第3世代プラス加圧水型原子炉技術「華龍1号改良版「2.0バージョン」発表2026-09-16 21:44

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【概要】

 中国の第3世代プラス加圧水型原子炉(PWR)技術「華龍1号(Hualong One)」の改良版である「2.0バージョン」が発表された。成熟した華龍1号の設計、建設、運用実績に基づき開発されたこのモデルは、安全性、建設期間、コスト、運用・保守、環境保護の5つの側面においてシステム全体の品質と効率を向上させている。主要機器の100%国産化を達成し、中国基準を採用した上で、グローバル市場への提供を開始している。
  
【詳細】 

 技術的特徴とコア設計

 中国核工業集団(CNNC)の副チーフデザイナーであるWu Yuxiangによると、2.0バージョンは177体の燃料集合体を持つ炉心を採用し、各集合体には264本の燃料棒が含まれる。制御棒集合体を用いて原子炉の運転を精密に調整する。

 補機システムが簡素化されており、配線・配管の長さを約31%、プロセスバルブの数を約25%、核島(Nuclear Island)建屋の容積を約21%、核島の設置作業量を約33%削減した。また、プラント操作の自動化率も大幅に向上している。

 安全性の追求と改善点

 中国広核集団(CGN)のチーフエキスパートであるNiu Wenhuaによると、福島第一原発事故以降の安全基準に対応し、重要な安全機能を交流電源に依存しない全静的安全システムを採用している。

 原子炉停止後の冷却にはポンプを使用せず、高所水槽からの重力、自然循環、窒素膨張を駆動力として水を供給・循環させる。

 事故発生後、運転員の介入なしで72時間対応可能であり、7日間の自主的な事故対応能力を維持する。

 海水温45℃を基準とした安全裕度を設定し、極端な気象や気候条件に対応する。海水だけに頼らず、外部の高温水槽を設置することで極端な条件下での保護層を追加している。

 市場動向と実績

 華龍1号は、国内外で11基が商業運転に入っており、36基が承認済みまたは建設中である。第3世代原子力技術として世界有数の規模を誇る。

 華龍1号2.0は、ゼロからの再開発ではなく、成熟した設計の品質と効率を高める体系的な取り組みであり、中国のカーボン目標達成にも貢献している。

【要点】
 
 ・華龍1号2.0の発表: 成熟した華龍1号の知見に基づく「第3世代プラス」PWR技術のアップグレード版。

 ・高い国産化率: 中国基準を採用し、主要機器の100%国産化を実現。

 ・安全性の強化: 全静的安全システムの導入によりポンプや交流電源に頼らない冷却を可能にし、事故後72時間は運転員の介入不要、7日間の自主事故対応を維持。

 ・効率化と簡素化: 配管長を約31%、バルブ数を約25%、建屋容積を約21%、設置作業量を約33%削減し、自動化率を向上。

 ・運用の実績と展開: 華龍1号は国内外で11基が商業運転中、36基が承認済または建設中であり、2.0バージョンもグローバル市場へ供給可能。

【引用・参照・底本】

China’s Hualong One 2.0 unveils innovations to boost safety, efficiency GT 2026.09.15
https://www.globaltimes.cn/page/202609/1370597.shtml

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