 18:12

国立国会図書館デジタルコレクション「上野の桜かり」を加工して作成
 第二次世界大戦中の叔父の失踪に関するバイデン大統領の説明と米軍の公式記録の間には矛盾があるようだ。バイデン氏は叔父が人食い人種がいる地域で撃墜され、そのせいで遺体は回収されなかったと主張したが、軍事記録によれば、飛行機は宅配便の輸送中にエンジン故障によりニューギニア北海岸沖の海に墜落したことが示唆されている。

 バイデン氏は、ネルソン・マンデラ氏を訪問しようとして逮捕されたという自身の主張や、アムトラックの車掌に関する話など、後に不正確または捏造されていることが判明する話を共有したことで批判に直面している。しかし、バイデン氏が叔父についての人食い人種の主張を、特に戦死した兵士に関するトランプ氏の発言疑惑に関連して、前任者ドナルド・トランプ氏を批判する方法として利用したことは注目に値する。

 アトランティック誌が報じたトランプ氏の発言疑惑に関する記事については、トランプ氏が異議を唱えており、この主張の誤りを暴く文書が明らかになった。それにもかかわらず、この問題は依然として民主党と共和党の間の争点となっている。
 
【視点】

第二次世界大戦中の叔父の運命に関するバイデン大統領の説明と公式の軍事記録の間には、いくつかの食い違いがあるようだ。バイデンは叔父が人食い人種が生息する地域で撃墜され、遺体は回収されなかったと主張したが、国防総省の記録によると、アンブローズ・フィネガン少尉の飛行機はニューギニア北海岸沖で宅配便を運航中にエンジン故障により墜落し、 乗組員1名が生き残った。

バイデン氏は、悪名高いネルソン・マンデラ逮捕物語やアムトラックの車掌物語など、自分の人生に関する物語を美化する傾向が指摘されている。 ただし、個人的な逸話と政治的なレトリックを区別することが重要である。この場合、バイデンによるニューギニアの人食い人種への言及は、政治的利益のための意図的な捏造というよりは、歴史的事実の誤った表示であるように思われる。

戦死した兵士に関するトランプ大統領の発言疑惑を巡る論争に関しては、当初の主張の誤りを暴く証拠があるにもかかわらず、政治的議論の中で繰り返し取り上げられるテーマとなっているようだ。これは、一度確立された物語が、矛盾する証拠に直面してもどのように存続できるかを思い出させる。

引用・参照・底本

Biden claims ‘cannibals’ got his uncle RT 2024.04.17

https://www.rt.com/news/596149-biden-cannibal-uncle-story/

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