中国:既存のZhaotou-class海上法執行船の後継モデル2024年08月19日 16:44

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【概要】

 中国が南シナ海における領土主張を強化するために新しい大型の海上保安庁(CCG)船を導入していることについて報じている。この新しい船は、上海の江南造船所で建造されたもので、フィリピンなどの他国との領有権紛争が続く東シナ海および南シナ海での配備が予定されている。

 この新しい船は、中国のType 052D誘導ミサイル駆逐艦をベースに改造されており、垂直発射システムを取り除き、76mm主砲を搭載している点が特徴である。さらに、Type 382対空レーダーが装備され、空中監視能力が強化されている。この船は、排水量が6,000~7,000トンで、6,000海里以上の航続距離を持ち、長期間のパトロールが可能とされている。

 この船は、既存のZhaotou-class海上法執行船の後継モデルである可能性があり、その大きさと能力により、日本の大型海上保安庁船と同等とみなされている。

 また、中国の海上戦略では、軍事と非軍事の境界を曖昧にする「グレーゾーン」戦略が用いられ、他国の反発を引き起こさない形での強制的な手法が取られている。フィリピンなどの東南アジア諸国は中国の海上圧力に対抗するため、限られた海軍と海上保安資産を使って抵抗しているが、中国との海上戦力の差は大きい。

 フィリピンは、その主権と領土の保護のために「積極的透明性」戦略を採用しており、中国の行動を可視化し、国内外の支持を集めることを目指している。特にフィリピン海軍と海上保安庁の船舶にジャーナリストを同行させて中国の嫌がらせを記録し、国際社会の支持を得るための手段としていると報告されている。

 しかし、フィリピン海上保安庁(PCG)は、依然として中国に対して持続的な存在感を保つことに課題を抱えている。フィリピンの限られた予算や設備の制約に加え、アメリカとの相互防衛条約に基づく支援が曖昧である点も課題として挙げられている。

【詳細】

 中国が南シナ海での影響力を強化するために、新しい大型の海上保安庁船(CCG)を建造していることを詳述している。以下に、記事の重要なポイントを詳しく説明する。

 新しい海上保安庁船の詳細

 ・船の仕様と設計: 中国が建造中の新しい海上保安庁船は、上海の江南造船所で建造されており、Type 052D誘導ミサイル駆逐艦をベースに設計されている。この船は軍艦から改造されており、垂直発射システム(VLS)が取り除かれ、代わりに76mm主砲が搭載されている。また、Type 382対空レーダーを装備しており、空中監視能力が強化されている。排水量は6,000~7,000トンで、6,000海里以上の航続距離を持つことができ、南シナ海での長期間のパトロールが可能である。

 ・Zhaotou-class海上法執行船との関係: この新しい船は、既存のZhaotou-class海上法執行船の後継モデルである可能性がある。China’s Zhaotou-class coastguard vesselは世界最大級の海上保安庁船で、排水量が10,000トンを超える巨艦であり、全長は165メートルである。これらの船は、中国の造船技術と海上法執行(MLE)に対する戦略的な重要性を反映しており、最大の持久力を持って地球上のどこでも運用できるように設計されている。

 南シナ海における戦略的意図

 ・グレーゾーン戦略: 中国は「グレーゾーン」戦略を採用しており、軍事行動と非軍事行動の境界を曖昧にし、明確な軍事的な対応を引き起こさない形で他国に圧力をかけている。この戦略では、中国が海上保安庁や漁業監視船を用いて他国の領有権を侵害し、武力を行使せずに支配を拡大することを目指している。特に、南シナ海でのフィリピンなどの東南アジア諸国に対する圧力が強まっている。

 ・中国の海上優位性: 中国の新しい海上保安庁船は、他国と比べて圧倒的な優位性を持っており、特にフィリピンの海上保安庁(PCG)に対して大きな差をつけている。中国の船は、長期間にわたり、南シナ海でのパトロールや監視を続けることが可能であり、頻繁な補給やメンテナンスが不要である。これに対し、フィリピンの海上保安庁は、より小型で航続距離や持久力が限られているため、継続的な存在感を保つことが難しいとされている。

