日本の英字新聞であるジャパンタイムズが、岸田首相のUAEアラブ首長国連邦訪問に関する報道をまとめたものである。

　訪問の背景と目的

　岸田首相はCOP28気候変動サミットに参加するためにUAEドバイを訪れた。訪問の目的は、日本の脱炭素化への取り組みを強調し、西アジアの指導者らに向けて、イスラエルとハマスとの戦争が続くガザ地区の状況の沈静化のために協力するよう呼び掛けることであった。

　外交手腕のアピールと成果の不足

　ジャパンタイムズによれば、岸田首相は訪問中に外交手腕をアピールしたが、その効果は得られず、具体的な成果が得られなかったと報じられている。

　内閣支持率の低下と政治資金スキャンダルの影響

　岸田首相が行った外交活動の不成功には、日本の内閣支持率が最低水準に落ち込んでいることや、自民党内部での政治資金スキャンダルの影響があると指摘されている。

　COP28での約束

　岸田首相はCOP28において、日本として温室効果ガス排出削減のため、石炭による火力発電所の新規建設を中止するという約束をした。

　地域安定と日本の限られた外交手段

　ジャパンタイムズは、岸田首相の談話や仲介活動に触れながら、日本が原油の90％以上を西アジア地域から輸入しており、この地域の安定が日本にとって極めて重要である一方で、外交手段は限られていると指摘している。

　岸田首相の訪問が内政的な問題や外交的な課題に直面しており、期待された成果が得られなかったという報道である。

引用・参照・底本

ジャパンタイムズ紙、「岸田首相がCOP28で外交手腕アピールも成果なし」 ParsToday 2023.12.04