中国:IPv6の大規模展開・応用のさらなる推進2024年04月22日 20:58

国立国会図書館デジタルコレクション「花盛士農工商」を加工して作成
 中共中央サイバーセキュリティ・情報化委員会弁公室は、国家発展・改革委員会と工業・情報化部(省)と共同で「IPv6の大規模展開・応用のさらなる推進2024年活動計画」を通達した。

 この計画では、IPv6の普及と利用を促進するための具体的な活動目標が設定された。

 具体的には、IPv6のアクティブユーザー数を年末までに8億人、モノのインターネット(IoT)のIPv6接続数を6億5000万に、固定ネットワークとモバイルネットワークにおけるIPv6の通信量の割合をそれぞれ23%と65%に増やすことが計画されている。

 また、IPv6のネットワーク性能の向上や使用体験の向上、クラウドサービスやCDN、データセンターでのIPv6のデフォルト使用なども含まれている。

 さらに、主要商用ウェブサイトやモバイルアプリのIPv6サポート率を95%に引き上げ、IPv6の業界アプリケーションの融合を促進する。

 IPv6の普及率向上のためには、家庭用ルーターやセットトップボックスなどの端末設備のIPv6使用をデフォルトにし、企業や機関のインターネット専用回線のIPv6開通率を増やすことも計画されている。

 IPv6シングルスタック対応の強化や「IPv6+」イノベーション技術の応用分野の拡大、IPv6標準体系の整備なども重要な取り組みとされている。 

【視点】

人民日報が報じたところによると、中共中央サイバーセキュリティ・情報化委員会弁公室、国家発展・改革委員会、工業・情報化部(省)は共同で「IPv6の大規模展開・応用のさらなる推進2024年活動計画」を通達した。

この計画では、以下の活動目標が明確に示されている。

2024年末までに:

IPv6アクティブユーザー数8億人
モノのインターネット(IoT)におけるIPv6接続数6億5000万
固定ネットワークにおけるIPv6通信量シェア23%
モバイルネットワークにおけるIPv6通信量シェア65%
IPv6ネットワーク性能の大幅向上と使用体験の飛躍的な改善
クラウドサービス、コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)、データセンター事業開始時のデフォルトIPv6使用
主要商用ウェブサイト及びモバイルインターネットアプリケーションのIPv6サポート率95%達成
IPv6業界アプリケーションの融合をより深く広く推進
固定ネットワークにおけるIPv6普及率の大幅向上
・新規に出荷される家庭用ルーターやセットトップボックスなどの端末設備におけるIPv6デフォルト使用
・既存の家庭用ルーターにおけるIPv6使用率の大幅向上
・企業・機関のインターネット専用回線のIPv6開通率の大幅向上
IPv6シングルスタック対応の継続的な強化
「IPv6+」イノベーション技術の応用分野の更なる拡大
IPv6標準体系の継続的な整備
・2024年中に新たに50件のIPv6国家標準を策定

この計画は、中国におけるIPv6の大規模展開と応用をさらに加速させ、デジタル経済の発展と産業の高度化を強力に推進するものと期待される。

・中国政府、IPv6普及に向けた新たな計画を発表

2024年4月22日、中国の中央サイバーセキュリティ・情報化委員会弁公室は、国家発展・改革委員会、工業・情報化部と共に、「IPv6の大規模展開・応用のさらなる推進2024年活動計画」を策定し、年内にIPv6アクティブユーザーを8億人に達することを目標とした。これは、中国におけるインターネットインフラの更なる発展と、デジタル経済の活性化を促進するための重要な取り組みとなる。