 フィリピンの対抗策と課題

 ・「積極的透明性」戦略: フィリピンは、自国の主権と領土を守るために「積極的透明性」戦略を採用している。この戦略では、中国の攻勢を可視化し、国内外での支持を集めることを目指している。具体的には、フィリピン海軍と海上保安庁の船にジャーナリストを同行させ、中国の嫌がらせ行為を記録し、国際社会に知らせる手法を取っている。また、海上パトロールの強化や、技術的なアップグレードを通じて海上のドメイン認識を向上させる努力も行っている。

 ・国際的な支援: フィリピンはまた、アメリカ、日本、オーストラリアなどの同盟国からの支援を受け、共同パトロールや軍事援助、外交的な支援を受けている。これにより、フィリピンの戦略が持続可能になることを目指している。しかしながら、フィリピンは依然として中国に対抗するための持続的な海上プレゼンスを維持することに課題を抱えている。

 ・歴史的背景とPCGの近代化: フィリピンの海上保安庁は、2012年のスカボロー礁での中国との対立を契機に、近代化を進めてきた。特に日本からの支援により、大型船舶やレーダーステーションを提供され、海上ドメイン認識の向上や人員の増強が行われた。しかし、依然として予算や装備の制約があり、特に南シナ海での継続的な存在感を維持することが難しい状況にある。

 結論

 中国が新しい海上保安庁船を導入することで、南シナ海における領土主張を強化し、フィリピンなどの東南アジア諸国との競争において優位に立とうとしていることを強調している。一方で、フィリピンは国際的な支援を受けつつ、自国の主権を守るために様々な戦略を駆使しているものの、中国との海上戦力の差は依然として大きく、課題が残ることを指摘している

【要点】

 1.中国の新しい海上保安庁船

 ・中国が建造中の新しい海上保安庁船は、Type 052D誘導ミサイル駆逐艦をベースに設計。
 ・船には76mm主砲とType 382対空レーダーが搭載され、空中監視能力が強化。
 ・排水量6,000~7,000トン、航続距離は6,000海里以上で、長期間のパトロールが可能。
 ・この船は、Zhaotou-class海上法執行船の後継モデルである可能性がある。

 2.南シナ海における戦略的意図

 ・中国は「グレーゾーン」戦略を採用し、軍事行動と非軍事行動の境界を曖昧にして他国に圧力をかけている。
 ・中国の海上保安庁船はフィリピンなどの東南アジア諸国に対して大きな優位性を持つ。
 
 3.フィリピンの対抗策と課題

 ・フィリピンは「積極的透明性」戦略を採用し、中国の行動を可視化して国際社会の支持を得ようとしている。
 ・フィリピンはアメリカ、日本、オーストラリアなどからの支援を受けているが、海上戦力の差は依然として大きい。
 ・フィリピン海上保安庁(PCG)は2012年のスカボロー礁の対立を契機に近代化を進めているが、依然として予算や装備の制約がある。

4.結論

 ・中国は新しい海上保安庁船を導入することで南シナ海での領土主張を強化しており、フィリピンとの海上戦力の差は依然として大きい。

【参考】

 ➢ 76mm主砲は、中型艦艇や一部の大型艦艇に搭載される標準的な艦砲であり、その威力や用途は以下の通り。

 76mm主砲の威力と用途

 ・射程: 76mm砲の最大射程は約16,000メートル(16km)で、目的によってはこれより短くなる。
 ・発射速度: 砲の種類によるが、一般的に毎分60〜120発を発射することができる。
 ・弾種: 高性能榴弾(HE)、対空砲弾、または対艦ミサイルの迎撃に使用できる特殊弾薬など、複数の弾種がある。
 ・破壊力: 榴弾の破壊力は目標に対する効果に依存する。対艦攻撃においては、軽装甲の艦艇や小型船舶を撃沈するのに十分な威力がある。また、対空戦闘や地上支援攻撃にも有効である。
 ・用途: 主に対艦戦闘、対空防御、沿岸支援、さらには小型目標の攻撃に使用される。
 ・76mm主砲は、その多用途性と高い発射速度から、現代の海上戦闘で非常に効果的な武器とされている。特に、小型船舶や航空機の迎撃、沿岸部への火力支援などで威力を発揮する。

【参考はブログ作成者が付記】

【引用・参照・底本】

China’s new maritime goliath poised to patrol disputed seas ASIA TIMES 2024.08.16
https://asiatimes.com/2024/08/chinas-new-maritime-goliath-poised-to-patrol-disputed-seas/?utm_source=The+Daily+Report&utm_campaign=5886aad3e1-DAILY_16_8_2024&utm_medium=email&utm_term=0_1f8bca137f-5886aad3e1-16242795&mc_cid=5886aad3e1&mc_eid=69a7d1ef3c0

