中国初の小惑星サンプルリターンミッション「天問2号」探査機2026-07-07 11:51

Dolaで作成
【概要】

 中国国家航天局(CNSA)は2026年7月6日、中国初の小惑星サンプルリターンミッション「天問2号」探査機が、約400日間・約10億キロメートルの航行を経て、目標の地球近傍小惑星2016HO3から20キロメートルの距離に到着し、科学探査を開始したと発表した。本ミッションは小惑星2016HO3からのサンプル採取に加え、火星軌道より遠いメインベルト彗星311Pの探査も長期的な目標としている。
  
【詳細】 

 ミッションの経緯

 天問2号は2025年5月29日に打ち上げられ、到着までの間に深宇宙での軌道変更や軌道修正操作を実施した。2026年6月6日に初めて小惑星2016HO3を検出し、翌7日には同小惑星と同一軌道面に入り、6月19日には距離2000キロメートルまで接近した。7月2日には距離約20キロメートルから同小惑星の画像を撮影している。

 軌道データの精度向上

 接近段階で取得した光学航法データを活用し、地上観測のみでは数百キロメートルあった同小惑星の位置不確かさを、キロメートル単位まで改善した。

 今後の予定

 今後は段階的に詳細な科学探査を実施し、小惑星の形状・物質組成・内部構造に関するデータを取得することで、後続のサンプル採取作業の基盤を構築する。

【要点】

 ・天問2号は約400日・10億キロメートルの航行を経て、小惑星2016HO3から20キロメートルの距離に到着した。

 ・中国初の小惑星サンプルリターンミッションであり、長期的にはメインベルト彗星311Pの探査も計画されている。

 ・接近観測により小惑星の位置不確かさを大幅に低減した。

 ・今後は形状・組成・内部構造のデータを取得し、サンプル採取に備える。

【引用・参照・底本】

China's Tianwen-2 probe reaches target asteroid, starts scientific exploration GT 2026.07.06
https://www.globaltimes.cn/page/202607/1365218.shtml

コメント

トラックバック