日米安全保障協議委員会(日米「2+2」)2024年08月17日 17:45

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【概要】
 
 中国国防部の報道官である張暁剛大校は、日米安全保障協議委員会(日米「2+2」)会議に関連する記者の質問に答えた。この会議で在日米軍司令部の再編が発表され、オースティン米国防長官は日米同盟の核心が「抑止力の延長」であると述べた。

 これに対し、張報道官は「米日が『中国の軍事的脅威』を口実にして軍事的連携を強化し、地域の平和と安定を脅かしている」とし、中国はこれに強く反対していると述べた。また、米国が世界最大の核兵器保有国であり、核兵器の先制使用を信奉し、小型核兵器の実戦化を進めていると指摘した。さらに、米国が核兵器を利用して同盟国を縛りつけ、覇権を維持しようとしていると批判した。

 最後に、張報道官は米日両国に対し、冷戦時代の考えを捨て、核戦争には勝者がないことを認識し、核兵器の役割を減らすことで世界の戦略的安定を促進するよう求めた。

【詳細】

 中国国防部の報道官である張暁剛大校は、2024年8月16日に行われた記者会見で、日米安全保障協議委員会(日米「2+2」)会議についてコメントした。この会議では、在日米軍司令部の再編が発表され、ロイド・オースティン米国防長官が日米同盟の重要性について「抑止力の延長」がその核心であると強調した。

 張報道官は、これに対して中国の立場を強く表明した。まず、彼は「米日両国が『中国の軍事的脅威』という概念を広め、それを口実にして軍事的連携を強化しようとしている」と述べた。彼は、このような行動が地域の平和と安定を脅かし、結果的に陣営間の対立や競争を引き起こすとして、強い懸念を示した。

 さらに、張報道官は米国の核政策についても批判した。彼は、米国が世界最大の核兵器保有国であり、核兵器の先制使用を信条としていると指摘した。加えて、近年米国が巨額の資金を投じて核兵器の小型化を進め、それを実戦配備することに力を入れていると述べた。これは、核兵器を通じて同盟国を自国の影響下に置き、世界での覇権を維持しようとする米国の意図を明らかにするものであると批判した。

 最後に、張報道官は米日両国に対して強い警告を発した。彼は、「冷戦思考を捨て、核戦争には勝者がいないという事実をしっかりと認識する」ことを求めた。また、国や集団安全保障政策における核兵器の役割を減少させ、実際の行動を通じて世界の戦略的安定を促進するよう強く促した。この発言は、米日両国に対する中国の強い反発と、核兵器を巡る国際的な緊張に対する懸念を表明したものと解釈される。

【要点】

 1.日米「2+2」会議の発表

 ・日米安全保障協議委員会会議で在日米軍司令部の再編が発表される。
 ・オースティン米国防長官が「抑止力の延長」が日米同盟の核心であると述べる。

 2.中国の反応

 ・中国国防部の張暁剛報道官は、米日が「中国の軍事的脅威」を口実にして軍事的連携を強化しようとしていると批判。
 ・この行動が地域の平和と安定を脅かし、陣営間の対立を引き起こすと警告。

 3.米国の核政策に対する批判

 ・米国は世界最大の核兵器保有国であり、核兵器の先制使用を信奉していると指摘。
 ・近年、米国が巨額の資金を投入して核兵器の小型化と実戦化を進めていることを批判。

 4.米国の覇権維持の意図

 ・米国が核兵器を利用して同盟国を自国の影響下に置き、世界での覇権を維持しようとしていると非難。

 5.米日両国への警告

 ・張報道官は、冷戦思考を捨て、核戦争には勝者がいないことを認識するよう求める。
 ・核兵器の役割を減少させ、世界の戦略的安定を促進するよう実際の行動を通じて対応することを促す。

【引用・参照・底本】

国防部 米国は核兵器で世界を脅迫して覇権の維持を企図 CRI 2024.08.16
https://japanese.cri.cn/2024/08/16/ARTIRmXdP4rO6KFiqRSZxsWB240816.shtml

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