福島原発汚染水の4回目の海洋放出2024年03月02日 20:03

国立国会図書館デジタルコレクション「児雷也・田毎娘実ハ照田・高砂勇美之助」を加工して作成
 2024年2月28日の日本の東京電力による福島原発汚染水の4回目の海洋放出に関する中国の反対について述べている。

 中国の外交部報道官は、この海洋放出に強く反対し、日本に対して間違った行為を止めるよう要求した。中国は、これまでに日本が2万3000トン以上の福島原発汚染水を海洋に放出したことに対して国際社会からの懸念と反対を表明している。また、最近の福島原発での事故や管理の混乱についても指摘し、日本政府や東京電力の責任を問うた。

 中国は、海洋放出が国際法に違反し、極めて無責任な行為であると主張した。海洋放出が全人類の健康や海洋環境、国際的な公共の利益に関わる重大な問題であるとして、日本には懸念を真剣に受け止め、責任を負う姿勢で適切に対処するよう求めた。さらに、中国は国際監視体制の構築に積極的に協力するよう日本に促した。

 日本と中国の間で原発汚染水の海洋放出に関する対立が続いていることを示している。

【視点】

2024年2月29日、中国外交部(外務省)の毛寧報道官は、東京電力が4回目となる福島原発汚染水の海洋放出を開始したことについて、断固たる反対を表明した。

毛報道官は、日本が国際社会の懸念と反対を無視し、すでに2万3000トンを超える汚染水を海洋に放出していることを批判し、これは国際法に違反し、極めて無責任な行為であると指摘した。

また、福島第一原発で最近発生した作業員への汚染水飛散や浄化装置からの漏洩事故を引き合いに、東京電力の管理体制の混乱と日本政府の監督不行き届きを指摘した。さらに、海洋放出が「安全」で「信頼できる」という日本側の主張は、国際社会に対して全く説得力がないと断じた。

毛報道官は、福島原発汚染水の海洋放出は全人類の健康、全世界の海洋環境、そして国際的な公共の利益に関わる問題であると強調した。そして、日本に対して以下の3点を要求した。

・国内外の懸念を真摯に受け止め、責任ある態度で適切に処理すること

・周辺諸国など利害関係者が具体的に参加する、独立した、実効性ある長期的な国際監視体制の構築に全面的に協力すること

・原発汚染水の海洋放出が取り返しのつかない結果をもたらすことを防ぐこと

・中国政府は、今後も日本政府に対して、福島原発汚染水の海洋放出問題に関する責任ある対応を強く求めていくものと思われる。
 
・東京電力が4回目となる福島原発汚染水の海洋放出を開始したことについて、中国外交部の毛寧報道官は28日の定例記者会見で、中国として断固たる反対を表明し、日本側に間違った行為を止めるよう要求した。

・毛報道官の主な発言

日本は国際社会の懸念と反対を無視し、すでに2万3000トンを超える汚染水を海洋放出し、汚染リスクを全世界に押し付けている。これは国際法に合致せず、極めて無責任な行為である。

福島第一原発では最近、汚染水の作業員への飛散や浄化装置からの漏洩など事故が相次ぎ、東京電力と日本政府の管理体制の不備が露呈している。

海洋放出は「安全」で「信頼できる」という日本側の主張は、国際社会に対して全く説得力がない。

福島原発汚染水の海洋放出は全人類の健康、全世界の海洋環境、国際的な公共の利益に関わる問題である。

日本は国内外の懸念を真摯に受け止め、責任ある態度で適切に処理すべきである。

中国は日本側に、周辺諸国など利害関係者が具体的に参加する、独立した、実効性のある長期的な国際監視体制の構築に全面的に協力するよう促す。

・中国の立場

中国は、日本による福島原発汚染水の海洋放出に強く反対しており、国際社会と協力して、日本側に責任ある対応を求めていく構えである。

・中国外交部(外務省)の毛寧報道官は28日、東京電力が4回目となる福島原発汚染水の海洋放出を開始したことについて、断固たる反対を表明し、日本側に間違った行為を止めるよう要求した。

・日本は国際社会の懸念と反対を無視し、2万3000トンを超える汚染水を海に放出し、汚染リスクを全世界に押し付けている。これは国際法に違反し、極めて無責任な行為である。

・福島第一原発では最近、作業員への汚染水飛散や浄化装置からの漏洩事故が相次ぎ、東京電力の管理の混乱と日本政府の監督不行き届きが明らかになった。日本側の「安全」「信頼できる」という主張は全く説得力がない。

・汚染水の海洋放出は全人類の健康、海洋環境、国際的な公共の利益に関わる問題である。日本は国内外の懸念を真摯に受け止め、責任を持って適切に処理すべきである。

・中国は、日本側に周辺諸国など利害関係者が具体的に参加する、独立した、実効性のある長期的な国際監視体制の構築に全面的に協力するよう促す。

・国際社会からの懸念

日本政府は、処理水の海洋放出は国際基準に基づき安全に行われると主張しているが、中国をはじめとする国際社会からは、海洋環境への影響や風評被害への懸念が根強く残っている。

・東京電力は、4回目の海洋放出を3月17日まで続ける予定である。今後も、国際社会からの批判と日本政府の対応が注目される。

引用・参照・底本

日本による原発汚染水の4回目の海洋放出開始に中国は断固反対 人民網日本語版 2024.02.29

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