BYDが世界の自動車販売で9位にランクイン2024年03月13日 20:56

国立国会図書館デジタルコレクション「花菖蒲弁慶揃」を加工して作成
 BYDが世界の自動車販売で9位にランクインし、BMWを抜いて初のベスト10入りを果たした。これは中国の自動車メーカーが世界トップ10入りした初めての事例であり、この数年間で電気自動車(EV)などのエコカーが自動車市場を再編していることを反映している。BYDの急成長に対し、テスラも警戒感を示している。

 2023年の年間販売台数では、BYDが302万4417台を記録し、ドイツのBMWグループ(255万5341台)とメルセデス・ベンツグループ(249万台)を上回った。BYDは9位にランクインし、BMWグループが10位となった。トップはトヨタグループで、続いてフォルクスワーゲングループ、現代自動車グループ、ルノー・日産・三菱アライアンス、GMグループ、ステランティス、フォードグループ、そしてホンダグループである。

 BYDの販売台数は前年比で61.9%増加し、国外への輸出も前年比で334.2%増加している。低価格の戦略が功を奏しており、特に同社の普及型EV「シーガル」は約1万ドル(約147万円)で提供されており、この価格帯でEVを販売しているのはBYDだけである。

 BYDはEVに関連する部品の75%を独自生産し、バッテリーから車両用半導体、ソフトウェアまで幅広い製品を提供している。特にBYDのEVに搭載されるリン酸鉄リチウムイオン(LFP)バッテリーは低価格を維持する重要な要素であり、これは韓国の「三元系バッテリー」と比べて20~30%安価である。

 BYDの品質も向上しており、同社のEV「シール」は「ワールド・カー・アワード(WCA)2024」の最終候補となっている。

 BYDは今年の全世界での販売目標を420万台とし、これはホンダグループやフォードグループの地位を脅かすものである。この急成長は現代自動車グループにも脅威となっており、BYDが韓国市場に進出する可能性もある。

 テスラもBYDの低価格戦略に苦戦しており、BYDは昨年第4四半期のEV販売で世界1位となった。特に中国市場ではテスラの成長が鈍化しており、テスラは価格を下げて対抗したが、BYDはさらなる値下げで対応している。

 テスラのイーロン・マスクCEOは、中国のEVメーカーが競合他社を壊滅させるとの見解を示しており、テスラの株価も下落している。

【視点】

中国BYD、世界の自動車販売台数で9位にランクイン!テスラも警戒!

BYD、BMWを抜いて初のベスト10入り

中国の自動車メーカーBYDが、2023年の世界の自動車販売台数で9位にランクインした。これは中国の自動車メーカーにとって初の快挙である。近年、自動車市場は電気自動車(EV)などのエコカーを中心に再編されており、BYDはこの波に乗じて急成長を遂げている。テスラもBYDの脅威を感じ始めているようである。

BYDの販売台数と成長率

2023年の年間販売台数:302万4417台
前年比:61.9%増
国外への輸出台数:24万2765台
前年比:334.2%増

BYDの強み

低価格戦略:普及型EV「シーガル」は約147万円で販売
自社生産:EVに使われるバッテリーから車両用半導体、ソフトウェアに至るまで、部品の75%を独自生産
低価格バッテリー:リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用

BYDの今後の目標と影響

2024年の全世界販売台数目標:420万台
ホンダグループとフォードグループの地位を脅かす
現代自動車グループにも脅威

テスラの苦戦

BYDの低価格攻勢に苦戦
2023年第4四半期のEV販売台数:48万4500台(BYDは52万6千台)
中国市場での成長鈍化
2月の上海工場の出荷台数:6万365台(最近14カ月で最低値)

イーロン・マスク氏の警告

テスラCEOイーロン・マスク氏:「貿易の壁がなければ、中国のEVメーカーが競合他社を壊滅させるだろう」

BYDの台頭は、自動車業界の勢力図を大きく塗り替える可能性がある。今後、BYDとテスラがどのように競争していくのか注目される。

・BYD、低価格戦略で自動車市場を席巻

中国のBYDが、世界の自動車販売台数で9位にランクインし、中国の自動車メーカーとして初のベスト10入りを果たした。これは、自動車市場が電気自動車(EV)などのエコカーによって再編されつつある中で起こった現象である。

・BYDの急成長は、テスラを含む自動車業界全体に大きな影響を与えている。

・BYDの強み

低価格戦略:BYDは、低価格帯のEVを投入することで、市場シェアを急速に拡大している。代表的なモデルである「シーガル」は、約1万ドル(約147万円)という価格で販売されており、これは大手自動車メーカーの中でEVを1万ドル以下で販売している唯一の例である。

垂直統合型生産体制:BYDは、EVのバッテリーから車両用半導体、ソフトウェアに至るまで、部品の75%を独自生産している。これにより、コストを抑えながら、高品質なEVを製造することができる。

技術力の向上:BYDは、EVの技術開発にも積極的に投資しており、その技術力は世界トップレベルに達している。同社のEV「シール」は、「ワールド・カー・アワード(WCA)2024」の最終候補にも選出されている。

・BYDの今後の目標と影響

BYDは、今年2024年の全世界での販売台数目標を420万台に設定している。これは、ホンダグループとフォードグループの地位を脅かす数字である。

BYDの急成長は、現代自動車グループやテスラなどの競合他社にとっても大きな脅威となっている。

現代自動車グループ:BYDは韓国市場への進出を計画しており、現代自動車グループのEV事業に大きな影響を与える可能性がある。

テスラ:BYDは、すでにEV販売台数でテスラを上回っており、テスラにとって最大の競合相手となっている。

BYDの台頭は、自動車業界の勢力図を大きく塗り替える可能性がある。今後、BYDがどのような影響を与えていくのか、注目される。

・中国の比亜迪(BYD)が、2023年の世界の自動車販売台数で9位となり、中国の自動車メーカーとして初のベスト10入りを果たした。これは、自動車市場が電気自動車(EV)などのエコカーによって再編されつつあるここ数年間で起きた現象である。BYDの急成長は、テスラにとっても脅威となっている。

・BYDの販売台数と成長率

2023年年間販売台数:302万4417台
前年比:61.9%増
国外輸出:24万2765台
前年比:334.2%増

・BYDの強み

低価格戦略:普及型EV「シーガル」は約147万円で販売
独自生産:EVに使われるバッテリーから車両用半導体、ソフトウェアまで、部品の75%を独自生産
低価格バッテリー:リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用

・BYDの今後の目標と影響

2024年の全世界販売台数目標:420万台
ホンダグループとフォードグループの地位を脅かす
現代自動車グループにも脅威:韓国市場への進出が噂される
テスラ:低価格攻勢に苦戦、EV販売台数でBYDに抜かれる

・BYDの急成長は、自動車業界に大きな変化をもたらす可能性がある。今後もBYDの動向に注目である。

引用・参照・底本

中国BYD、BMW抜いて初の世界ベスト10入り…テスラも「警戒」 HANKYOREH 2024.03.12

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