蒋介石の銅像を撤去2024年04月28日 16:35

国立国会図書館デジタルコレクション「全盛花菖蒲之図」を加工して作成
 台湾の公共スペースから蒋介石の銅像を撤去するという決定は、台湾のアイデンティティと歴史を再定義しようとする台湾の継続的な取り組みを反映している。国民党を率い、1949年の国共内戦で共産党に敗れた後、台湾に亡命した蒋介石は、台湾政治の二極化を図ってきた。

 多くの人にとって、蒋介石は白色テロとして知られる権威主義的な支配と抑圧の時代を象徴しており、その間、何千人もの台湾人が政治的信念のために投獄され、拷問され、殺害された。彼の銅像の撤去は、この問題を抱えた過去を清算し、中国本土とは別の台湾の明確なアイデンティティを主張するための象徴的なステップと見なすことができる。

 しかし、この決定は、歴史を消そうとする試みや、台湾政治に大きな影響力を持つ国民党に対する政治的声明と見る人もいるため、物議を醸す可能性がある。このような行動には、教育と記憶を通じて歴史的記憶を保存する努力が伴い、シンボルが取り除かれても過去の教訓が忘れ去られないようにすることが重要である。

【視点】

台湾における蒋介石像の位置づけについて混乱があるようだ。

像の撤去については議論されているが、すべてを取り壊すということではない。

台湾政府は、公共スペースに残る約760体の彫像を撤去することを約束した。

この決定にはさまざまな反応があり、戒厳令の時代から前に進むために必要な措置と見る人もいれば、歴史を消そうとしていると批判する人もいる。

蒋介石に捧げられた慈湖記念彫刻公園のような場所は影響を受けないかもしれない。

公共スペースから彫像を撤去することに焦点が当てられているようで、すべての彫像を完全に撤去するわけではない。

・台湾が残りのすべての像を撤去すると主張しているが、最近、明確化されていることに注意することが重要である。台湾のファクトチェックセンター(TFCT)によると、政府は約760体の像を撤去する予定だが、すべてではない。

・この撤去が蒋介石の遺産と中国との歴史的なつながりを消し去ることを目的としていることを示唆している。これは一つの見方であり、この決定は、台湾の国家的アイデンティティの進化や蒋介石の権威主義的支配の遺産など、複雑な理由から生じている可能性が高い[Hong Kong Free Press]。

・台湾は、約760体の蒋介石像を公共の場から撤去する計画だ。

・この決定は、台湾の歴史と国家のアイデンティティに関する進行中の議論の一環である。

・蒋介石は、第二次世界大戦中も戒厳令時代も、何十年にもわたって台湾を率いた物議を醸す人物であった。

・最近のニュース(2024年4月24日)によると、台湾政府は残りの760体の像を撤去すると明言したが、必ずしもすべてではない。

・蒋介石の銅像の撤去については、以前から議論が交わされてきた。戒厳令時代から物議を醸す人物と見る人もいれば、日本を打ち負かし、台湾を築いた国民的英雄と見る人もいる。

・そのため、多くの蒋介石像を撤去する動きはあるものの、すべてではない可能性が高い。

引用・参照・底本

Taiwan will tear down all remaining statues of Chiang Kai-shek in public spaces scmp 2024.04.22

https://www.scmp.com/news/china/politics/article/3259936/taiwan-will-tear-down-all-remaining-statues-chiang-kai-shek-public-spaces?utm_medium=email&utm_source=cm&utm_campaign=enlz-focus_sea_ru&utm_content=20240426&tpcc=enlz-focus_sea&UUID=5147fda4-c483-4061-b936-ccd0eb7929aa&tc=15

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