西側代表の発言:偽善とダブルスタンダードのオンパレード2024年04月15日 18:35

国立国会図書館デジタルコレクション「乾也粉本 [1]」を加工して作成
 ロシアのネベンジャ国連大使が、イランによるイスラエル攻撃に関連する安全保障理事会の緊急会合での発言が報じられた。彼は、イランとイスラエルの両当事者に対して自制を求める一方で、西側代表の発言を非難した。

 ネベンジャ氏は、イランとイスラエルに自制を促す理由として、中東地域の状況が緊迫しており、紛争が地域的な対立に拡大するリスクがあることを挙げている。また、ロシアはイスラエルに対し、中東における軍事行動を放棄するよう要求した。

 彼はイランのイスラエル攻撃が直前の在ダマスカス・イラン総領事館攻撃への反応であると述べ、その際に提案された安保理声明案が西側によって拒否されたことを批判した。

 さらに、ネベンジャ氏は、西側が自身の公館が攻撃された場合は報復し、自らの主張を証明するだろうと指摘し、それがダブルスタンダードであると非難しました。

 この発言は、ロシアがイランとイスラエルの対立を抑えつつ、同時に西側の一貫性の欠如を指摘していることを示している。

【視点】

ロシアのネベンジャ国連大使は、イランによるイスラエル攻撃に関する安全保障理事会の緊急会合で複数の主張を行った。

まず、イランとイスラエルの両当事者に対し、緊張を緩和し、自制を促す必要性を強調した。その根拠として、中東地域の状況が緊迫しており、地域的な対立が拡大する危険性があることを挙げた。

さらに、ロシアはイスラエルに対し、中東での軍事行動を控えるよう要求した。これは、イスラエルとの戦闘がエスカレートすることを望まないというイランの意思に配慮するものであった。

また、ネベンジャ氏は、イランのイスラエル攻撃が、直前の4月1日の在ダマスカス・イラン総領事館攻撃への国連安保理の対応に対する反応であると指摘した。

この攻撃に関連して、ロシアが提案した安保理声明案が米国や英国などの西側諸国によって拒否されたことを批判した。

この行動を、西側のダブルスタンダードとして非難し、同時に西側が自身の公館が攻撃された場合は報復し、自らの主張を証明するであろうことを指摘した。

これらの発言は、ロシアがイランとイスラエルの紛争に対する平和的解決を求めつつ、同時に西側の一貫性の欠如を指摘する姿勢を示している。

 【桃源寸評】

「中東地域の現場の緊迫した状況と、紛争が地域的な対立に拡大する明白なリスクを踏まえ、今回の攻撃の当事者すべてに自制を求める」

また、ロシアはイスラエルに対し、中東における軍事行動を放棄するよう要求。「我々は、イスラエルとの戦闘行為をこれ以上エスカレートさせたくないというイランのシグナルに留意する」と強調した。
さらに、ネベンジャ氏は、イランのイスラエル攻撃は突然起こったわけではなく、4月1日の在ダマスカス・イラン総領事館攻撃への国連安保理の恥ずべき無策に対する反応だったとの考えを示した。
ネベンジャ氏は、在ダマスカス・イラン総領事館攻撃に関してロシアが提案した国連安保理声明案の審議を米国・英国などが拒否したことに言及し、今日の安保理会合における西側代表の発言は偽善とダブルスタンダードのオンパレードだと非難。同氏は、西側の公館が攻撃を受ければ、西側はためらうことなく報復措置を講じ、安保理で自らの主張を証明するだろうと指摘した。

(以上、引用蘭のsputnik記事より。)

引用・参照・底本

露国連大使、イランのイスラエル攻撃の当事者に自制を要求 一方で西側代表の発言を非難 sputnik 2024.04.15

https://sputniknews.jp/20240415/g7-18196739.html

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