・計画の主要目標

IPv6アクティブユーザー数: 2024年末までに8億人に増加
モノのインターネット(IoT)におけるIPv6接続数: 6億5000万に増加
固定ネットワークにおけるIPv6通信量の割合: 23%に増加
モバイルネットワークにおけるIPv6通信量の割合: 65%に増加
IPv6ネットワーク性能の大幅向上: ユーザー体験の飛躍的な向上
主要商用ウェブサイト及びモバイルインターネットアプリケーションにおけるIPv6サポート率: 95%に到達
IPv6業界アプリケーションの融合をより深く広く推進
固定ネットワークにおけるIPv6普及率の大幅向上: 新規家庭用ルーターやセットトップボックスなどの端末設備におけるIPv6デフォルト搭載、既存家庭用ルーターのIPv6利用率の大幅向上、企業・機関のインターネット専用回線のIPv6開通率の大幅向上
IPv6シングルスタック対応の持続的強化
「IPv6+」イノベーション技術の応用分野の更なる拡大
IPv6標準体系の持続的整備: 立ち上げられるIPv6国家標準を50件に増加

・中国におけるIPv6の重要性

中国は世界最大のインターネット人口を抱えており、IPv6の普及は、インターネットインフラの近代化とデジタル経済の活性化にとって不可欠である。今回の計画は、中国政府によるIPv6への強いコミットメントを示しており、今後数年間にわたるIPv6の大規模展開と応用を加速させることが期待される。

・この計画がもたらす影響

この計画は、中国のインターネットユーザー、企業、政府機関に大きな影響を与えることが予想される。

インターネットユーザー: より高速で安定したインターネット接続、より多くのサービスへのアクセス、より安全なオンライン環境
企業: 新しいビジネスチャンスの創出、コスト削減、効率向上
政府機関: より良い公共サービスの提供、市民の生活质量の向上

・今後

中国政府は、この計画を確実に実行するために、関連する政策措置や支援制度を整備していく予定である。また、業界団体や民間企業と協力し、IPv6エコシステムの構築と発展を促進していくことだろう。

この計画の成功は、中国のインターネットインフラの近代化とデジタル経済の活性化に大きく貢献し、世界全体のインターネット環境の改善にも繋がるものと期待される。

・中国政府、IPv6普及に向けた新たな計画を発表

2024年4月22日、中国の中共中央サイバーセキュリティ・情報化委員会弁公室は、国家発展・改革委員会、工業・情報化部と共に、「IPv6の大規模展開・応用のさらなる推進2024年活動計画」を策定し、同年末までにIPv6アクティブユーザー8億人を目標とすることを発表した。

・計画の主な目標は以下の通り

IPv6アクティブユーザー数: 2024年末までに8億人
モノのインターネット(IoT)におけるIPv6接続数: 6億5000万
固定ネットワークにおけるIPv6通信量シェア: 23%
モバイルネットワークにおけるIPv6通信量シェア: 65%

・計画の具体策

上記の目標達成に向け、計画では以下の具体的な施策が盛り込まれている。

IPv6ネットワーク性能の向上と使用体験の改善
クラウドサービス、CDN、データセンターにおけるIPv6利用のデフォルト化
主要商用ウェブサイト及びモバイルインターネットアプリケーションのIPv6対応率向上(目標95%)
IPv6の業界アプリケーションにおける融合の深化と拡大
固定ネットワークにおけるIPv6普及率の向上
・新規に販売される家庭用ルーターやセットトップボックスなどの端末機器におけるIPv6利用のデフォルト化
・既存の家庭用ルーターにおけるIPv6利用率の向上
・企業・機関におけるインターネット専用回線のIPv6開通率の向上
IPv6シングルスタック対応の継続強化
「IPv6+」イノベーション技術の応用分野の拡大
IPv6標準体系の整備強化
・2024年中に新たに50件のIPv6国家標準を策定

・中国におけるIPv6普及の重要性

中国政府は、IPv6の普及を国家戦略の一環として推進しており、今回の計画は、その取り組みをさらに加速させるものである。

背景には、急速に拡大するインターネット需要への対応、IoTや5Gなどの次世代技術への円滑な移行、国家情報安全保障の強化などが挙げられる。

・今回の計画は、中国におけるIPv6普及を大きく前進させるだけでなく、世界のインターネット環境全体の進化にも貢献することが期待されている。

引用・参照・底本

IPv6の大規模展開・応用をさらに推進 人民網日本語版 2024.04.22

http://j.people.com.cn/n3/2024/0422/c95952-20159797.html

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