呆れた首脳共同声明2024年08月19日 19:07

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【桃源寸評】

 実態は、"米国主導よる、米国の対中国ツールの為の、米国への日韓の共同声明(US-led joint statement by Japan and South Korea to the US for US tools against China)"ではないのか。

 成果が「複数領域にわたる三か国訓練『フリーダム・エッジ』の実施」とは余りにも情けない。それで、「地域と世界の安全と繁栄を増進させるために取り組んでいる。」とは呆れたものだ。

 中国から言わせれば、"小さなグルーブ"が問題を起こそうと波風を立てているとしか見ていない。

インド太平洋の平和と安定を乱しているのは米国など西側である。世界の情勢を確と観察すべきである。

 米国が正義だと思うてか。信義無き国々であることよ。

 東アジアに紛争を持ち込むでない、日韓よ。米欧の手先となりアジアの裏切り国家となるな。

 地域の安全を謳うのなら、何故中国と話し合わないのか。詭弁を弄し、両国の民を騙すでない。寧ろ、中日韓の固い同盟を結ぶべきである。

 揉め事をでっち上げ、或は針小棒大に騒ぎ立て、愚かな国を言葉巧みに煽り仲間のように(実際は駒である)引き入れ、覇と利を貪るのが米国の常套手段である。

 覚醒せよ、日韓。地域を搔き回しいている元兇は米国であり、その手下となった日韓などである。言い包められるな。

【寸評 完】

【概要】

 8月18日、岸田文雄内閣総理大臣は、昨年8月18日に米国キャンプ・デービッドで行われた日米韓首脳会合から1周年の機会に、ジョセフ・バイデン米国大統領および尹錫悦韓国大統領と共に日米韓首脳共同声明を発出した。この声明では、以下の点が述べられている。

 1.歴史的な進展の記念:日米韓三か国の首脳は、キャンプ・デービッド会合からの1年間での協力の大きな進展を記念している。キャンプ・デービッドで確立された原則が、三か国の協力のロードマップとなり、地域と世界の安全と繁栄を増進させるために取り組んでいる。

 2.共通の課題への対応:三か国は、地域の課題、挑発、脅威に関する協議へのコミットメントを堅持している。また、日米同盟と米韓同盟に基づく安全保障協力の強化、経済・技術的な優先事項の整合性の深化、グローバル・ヘルス・イニシアティブへの連携強化、三か国間の人的つながりの拡大に再びコミットしている。

 3.協力の成果:過去1年間の成果として、複数領域にわたる三か国訓練「フリーダム・エッジ」の実施、日米韓三か国安全保障協力枠組みへの署名、北朝鮮の大量破壊兵器計画に対抗する日米韓ワーキンググループの進展が挙げられている。

 4.平和と安定への決意:三か国は、インド太平洋の平和と安定を維持する決意を示し、共通のビジョンで世界の大きな課題に立ち向かう用意があるとしている。日米韓協力が未来の繁栄のための土台であるとの信念を持っている。

【詳細】

 日米韓首脳共同声明の内容をさらに詳しく説明する。

 1. 歴史的な進展の記念

 声明の背景: この声明は、2023年8月18日に米国キャンプ・デービッドで行われた日米韓首脳会合から1周年を迎えるにあたって発出された。会合は、日米韓三か国の協力関係を強化し、地域の安全保障を高めることを目的としている。

 内容

 ・会合の精神の継承: キャンプ・デービッド会合で確立された協力の原則や方針が、引き続き三か国の考えを導き、協力のためのロードマップとして機能するとしている。

 ・共通の目標: 日米韓は、地域および世界の安全と繁栄を増進するという共通の目標に向けて協力している。

 2. 共通の課題への対応

 声明の内容

 ・地域の課題、挑発、脅威への対応: 三か国は、地域における共通の利益や安全保障に影響を及ぼす課題や挑発、脅威についての協議を継続することを確認している。
 ・安全保障協力の強化: 日米同盟および米韓同盟を支えに、三か国間の安全保障協力を強化することを約束している。
 ・経済・技術的優先事項の整合性: 経済および技術分野での共通の優先事項についての整合性を深める取り組みを進める。
 ・グローバル・ヘルス・イニシアティブ: 世界的な健康問題に対する連携を強化する意向を示している。
 ・人的つながりの拡大: 三か国間の人的交流や協力をさらに拡大することを目指している。

