習近平主席、マクロン大統領の歓迎レセプションに2024年05月07日 16:14

国立国会図書館デジタルコレクション「勧進大相撲土俵入之図」を加工して作成
 習近平国家主席と彭麗媛夫人が、2024年5月6日夜にパリのエリゼ宮でフランスのマクロン大統領とブリジット夫人による歓迎レセプションに出席した。習主席は乾杯の辞の中で、中仏関係の特殊性を強調した。

 まず、独立自主性について述べ、60年前のドゴール将軍による新中国との国交樹立の決定を挙げた。そして、両国の歴代指導者が戦略的な視点から関係を築いできたことを強調した。

 次に、相互理解の重要性を強調しました。中国とフランスが互いに相手国の文化や価値観を尊重し、引かれ合ってきたことを指摘した。さらに、中仏文化観光年を通じて互いの文化から知恵を得ることを期待している。

 責任感を述べ、中仏が世界に幸福をもたらすために手を携えるべきだと強調した。世界的な挑戦に対処するために、中仏が責任を担うべきであると述べた。

 習主席は、中仏がハイレベルの相互信頼と協力を深め、重要な国際問題での意思疎通と協力を強化し、世界に希望をもたらし、人類の進歩のために努力することを表明した。

【視点】

独立自主性について、習主席はフランスと中国が冷戦時代においても独自の判断で国交を樹立したことを強調した。特に、1964年にフランスのドゴール将軍が新中国との全面的な国交樹立を決定したことは、当時の国際政治の状況を考えると大変な決断であり、両国の独立した外交政策を象徴している。また、これまでの60年間、両国の指導者が一貫して戦略的な視点から関係を捉え、発展させてきたことを強調した。その結果、中仏関係は世界における大国関係の中で特別なものとなった。

相互理解について、習主席は中国とフランスがお互いの文化や価値観を尊重し、相手国に対する理解を深めてきたことを強調した。例えば、フランスの啓蒙運動に影響を与えた孔子の思想や、20世紀初頭の中国人留学生のブームが挙げられる。これらの交流が両国の文化的理解を促進し、両国の友好関係の土台となっている。また、中仏文化観光年を通じて、両国がさらなる文化的交流を促進し、互いの知恵を共有することが期待されている。

責任感について、習主席は中仏が世界に対して責任を持つことの重要性を強調した。世界が様々な課題に直面している中で、中仏は国際社会においてリーダーシップを発揮し、共同で解決策を模索するべきだと述べた。特に、国連安全保障理事会の常任理事国として、両国が世界の平和と安定に貢献することが期待されている。

習主席はこれらの点を踏まえて、中仏関係の深化と世界における共同責任の果たし方を強調した。

引用・参照・底本

習近平主席 マクロン大統領の歓迎レセプションに出席 CRI 2024.05.07

https://japanese.cri.cn/2024/05/07/ARTIeDwQGKLroazeR1WFDWEW240507.shtml?spm=C96518.PPFEiF4jxkmc.E5HuD27aAD6w.5

習近平主席 マクロン仏大統領と会談 CRI 2024.05.07

https://japanese.cri.cn/2024/05/07/ARTIioEuA9EnGF2n4XcnaNRL240507.shtml?spm=C96518.PRESjy5iCnqn.ER99YRrWlW3t.23

習主席が中・仏・EUの3首脳会談に臨む 2024.05.06

https://japanese.cri.cn/2024/05/06/ARTIbYCIbwIHKuAzEN0YhjmR240506.shtml?spm=C96518.PRESjy5iCnqn.ER99YRrWlW3t.26

Xi, Macron hold talks, calling for upholding independence GT 2024.05.07

https://www.globaltimes.cn/page/202405/1311783.shtml

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