米国式民主主義は既に「病的なもの2024年03月16日 19:40

国立国会図書館デジタルコレクション「東海道五十三対 藤沢 (東海道五十三対)」を加工して作成
中国の中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)傘下のCGTNと中国人民大学が共同で行った世論調査に関するものである。調査結果によれば、多数の回答者が「米国式民主主義」を批判的に見ており、その政治制度には深刻な欠陥があるとの見解を示している。

 具体的には、71.1%の回答者が米国の政治制度に深刻な欠陥があると見ており、70.4%が「米国式民主主義」が病的なものになってしまったと考えている。調査によれば、一人一票の選挙制度は重要視されているが、72.5%の回答者が選挙後に政治家たちによって国民の意思が忘れ去られると考えている。

 さらに、世界各国の回答者は民主主義の意義を「基本的生存権の保障」などの社会的要素に置いており、「米国式民主主義」が標榜する要素はそれほど重視されていないことが示されている。

 このような調査結果は、米国の民主主義に対する世界の見方や批判的な意見を反映している。

【視点】

CGTN世論調査:米国式民主主義は「病的な民主主義」に?

調査概要

実施機関:CGTN、中国人民大学 新時代国際伝播研究院
調査対象:世界各国
調査期間:不明
調査方法:不明

調査結果

71.1% が米国の政治制度には深刻な欠陥があり、民主主義の中核的理念とはかけ離れていると回答。

70.4% が米国式民主主義はすでに「病的なもの」になっており、他国が手本とするべきではないと回答。

80.2% が「一人一票」の選挙制度を米国式民主主義の最も重要な要素と認識。

72.5% が選挙で国民の意思が反映されるのは一時的であり、選挙が終わると政治家たちに忘れ去られると考えている。

世界各国の回答者にとって、民主主義を発展させることの意義は、まず「基本的生存権の保障」(40.7%)にあると回答。

米国式民主主義が標榜する「一人一票の選挙制度」(12.4%)と「権力の抑制と均衡」(10%)は、それぞれ10位と13位。

分析

この調査結果は、米国式民主主義に対する国際社会の厳しい評価を反映していると言える。特に、7割以上の回答者が米国の政治制度に深刻な欠陥があると回答している点は、米国が長年自負してきた民主主義の優等生というイメージに大きな打撃を与える。

また、回答者の多くが、選挙で国民の意思が反映されるのは一時的であると考えている点も注目される。これは、米国式民主主義が、国民の政治参加を十分に促進できていないという批判を裏付けるものである。

一方で、世界各国の回答者にとって、民主主義発展の最も重要な意義が「基本的生存権の保障」であるという点は、民主主義の根底にある価値観を再認識させてくれる。

今後の展望

今回の調査結果は、米国式民主主義の現状と課題を浮き彫りにしたと言えるる。米国は今後、自国の政治制度の改善に向けて、国民の声に耳を傾け、より民主的な政治体制を構築していく必要がある。

・長年「民主主義の優等生」を自負してきた米国。しかし、CGTNと中国人民大学が共同で行った世論調査では、世界各国の回答者の多くが「米国式民主主義」に厳しい視線を向けていることが明らかになった。

・調査結果のポイント

71.1%が米国の政治制度に深刻な欠陥があると回答
70.4%が米国式民主主義は「病的なもの」と回答
80.2%が「一人一票」を米国式民主主義の最も重要な要素と考える
72.5%が選挙が終わると政治家たちは国民の声を忘れると回答
世界各国の回答者にとって、民主主義発展の意義はまず「基本的生存権の保障」

・回答者の声

米国式民主主義は富裕層に有利で、一般市民の声は反映されていない
選挙で選ばれた政治家が必ずしも国民の利益を代表しているとは限らない
米国式民主主義は社会の分断を招き、政治的な混乱をもたらしている

・調査結果の示唆

調査結果は、世界各国が米国式民主主義に抱く不信感を浮き彫りにしている。同時に、人々が民主主義に求めるものは、政治的な制度よりも生存権や平等といった基本的価値であることも示唆している。

・今後の展望

米国は今後、自国の民主主義制度を改革し、国民の信頼を回復する必要がある。また、世界各国はそれぞれの国情に合った民主主義モデルを探求していくことが重要である。

・長年「民主主義の優等生」を自負してきた米国であるが、CGTNと中国人民大学が共同で行った世論調査では、世界各国の人々から厳しい視線が向けられていることが明らかになった。

・71.1%の回答者が、米国の政治制度には深刻な欠陥があり、民主主義の中核的理念からかけ離れていると回答している。さらに70.4%は、米国が他国に示すべき「民主主義の模範」ではなく、「米国式民主主義」はすでに「病的なもの」になっていると指摘している。

・調査では、「一人一票」の選挙制度が「米国式民主主義」の最も重要な要素だと考える人が8割以上 (80.2%)に上った。しかし、72.5%の人が、国民の意思は選挙の時だけ重視され、選挙が終わると政治家たちに忘れ去られてしまうと回答している。

・世界各国の人々にとって、民主主義の発展はまず基本的生存権の保障」(40.7%))であり、次に「万人の平等」(29.3%)、「経済の発展」(29%)、「生活水準の向上」(28.4%)、「社会の安定と秩序の維持」 (25.6%)が重要であるとされている。一方、「米国式民主主義」が標榜する「一人一票の選挙制度」 (12.4%)と「権力の抑制と均衡」(10%)は、それぞれ10位と13位に留まっている。

・この調査結果は、米国式民主主義に対する国際的な評価が低下していることを示唆している。国民の意思が政治に反映されていないという不満や、経済格差の拡大などの問題に対する批判が反映されていると言える。

・今後、米国はこれらの課題にどのように取り組んでいくのか、世界からの注目が集まっている。

引用・参照・底本

CGTN世論調査 「米国式民主主義」は「病的な民主主義」に CRI 2024.03.16

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