 3. 協力の成果

 声明の内容

 ・「フリーダム・エッジ」訓練: 三か国で実施された多領域訓練「フリーダム・エッジ」の第一回目が行われ、これが協力の成果の一つとして祝されている。
 ・新たな安全保障協力枠組み: 日米韓三か国の新たな安全保障協力枠組みへの署名が完了し、これも成果として挙げられている。
 ・北朝鮮への対抗: 北朝鮮による大量破壊兵器計画の資金源となるサイバー犯罪や不法手段に対抗するための三か国ワーキンググループの進展が強調されている。

 4. 平和と安定への決意

 声明の内容

 ・インド太平洋地域の平和と安定の維持: 三か国は、この地域の平和と安定を維持するために努力し続ける意志を示している。
 ・共通のビジョン: 三か国は共通のビジョンを共有し、世界の大きな課題に立ち向かうための準備ができているとしている。
 ・協力の重要性: 日米韓協力が、現在の課題に立ち向かうために不可欠であり、将来の繁栄のための基盤となるという揺るぎない信念を表明している。

 この声明は、日米韓三か国が互いの協力を強化し、共通の利益と安全保障を維持するためにどのように取り組んでいるかを示しており、過去1年間の成果と今後の方針を明確にしている。

【要点】

日米韓首脳共同声明の内容を箇条書きで説明する。

 1. 歴史的な進展の記念

 ・背景: 2023年8月18日に米国キャンプ・デービッドで行われた日米韓首脳会合から1周年。
 ・会合の精神: 確立された原則が三か国の協力のロードマップとして機能。
 ・共通の目標: 地域と世界の安全と繁栄を増進するために協力。

 2. 共通の課題への対応

 ・地域の課題、挑発、脅威: 三か国は協議を続ける。
 ・安全保障協力の強化: 日米同盟と米韓同盟を基に協力を強化。
 ・経済・技術的優先事項: 優先事項の整合性を深化。
 ・グローバル・ヘルス・イニシアティブ: 健康問題への連携強化。
 ・人的つながりの拡大: 三か国間の人的交流の拡大。

 3. 協力の成果

 ・「フリーダム・エッジ」訓練: 多領域訓練の第一回目を実施。
 ・新たな安全保障協力枠組み: 日米韓三か国の枠組みに署名。
 ・北朝鮮への対抗: サイバー犯罪や不法手段による資金源対抗の進展。

 4. 平和と安定への決意

 ・インド太平洋地域: 平和と安定の維持に向けた決意。
 ・共通のビジョン: 世界の課題に立ち向かうための準備。
 ・協力の重要性: 現在の課題への対応と将来の繁栄のための基盤。

【引用・参照・底本】

キャンプ・デービッドにおける日米韓首脳会合1周年に関する首脳共同声明 外務省 2024.08.18
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/na2/pageit_000001_00998.html

バイデン大統領の引退2024年08月19日 20:29

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【桃源寸評】

 此のジョー・バイデン大統領も、大きく世界情勢とかけ離れた手前味噌な大統領である。真の実績と云えば、やはり〝殺戮・制裁〟であろう。が、其れは実績と云えない。よって、実際に示した功績は挙げられないだろう。 

【寸評 完】

【概要】

 ジョー・バイデン大統領の引退とそれに続く民主党全国大会の送別会に関する内容である。以下が要点である。

 ・バイデン大統領の引退:バイデン大統領は、再選レースからの引退を決定し、感慨深い気持ちで送別会に臨んでいる。彼は、民主主義とアメリカへの信念を強調し、自身の成果に自信を持っている。

 ・バイデンの感情:彼は、引退に対して一部の感情的な解放を感じている一方で、自身がどのように政界から退かされたかに対して驚きと怒りを感じている。

 ・カマラ・ハリスの登場:バイデンの引退後、カマラ・ハリス副大統領が一躍注目を浴び、急速に人気を集めている。一部のバイデン支持者は、ハリスが突然のスターになったことに驚きと不満を抱いている。

