「人権」や「西洋民主主義」を口実にし、世界征服2024年09月21日 22:49

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【概要】

 ピーター・コーニッグによるもので、2024年9月20日にミシェル・ショスドフスキーによって紹介されている。NATOが現在ロシアに対する侵攻を進めていると主張されており、これは世界が知らないうちに第三次世界大戦の状況にあるという見解が示されている。コーニッグは、アメリカとNATOがロシアに対して「人権」や「西洋民主主義」を口実にし、世界征服を目指す軍事作戦を進行させていると述べている。

 具体的には、ウクライナのクルスク地方への侵攻がNATOによって行われ、多くのNATO兵器や兵士がロシアにより撃破されたと報告されている。ロシアの将軍によれば、この侵攻は交渉のための戦略的位置を確保することが目的だったが、ウクライナとその西側の支持者は失敗し、ロシア軍が2024年末までに完全勝利を収める見込みだと予測している。

 また、NATOはこれまでに多くの「レッドライン」を越えており、ロシアの領土に対して直接攻撃を行っているとされている。例えば、NATOのドローンや航空機によるロシア領内での攻撃が続いており、空港も爆撃されているとのことである。

 この記事は、ロシアが戦争を正式に宣言する可能性についても触れており、前ロシア大統領のドミトリー・メドベージェフの発言として、ロシアはより大規模な軍事行動を取るべきだと主張されている。

【詳細】

 NATOとロシアの間で進行しているとされる戦闘や、その影響について詳細に解説されている。ピーター・コーニッグは、NATOが実質的にロシアに対する侵攻を行っているとし、これが第三次世界大戦の状況であることを指摘している。記事全体は以下のような主張や展開がなされている。

 1. NATOによるロシア侵攻の現状

 コーニッグは、NATOがロシアに対する直接的な軍事行動を始めていると強調している。具体例として、ロシアのクルスク地方においてNATOの兵器や兵士が配備され、多くがロシア軍によって撃破されたとしている。この侵攻は、ウクライナ軍とNATOの指導下で行われており、侵攻目的はロシアとの交渉における有利な立場を得るためのものだったとされている。

 2. ウクライナと西側の敗北

 ロシアの将軍アプティ・アラウディノフの証言として、ウクライナはクルチャトフの都市とその核施設を奪取することに失敗したと報告されている。記事では、ウクライナ軍がNATOの支援を受けていたものの、多大な損失を被り、約2,000人以上の兵士が失われたとされている。この記事の主張によれば、ウクライナとその西側の支持者(特にワシントンとロンドン)は、今回の侵攻により自らの「死刑判決」に署名したという結論が描かれている。

 3. ロシア領内でのNATO攻撃の継続

 さらに、NATOはドローンや航空機を用いてロシアの領土を攻撃しているとされており、特にロシアのリペツク地方の空軍基地が攻撃され、倉庫や施設が破壊されたとのことである。これらの攻撃は、NATOの軍事専門家によって指導され、精密誘導爆弾が使用されたとされている。また、これに関しては、小型の戦術核兵器が使用された可能性があるという推測もあるが、確実な証拠はないとされている。

 4. NATOのレッドライン越え

 コーニッグは、NATOがロシアとの紛争において段階的にエスカレートしていると主張している。最初はウクライナに兵器が提供され、その後NATOの兵士が直接関与し、さらにはロシア領内でのNATOによる攻撃が行われていると述べている。これらの一連の行動は、ロシアに対して挑発的なものであり、ロシアのレッドラインが繰り返し越えられているとしている。

 5. ロシアの対応とメドベージェフの発言

 ロシアの元大統領であり、現在はロシア安全保障会議の副議長を務めるドミトリー・メドベージェフは、ロシアはもはや抑制を行うべきではないとし、ウクライナ内での軍事作戦を拡大すべきだと発言している。彼の提案では、ロシアはオデッサ、ハリコフ、キエフなどを含むウクライナ全土への軍事行動を強化し、認識された国境に拘束されないべきだと述べている。

 6. ロシアの可能な戦略

 この記事では、ロシアがNATOの攻撃に対して強力な報復行動を取る可能性についても触れられている。ロシアは超精密な極超音速戦術核兵器を使用し、死傷者数を最小限に抑えながらも西側の軍事・決定中枢を無力化する能力を持っているとされている。特に、西側の金融ハブや軍事センターに対する同時攻撃が行われる可能性が示唆されている。

 7. 歴史的背景とナチズムへの言及

 記事の終盤では、第二次世界大戦時のナチス・ドイツとの戦いに言及し、現在のウクライナのアゾフ大隊などをナチズムの復活と捉えている。ロシアがウクライナの非ナチ化とNATOからの中立化を戦争の目標とした背景が説明され、現在の紛争が単なる地域的な戦争ではなく、世界的な危機であることが強調されている。

 8. 将来の展望

 最後に、NATOが今後さらにロシアに対する直接攻撃をエスカレートさせる可能性について言及している。ベルラーシへの侵攻や、さらなる西側の介入が行われる可能性が示されている。ロシアの忍耐が限界に達する可能性があるとも述べられており、今後の展開に注目が集まっている。

 全体としてこの記事は、NATOとロシアの間で行われている戦争が極めて深刻な状況にあることを強調しており、今後のさらなるエスカレーションの可能性に対する警告を発していめる。
 
【要点】

 ・NATOによるロシア侵攻: NATOがロシア領内(クルスク地方)に侵攻し、多くのNATO兵器や兵士がロシア軍によって撃破されたとされる。

 ・ウクライナと西側の敗北: ウクライナ軍がクルチャトフの核施設を奪取できず、2,000人以上の損失を被った。ロシアの将軍によると、2024年末までにロシア軍が完全勝利すると予測されている。

 ・ロシア領内でのNATO攻撃: NATOのドローンや航空機がロシア領内を攻撃し、リペツク地方の空軍基地が被害を受けた。戦術核兵器が使用された可能性があるが、証拠は不明。

 ・NATOのレッドライン越え: NATOは段階的にエスカレートし、ウクライナへの兵器提供からロシア領内への直接攻撃に至っている。これにより、ロシアの「レッドライン」が何度も越えられている。

 ・メドベージェフの発言: ロシアのメドベージェフは、ウクライナ内での軍事作戦を拡大し、オデッサやキエフなどを含む広範な地域を制圧すべきだと提案。

 ・ロシアの報復能力: ロシアは、超精密な極超音速戦術核兵器を用いて、西側の軍事・決定中枢や金融ハブを無力化する能力を持っているとされる。

 ・歴史的背景: 第二次世界大戦時のナチス・ドイツとの戦いに言及し、現在のウクライナのアゾフ大隊をナチズムの復活と見なしている。ロシアの戦争目的は、ウクライナの非ナチ化と中立化。

 ・将来の展望: NATOのさらなる攻撃や、ベルラーシ侵攻の可能性があり、ロシアの忍耐が限界に達する危険性があると警告。

【引用・参照・底本】

“A NATO invasion of nuclear Russia is currently underway, and the world is unaware that it is in World War III”. Has President Putin’s Patience Reached Its Limits? Michel Chossudovsky 2024.09.20
https://michelchossudovsky.substack.com/p/nato-invasion-nuclear-russia-underway-wwiii-putin-reached-limit?utm_source=post-email-title&publication_id=1910355&post_id=149058725&utm_campaign=email-post-title&isFreemail=true&r=2gkj&triedRedirect=true&utm_medium=email

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