東南アジア諸国要人の相次ぐ訪中2024年04月10日 22:47

国立国会図書館デジタルコレクション「唐画粉本」を加工して作成
 外交部のコメントによれば、東南アジア諸国高層部が相次いで中国を訪れていることは、これらの国々が中国との関係を重視していることを示していると指摘された。中国は周辺諸国との友好的な関係を重視し、習近平国家主席の提唱する「親誠恵容」の理念に基づき、相互の理解と信頼を深め、共に発展することを目指している。

 中国とASEANは相互にとって最大の貿易パートナーであり、両者の貿易総額は増加傾向にある。また、東南アジア諸国は「一帯一路」共同建設に重要な協力パートナーとして位置付けられ、共同プロジェクトが地域の成長と人々の福祉向上に貢献している。

 今年は平和共存五原則が発表されてから70周年にあたり、中国は周辺諸国と共にこの原則を継承・発揚し、相互の利益を融合させ、平和で繁栄し、友好的な共生を目指すアジアの構築に取り組んでいく意向を示している。

【視点】

4月に入り、東南アジア諸国から高層部が相次いで中国を訪問している。これについて、中国外交部(外務省)の毛寧報道官は8日の定例記者会見で、以下のコメントを発表した。

1. 東南アジア諸国との関係重視

東南アジア諸国の首脳や外相が相次いで訪中していることは、これらの国々が中国との関係発展を非常に重視していることを示している。

中国外交は周辺諸国を優先的方向性としており、中国と東南アジア諸国は運命を共にする良き隣人、良き友人、良きパートナーである。

中国は常に習近平国家主席の打ち出した「親誠恵容」という周辺外交理念に従い、周辺諸国と友好的協力を繰り広げ、理解と相互信頼を増進し、共に発展と振興を図っている。

2. 経済関係の強化

中国とASEANはすでに4年続けて互いに最大の貿易パートナーとなっている。

今年1~2月、中国とASEANの貿易総額は9932億元(1元は約21.0円)に達し、8.1%増加した。

東南アジア諸国は「一帯一路」共同建設の重要な協力パートナーであり、中国ラオス鉄道、ジャカルタ-バンドン高速鉄道、中国とマレーシアの「2ヶ国、ツインパークス」など多数の協力プロジェクトが地域の成長を促進し、地域の人々に恩恵を及ぼしてきた。

3. 人的・文化的交流の促進

中国とシンガポール、マレーシア、タイは査証(ビザ)相互免除を実現している。

「中国ASEAN人的・文化的交流年」は豊富で多彩な一連の行事を開催し、双方の民衆の相互理解と親交を促進するだろう。

4. 平和共存五原則の継承・発揚

今年は平和共存五原則発表70周年にあたる。
中国は周辺諸国と共に、平和共存五原則を継承・発揚し、「親誠恵容」の理念を実践し、利益の融合を深め、平和で、安寧な、繁栄し、美しい、友好的に共生するアジアを手を携えて構築していきたい。

東南アジア諸国高層部の相次ぐ訪中は、中国とASEANの関係強化を象徴する出来事と言える。中国は経済面だけでなく、人的・文化的交流の面でもASEANとの関係を深化させようとしている。

また、今年が平和共存五原則発表70周年にあたることから、中国は周辺諸国との平和的な共存を改めて強調した。今後、中国がASEANとの関係をどのように発展させていくのか、注目される。

・中国外交部は、東南アジア諸国高層部の相次ぐ訪中を、これらの国々が対中関係の発展を重視している証と歓迎している。

・毛寧報道官は、4月8日の定例記者会見で以下のように述べた。

中国は周辺外交を重視しており、東南アジア諸国と友好的な関係を築くことを目指している。

中国とASEANは、運命を共にする良き隣人、良き友人、良きパートナーである。
両者はすでに4年連続で互いに最大の貿易パートナーとなっている。

中国とASEANは、「一帯一路」共同建設など、様々な分野で協力関係を築いている。

中国は、平和共存五原則を継承・発揚し、東南アジア諸国と平和共存、共同発展を目指していく。

報道官の発言は、中国が東南アジア諸国との関係強化を重視していることを示している。

・中国は、近年、東南アジア諸国との関係強化に力を入れている。

・アメリカは、中国の台頭を警戒しており、東南アジア諸国との関係強化を図っている。

・中国と東南アジア諸国の関係は、今後も緊密化していくと予想される。

・中国とASEANは、地域経済の統合や安全保障問題など、様々な分野で協力関係を深めていく可能性が高い。

・中国とアメリカの競争が激化する中で、東南アジア諸国は、両国との関係をどのようにバランスしていくのかが課題となる。

・4月に入り、東南アジア諸国首脳や外相が相次いで中国を訪問していることについて、中国外交部は歓迎の意を表し、関係強化への意欲を示した。

・毛寧報道官は8日の定例記者会見で、以下の点を強調した。

東南アジア諸国は対中関係を重視
中国は周辺外交を重視
中国とASEANは運命共同体
「一帯一路」が地域貢献
平和共存五原則を継承

・具体的な成果として、

中国とASEANは4年連続で互いに最大の貿易パートナー
今年1~2月の貿易総額は8.1%増加
中国ラオス鉄道など「一帯一路」プロジェクトの進展
中国とシンガポール、マレーシア、タイ間のビザ相互免除
などを挙げた。

さらに、

今年は平和共存五原則発表70周年
周辺諸国と協力し、平和共存五原則を継承・発揚
「親誠恵容」の理念を実践
利益の融合を深め
平和で、安寧な、繁栄し、美しい、友好的に共生するアジアを構築
を目指していくと表明した。

ASEANは中国にとって重要な地域であり、今回の相次ぐ訪中は、両者の関係強化に向けた新たな一歩となるでしょう。

・中国は、経済協力、インフラ整備、文化交流などを通じて、ASEANとの関係をさらに深めていくことが期待される。

引用・参照・底本

外交部が東南アジア諸国高層部の相次ぐ訪中についてコメント 人民網日本語版 2024.04.09

http://j.people.com.cn/n3/2024/0409/c94474-20154823.html

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