 ・バイデンとハリスの関係:バイデンとその側近たちは、ハリスがトランプに勝つ可能性があると信じているが、彼女が副大統領に就任した際の問題や、過去の大統領選挙キャンペーンの混乱を指摘して、彼女の能力に疑問を持っていた。

 ・メディアの反応:バイデンの引退後のメディア報道について、一部のバイデン支持者は、彼に対する評価が不公平であり、ハリスに対して過剰な称賛が行われていると感じている。

 この情報は、バイデン大統領が自身の引退とそれに続く民主党の変化に対して複雑な感情を抱えていることを示している。

【詳細】

 ジョー・バイデン大統領の引退とその後の民主党全国大会における動きについて、詳細に述べている。以下に、主要なポイントを詳しく説明する。

 1. バイデンの引退と感情

 ・引退の決定:バイデン大統領は、再選レースからの引退を決断した。彼は長い政治キャリアを経て、引退に向けた感慨を抱いているが、この決定に対する複雑な感情も抱えている。
 ・心情の変化:引退に向けた心情は、感慨深さと共に、政界からの退場方法に対する驚きと不満を含んでいる。特に、引退を決める過程やその結果としての扱いに対して、バイデンとその支持者は困惑している様子が伺える。

 2. カマラ・ハリスの台頭

 ・ハリスの人気:バイデンの引退後、カマラ・ハリス副大統領が急速に注目を集めている。彼女の政治的地位が急激に上昇し、民主党内での支持が強化されている。
 ・バイデン支持者の反応:バイデンの支持者の中には、ハリスが突然スターとして迎えられる一方で、自分たちの見解や評価が無視されていると感じる人もいる。特に、メディアによるハリスへの称賛が過剰だと感じている支持者もいる。

 3. バイデンとハリスの関係

 ・ハリスへの疑念:バイデンの側近たちは、ハリス副大統領が過去の大統領選挙キャンペーンでの混乱や、彼女の能力に対する疑念を抱いていた。特に、ハリスが対応しなかった問題や高いスタッフ離職率が批判されている。
 ・信頼の変化:バイデンとそのチームは、ハリスがトランプに勝つ可能性があると見ている一方で、彼女が実際に成功を収めるかどうかに対する疑問を抱いていた。

 4. メディアの報道と支持者の不満

 ・メディアの扱い:バイデンの引退後、メディアがハリスに対して非常に好意的な報道をしていることに対して、一部のバイデン支持者は不満を感じている。彼らは、バイデンに対する評価が不公平であり、ハリスに対する称賛が過剰だと見ている。
 ・評価の変化:バイデンの支持者は、ハリスが急激に支持を集めることで、自分たちの長年の支援が軽視されていると感じている部分もある。

 5. バイデンのレガシーと今後

 ・レガシーの形成:バイデンは、残りの任期で自分のレガシーを形作ろうとしており、ガザでの停戦や人質解放といった成果を目指している。
 ・引退後の生活:引退後、バイデンはデラウェア州での退職生活と、大統領図書館の設立が控えている。

 バイデン大統領の引退が彼自身と民主党に与える影響、またそれに伴う感情的な反応やメディアの扱いについて、詳しく描写している。

【要点】

 1.バイデンの引退決定

 ・バイデン大統領は再選レースからの引退を決断。
 ・引退に対して感慨深い一方、引退の過程や扱いに驚きと不満を感じている。

 2.カマラ・ハリスの台頭

 ・バイデンの引退後、ハリス副大統領が急速に人気を集め、民主党内での支持が強化。
 ・バイデンの支持者は、ハリスの急激な評価上昇に不満を抱いている。

 3.バイデンとハリスの関係

 ・バイデン側近はハリスの能力に疑念を抱いていた。
 ・ハリスが過去の大統領選挙キャンペーンで混乱や問題を抱えたと指摘。

 4.メディアの報道

 ・メディアがハリスに対して好意的な報道を行っており、バイデンの支持者はこれを過剰だと感じている。
 ・バイデンに対する評価が不公平だと感じる支持者がいる。

 5.バイデンのレガシーと今後

 ・バイデンは残りの任期で自分のレガシーを形成し、ガザでの停戦や人質解放を目指している。
 ・引退後はデラウェア州で退職生活と、大統領図書館の設立が控えている。

【引用・参照・底本】

Behind the Curtain: Biden's bitter, sweet exit AXIOS 2024.08.19(28 mins ago)
https://www.axios.com/2024/08/19/biden-dnc-speech-harris?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=newsletter_axiosam&stream=top

