中国が国連で掲げる主張の核心:「平和・発展・公平」 ― 2026-09-21 19:24

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【概要】

 2026年9月22日から28日にかけて国連総会第81会期の一般討論が行われるのを前に、中国が国連で掲げる主張の核心は「平和・発展・公平」である。中国は、国連の場が特定の国の都合で運営されることなく、すべての加盟国が対等に声を上げられる場であるべきだとする。ガザやスーダンの紛争における停戦と人道的支援、グローバル・サウスの発展権の確保、気候変動への共同対応、AI時代に取り残されない権利の保障、国際統治の改革を訴え、覇権による秩序ではなく、多極化と包摂的なグローバリゼーションの実現を提唱するものである。
  
【詳細】 
 
 国連総会一般討論の開催を機に、中国が伝えようとする内容は多岐にわたる。まず国連のあり方について、出席は法的権利であり、主催国の裁量で制限されたり渡航制限や代表団の規模縮小が行われたりすることは、国際法や国連本部協定の形骸化につながると指摘する。具体的には、イスラエルの代表は受け入れられながら、国際司法手続きを利用したパレスチナ代表が締め出されている状況を挙げ、ガザでは爆撃・封鎖・飢餓が続き、病院や学校も安全ではなく、支援も遮断されている現状を訴える。スーダンの紛争も深刻であるにもかかわらず、国際的な注目をほとんど得ていないとする。

 平和の面では、即時停戦、人道的アクセスの確保、併合の停止、二国家解決の実現を求め、停戦なくして発展はなく、正義なくして持続可能な停戦はないとの立場を示す。

 発展と気候変動の分野では、グローバル・サウスの声を重視し、先進国が気候資金の約束を確実に果たすべきだとする。中国自身は植林・太陽光発電・電気自動車の大規模導入を進め、関連技術を南半球諸国と共有しており、気候危機には各国が一体となって対応する必要があると主張する。また、グローバル・サウスは人口と成長の大部分を占めながら、国連安全保障理事会・IMF・WTOにおける発言権が不十分であり、安定したサプライチェーン・開かれた市場・武器化されない技術と資金の提供を求めているとする。貿易の政治化や技術協力の遮断はいずれの国にも損害を与えるとし、インフラ整備やグリーン技術の共有を通じて、近代化は一部の国の特権ではないことを示そうとする。

 AIについては、医療や教育・災害予測に役立つ一方、監視強化や格差拡大の要因ともなり得るとし、少数の企業や国のみがルールを定めデータを独占すれば、南半球が再び取り残されると警告する。「万人のためのAI」を掲げ、オープンソースと能力構築を通じて、地域にかかわらず恩恵を受けられるようにするべきで、覇権を求めるものではないと説明する。

 最後に、中国の主張は平和(対話による緩和、制裁や爆撃ではない)、発展(貧困削減・食料安全保障・保健・教育を優先し2030アジェンダを推進)、公平(国際統治を改革し、発言する機会を拡大しルールを公正に)の三点に整理され、利害が一致する国々と共に「共生・共栄」の世界を目指すとする。

【要点】
 
 ・国連の場はすべての国に開かれたものであり、出席権や発言権が特定の国の都合で制限されるべきではない。

 ・ガザ・スーダンでの紛争の早期停戦、人道支援の拡充、二国家解決の推進を求める。

 ・グローバル・サウスの発展権を保障し、国際機関での発言権拡大と、技術・資金への公平なアクセスを実現する。

 ・気候変動では先進国が約束を履行し、中国はグリーン技術を共有し共同で対応する。

 ・AIは「万人のためのもの」とし、ルールを少数者が独占せず、地域による格差を生まないようにする。

 ・核心的な主張は平和・発展・公平の三点で、覇権ではなく多極化・包摂的な世界を目指す。

【引用・参照・底本】

China's message of justice at the UN is simple: peace, development, and fairness GT 2026.09.20
https://www.globaltimes.cn/page/202609/1370979.shtml

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