イランの攻撃:現時点で判明していること2024年04月14日 18:53

国立国会図書館デジタルコレクション「乾也粉本 [1]」を加工して作成
 2024年4月13日から14日の深夜にかけて、イランのイスラム革命防衛隊が、4月1日にイスラエル軍によってシリアのイラン領事館が破壊されたことへの報復として、イスラエル占領地域を攻撃したことが判明した。

 報道によれば、数十から数百のミサイルや無人機が使用され、イランは攻撃を「成功」したと主張している。この攻撃に対し、国連安全保障理事会は緊急会議を開くことを決定した。

 イランはイスラエルに対し、185機のドローンと110発の地対地巡航ミサイルを発射したと発表したが、米国はほぼ全てのミサイルとドローンを撃墜したと主張している。バイデン米大統領はイランの攻撃に対し、外交的な対応を構築するためにG7首脳協議を招集することを宣言したが、一方で米国防総省はイランとの衝突を求めていないと述べた。

 イスラエル側では、ネタニヤフ首相は攻撃を撃退し、勝利を勝ち取ったと主張しているが、ガラント国防相は衝突が終息したわけではないと述べた。

【視点】

イランのイスラム革命防衛隊はイスラエルを攻撃し、報復としてイラン領事館破壊に対する行動とされる。

イランは数十から数百のミサイルと無人機を使用し、イスラエルの「占領された」領域を標的に攻撃したと発表。

国連安保理は緊急会議を招集することを決定し、バイデン大統領はG7首脳協議の開催を宣言。

バイデン大統領はイランの攻撃に対し、ほぼ全てのミサイルとドローンを撃墜したと発表。

イランはエスカレーションを望んでおらず、地域紛争には関与したくないと主張しつつも、イスラエルの攻撃には強力な報復を行うと警告。

米国はイランとの衝突を求めていないと声明。

イスラエル側ではネタニヤフ首相とガラント国防相が攻撃を撃退し、勝利を宣言するも、衝突は収束していないと述べている。

【桃源寸評】

・イランのイスラム革命防衛隊はイスラエルによって「占領された」領域にある標的の「破壊に成功した」と発表。
・国連安保理は今回の攻撃を受け、緊急会議の招集を発表。会議は日本時間15日朝5時に開かれる。
・イランはイスラエルに対してドローン185機を差し向け、地対地巡航ミサイル110発を発射。
・西側のマスコミはイスラエルの被った損害について、イランの攻撃規模から見た場合、おそらく「限定的」と報じている。
・バイデン米大統領はイスラエルは米国の協力でイランの発射したミサイルとドローンをほぼ全て撃墜したと発表。
・バイデン大統領はイランのイスラエル攻撃に対して外交的な対応を構築するために14日にG7首脳協議を招集と宣言。
・イランは、エスカレーションや地域紛争は目指していないが、イスラエルが軍事攻撃をした場合、さらに一層強力に断固とした報復を行うと断言。
・米国防総省のロイド・オースティン長官は攻撃後の声明で、米国はイランとの衝突を求めていないと発表。
・イスラエルのネタニヤフ首相は、同国はイランの攻撃を撃退、合同の尽力で勝利を勝ち取ったと発表。
・イスラエルのヨアヴ・ガラント国防相は、イスラエルはイランの攻撃を「他の追従を許さぬ方法で」打ち破ったが、衝突自体は収束していないと発表。

(以上、引用蘭のsputnik記事より。)

引用・参照・底本

イランによるイスラエル占領域への攻撃 現時点でわかっていること sputnik 2024.04.14

https://sputniknews.jp/20240414/18192091.html

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