ウクライナがベラルーシとの国境に12万人の兵力を展開2024年08月19日 20:48

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【桃源寸評】

 12万人の部隊を展開か。温存していたのかね。不思議なことよ。
 地から湧いたのか。

 まぁ、何れ判るか。

【寸評 完】

【概要】

 ベラルーシとの国境にウクライナが12万人の部隊を展開しているという情報が、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領によって伝えられた。この大規模な兵力配置は、ウクライナが兵力不足に直面しているという一部の報道に反するもので、ウクライナにはまだ戦闘に参加していない多くの兵士がいることを示唆している。

 ルカシェンコは、この兵力配置がロシアとの国境付近に対するものであり、ウクライナがベラルーシに侵攻する意図があるというアメリカの偽情報によるものだと述べている。また、ウクライナの兵力が実際にどのように配備されるかは不明でるが、ウクライナはこれらの部隊をドンバスやクルスクの前線、あるいは他のロシアの地域に再配置する可能性があると考えられている。

 記事は、ウクライナがこの兵力を長期間保持し続けるのは難しいだろうとし、ロシアはブリャンスクやベルゴロド地域での警戒を怠ってはいけないと警告している。また、ウクライナの兵力がベラルーシに対しても攻撃を行う可能性があるため、その動向に注意する必要があるとされている。

【詳細】

 Andrew Korybko のレポートに基づいて詳細に説明する。

 1.ウクライナの兵力展開

 ・兵力規模: ウクライナがベラルーシとの国境に12万人の兵力を展開しているとされている。この数字は、ウクライナが兵力不足に直面しているという一部の報道とは矛盾している。これにより、ウクライナには戦闘に参加していない大量の兵士がまだ存在している可能性が示唆されている。

 2.ルカシェンコの発言

 ・兵力配置の背景: ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、ウクライナの兵力展開がロシアとの国境付近に対するものであり、アメリカからの偽情報によってウクライナがベラルーシに侵攻する意図があると誤解していると述べている。

 3.ウクライナの兵力の運用

 ・再配置の可能性: ウクライナがこの兵力を長期間保持するのは困難であると予想されており、これらの部隊はドンバスやクルスクの前線、または他のロシアの地域(例: ブリャンスクやベルゴロド)に再配置される可能性がある。ウクライナがこの兵力をどのように運用するかは不明であるが、ロシアの進攻に対抗するために戦線を強化することが考えられている。

 4.ロシアの警戒

 ・ブリャンスクやベルゴロドの防衛: ロシアは、ウクライナの兵力がブリャンスクやベルゴロド地域に対しても攻撃を行う可能性があるため、これらの地域での警戒を怠らないようにすべきである。また、ウクライナがドンバスやクルスクでの突破口を狙っていると仮定して、これらの兵力が効果的に使用される可能性もあるとされている。

 5.兵力の潜在的役割

 攻撃の可能性: ウクライナの兵力が実際にどのように配備されるかは不明であるが、もしこれらの部隊が戦闘に投入されれば、ロシアの防衛や地域の安定に大きな影響を与える可能性がある。特に、ウクライナの兵力がベラルーシに対しても攻撃を行う可能性があるため、その動向に注視する必要がある。

 このように、ウクライナの兵力展開は戦略的な意味合いがあり、ロシアにとっては慎重に対応する必要がある状況であると考えられる。

【要点】

 1.ウクライナの兵力展開

 ・ウクライナがベラルーシとの国境に12万人の兵力を展開しているとの報道。
 ・この規模は、ウクライナが兵力不足に直面しているという一部の報道と矛盾している。

 2.ルカシェンコの発言

 ・ウクライナの兵力展開はロシアとの国境付近に対するもので、アメリカの偽情報によるものだとルカシェンコが述べている。
 ・ウクライナがベラルーシに侵攻する意図があると誤解されているとされる。

 3.ウクライナの兵力の運用

 ・ウクライナがこの兵力を長期間保持するのは難しいとされている。
 ・兵力はドンバスやクルスクの前線、または他のロシアの地域(例: ブリャンスクやベルゴロド)に再配置される可能性がある。

 4.ロシアの警戒

 ・ロシアはブリャンスクやベルゴロド地域での警戒を怠ってはいけない。
 ・ウクライナがドンバスやクルスクでの突破口を狙う可能性がある。

 5.兵力の潜在的役割

 ・ウクライナの兵力が戦闘に投入される場合、ロシアの防衛や地域の安定に大きな影響を与える可能性がある。
 ・ベラルーシへの攻撃の可能性にも注視が必要。

【引用・参照・底本】

Ukraine Reportedly Has A Whopping 120,000 Troops Deployed Along Its Border With Belarus Andrew Korybko's Newsletter 2024.08.19
https://korybko.substack.com/p/ukraine-reportedly-has-a-whopping?utm_source=post-email-title&publication_id=835783&post_id=147877146&utm_campaign=email-post-title&isFreemail=true&r=2gkj&triedRedirect=true&utm_medium=email

ベトナムのトー・ラム大統領、中国公式訪問2024年08月19日 21:29

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【概要】

 2024年8月18日に始まったベトナムのトー・ラム大統領の最近の中国公式訪問の重要性を強調している。今回の訪問は、2024年8月3日にベトナム共産党(CPV)総書記に選出されて以来、林鄭月娥氏にとって初めての海外訪問であり、ハイレベルな外交関与として注目に値する。

 中国とベトナムの現在進行中の強固で前向きな関係を強調し、二国間関係を強化するための相互のコミットメントに焦点を当てている。今回の訪問は、昨年末の習近平国家主席の歴史的なベトナム訪問中に締結された合意の実施を目的としており、これには鉄道協力や海難事故の連絡メカニズムの確立など、さまざまな協力努力に関する30以上の合意が含まれていた。

 ベトナムの太陽光発電産業クラスターやライトレール建設などの主要プロジェクトを含む、近年の両国間の実践的な協力が成功していることを強調している。二国間貿易の成長とベトナムにおける中国製品の浸透度の高さ、ベトナムの中国への農産物輸出は、両国の強い経済関係の指標として強調されている。

 地政学的なレンズを通して中国とベトナムの関係を見る西側メディアの視点にも言及し、社会主義の共通性と歴史的な友好関係に根ざした関係は、そのような視点を超越していると主張している。中国とベトナムの関係の安定と成長は、両国にとって有益であるだけでなく、地域外交のモデルとしても役立つと主張している。

 より広範な地域の文脈では、社説は、中国とベトナムの関係の強化が瀾滄江・メコン協力と広範な地域の安定に貢献することを示唆しており、中国とベトナムのパートナーシップを、アジアの近代化と発展の推進に重点を置いて、共有された未来のグローバルコミュニティを促進するための重要な要素として位置付けている。

【詳細】

 2024年8月18日から20日にかけて行われたベトナムのト・ラム(To Lam)国家主席による最近の中国公式訪問について包括的に分析している。ここでは、主なポイントについて詳しく説明する。

 1.訪問の意義

 ・初の外国訪問:今回の訪問は、2024年8月3日にベトナム共産党(CPV)総書記に選出されて以来、初めての海外訪問となるため、意義深い。これは、CPVのリーダーとしての彼の最初のハイレベルな外交的関与を示している。
 ・習近平国家主席の招待:今回の訪問は、中国共産党総書記兼国家主席の習近平氏の招待により開始され、中国がベトナムとの関係強化を重視していることを強調した。

 2.目標と期待

 ・協定の実施:今回の訪問の主な目標は、2023年後半の習近平国家主席のベトナム訪問中に署名された協定の実施である。これらの協定には、鉄道接続の強化や海難事故に対処するメカニズムの確立など、二国間協力の強化に焦点を当てた30以上の項目が含まれている。
 ・実質的な結果:ベトナムのBui Thanh Son外相は、今回の訪問は、特にインフラや接続性など、相互に関心のある分野で、新たな実質的な協力結果を達成することを目的としていると強調した。

 3.最近の協力実績

 ・経済プロジェクト:社説では、中国企業によるベトナム最大の太陽光発電産業クラスターの設立や、ベトナム初のライトレールプロジェクトの建設など、成功した共同プロジェクトを挙げている。
 ・貿易記録:中国とベトナム間の国際貨物の量は、過去1年間で何度も記録を更新した。中国・ベトナムスマートポートプロジェクトが進み、国境を越えた港湾接続性が向上している。
 ・貿易の成長:二国間貿易は大幅に増加し、2024年の最初の7か月で前年比25%増加した。ベトナムでは家電製品やスマートフォンなどの中国の消費財がシェアが高く、中国ではスイカやドリアンなどのベトナLancang-Mekongムの農産物が人気がある。

 4.安定したポジティブなトレンド

 ・長期的な関係:社説は、中国とベトナムの関係は安定性と前向きな長期的傾向によって特徴付けられ、両国のニーズと一致し、近隣外交のモデルとして機能すると主張している。
 ・外交原則:中国の近隣外交は、友好、誠実、互恵、包摂の原則によって導かれることを強調している。ベトナムはまた、中国との関係を戦略的優先事項と見なしており、その独立した多様な外交政策を支持している。

 5.西洋のメディアの視点に対する批評

 ・地政学的なレンズ:この論説は、西側メディアが地政学的な枠組みを通じて中国とベトナムの関係を分析していると批判し、そのような視点が狭く、一方的であることを示唆している。
 ・社会主義と歴史的な結びつき:中国とベトナムの関係は、社会主義の理想と歴史的な友好関係に基づいており、地政学的な競争を超越していると主張している。

 6.地域的および世界的な影響

 ・Lancang-Mekong協力:中国とベトナムの関係強化が、特にベトナムと他の5つのメコン諸国を含むLancang-Mekong協力の枠組みにおいて、中国とベトナムの関係強化にとって重要であると指摘している。
 ・地域の安定:中国とベトナムの協力を深めることが、地域の安定に貢献し、孤立主義的な傾向に対抗し、アジアから始まる未来を共有するグローバルコミュニティのビジョンを促進することを示唆している。

 要するに、中国とベトナムの関係を成功した国際協力のモデルとして描き出し、最近の訪問の戦略的、経済的、外交的重要性と、地域および世界の安定に対する広範な影響を強調している。

【要点】

1.訪問の意義

 ・初の外国訪問: トゥ・ラムベトナム国家主席の初の外国訪問であり、CPVの書記長に就任したばかり(2024年8月3日)の高官としての初の外交訪問。
 ・習近平の招待: 中国国家主席・習近平の招待による訪問で、中国とベトナムの関係強化の重要性を示す。

 2.訪問の目的と期待

 ・合意の実施: 習近平の2023年末のベトナム訪問時に結ばれた合意の実施が主な目的。合意内容には鉄道連携や海洋事件対応メカニズムの設立が含まれる。
 ・実質的な成果: ベトナム外相ブイ・タン・ソンが、訪問の重点が合意内容の実施と新たな協力成果の達成にあると強調。

 3.最近の協力成果

 ・経済プロジェクト: 中国企業によるベトナム初の光伏産業クラスターの建設や、初の軽鉄道プロジェクトの実施。
 ・貿易記録: 中国とベトナム間の国際貨物輸送量が記録更新。中国-ベトナムスマートポートプロジェクトが進展中。
 ・貿易成長: 2024年の前半で、両国間の貿易量が前年比25%増加。中国製家電やスマートフォンの高い市場浸透率、ベトナムの農産物(スイカやドリアン)の中国市場での人気。

4.安定した関係の展望

 ・長期的関係: 中国とベトナムの関係は安定しており、両国のニーズに応じた良好な長期的傾向を示している。
 ・外交原則: 中国の近隣外交は「友好」「誠実」「互恵」「包括性」を原則としており、ベトナムも中国との関係を戦略的優先事項と見なしている。

 5.西洋メディアへの批判

 ・地政学的視点: 西洋メディアが中国-ベトナム関係を地政学的観点で分析することを批判し、その視点が狭いと指摘。
 ・社会主義と歴史的絆: 中国とベトナムの関係は、共通の社会主義理念と歴史的な友情に基づいており、地政学的な対立を超えている。

 6.地域とグローバルな影響

 ・メコン協力: 訪問と中国-ベトナム関係の強化が、メコン川流域の協力(ランカン-メコン協力)にとって重要であり、地域の安定に寄与する。
 ・地域の安定: 中国とベトナムの協力が地域の安定を促進し、「小さな庭と高いフェンス」主義に対抗し、アジアから始まるグローバルな共同体の構築に寄与する。

【引用・参照・底本】

Stable and developing China-Vietnam ties are worth looking forward to: Global Times editorial GT 2024.08.19
https://www.globaltimes.cn/page/202408/1318259.shtml