ウクライナ:ロシアのインフラ施設に対する無人機攻撃 ― 2025年01月18日 19:13
【概要】
ウクライナがトルクストリーム(ロシアのインフラ施設)に対する無人機攻撃を試みたという事件について、記事では以下の五つの視点から分析している。
1.ウクライナは過去にもトルクストリームを攻撃しようとした
ウクライナは少なくとも2022年末に三度、このパイプラインを破壊しようと試みている。そのうち二件の失敗した破壊工作が詳細に分析されているが、今回初めて無人機が使用された。これは、トルクストリームがウクライナにとって依然として優先的な攻撃対象であることを示しているが、それにもかかわらず、トルコとの関係が悪化していないことは注目に値する。両国は軍事協力を続けており、無人機工場の共同設立さえ含まれる。このため、今回の攻撃が両国関係に大きな影響を与えるとは考えにくい。
2.トルコもNATOもこの挑発に関心を示していない
トルコの立場は理解しにくいが、ロシアの主張を信用していないか、挑発を受けてもウクライナへの武器供与を継続する方が利益になると判断している可能性がある。一方でNATOは、加盟国であるハンガリーがこの攻撃を主権侵害と非難したものの、全体としては無関心であり、反ロシア的な姿勢を維持している。
3.ウクライナの目的はロシアとEU間のパイプライン分断を完成させること
ウクライナは、稼働中の最後のパイプラインを破壊することで、戦後にロシアとEUが和解する可能性を低下させるとともに、ロシアの収入源を断つ意図があったとされる。この試みは、2022年9月に発生したノルドストリームへのテロ攻撃を補完する形で、欧州の戦後の地政学的構造に影響を与えようとする動きと見なせる。
4.この攻撃はアメリカ政府の承認があったのか
攻撃がウクライナ内の独自行動であった可能性と、アメリカのバイデン政権による承認があった可能性の二つのシナリオが考えられる。ラブロフ外相はすでにアメリカを非難しており、バイデン政権がどの程度これに関与していたかは、トランプが来週就任する際の政策に影響を与える重要な要因となる。
5.トランプが就任後にどのように対応するか
トランプがウクライナに対しトルクストリーム攻撃を容認しない旨を明確に示し、関連する深層国家の要素を排除するよう指示すれば、最善の結果が得られる可能性がある。一方で、トランプが欧州に対するエネルギー支配やトルコへの影響力強化を目的として、パイプライン破壊を支持する可能性も否定できない。その場合、さらなる攻撃が予想される。
トルクストリームは、ウクライナ問題を巡るロシアとアメリカ間の大規模なエネルギー外交の一部として重要な役割を果たす可能性がある。このような枠組みを活用することは、トランプの目指す迅速な紛争終結に資するものであるが、それを逸脱する場合には、事態が危険なエスカレーションを招く可能性がある。
【詳細】
ウクライナによるトルクストリームのガス圧縮施設への無人機攻撃未遂について、記事では詳細な分析を試みている。本件は単なる一地域での攻撃ではなく、ウクライナ、ロシア、トルコ、アメリカ、NATOなど複数の国や組織に関わる広範な地政学的影響を含んでいる。この事件の背景、関係国の対応、そしてそれが示唆するものについて、以下の観点でさらに詳しく説明する。
1. ウクライナがトルクストリームを攻撃する動機
ウクライナは2022年にもトルクストリームを攻撃しようとした記録があり、少なくとも3回の破壊工作が行われている。その背景には、トルクストリームがロシアからトルコ、さらに欧州へとガスを供給する戦略的なパイプラインであることが挙げられる。このパイプラインは、ウクライナを経由しないため、ウクライナがロシアとの対立を利用して経済的利益を得る従来の構造を迂回するものである。このため、トルクストリームの破壊は、ウクライナにとって経済的かつ地政学的な重要性を持つと考えられる。
また、今回初めて無人機が使用されたことは、ウクライナの軍事能力や戦術が進化していることを示しており、より遠距離から正確な攻撃を可能にする能力をアピールする狙いもあった可能性がある。
2. トルコおよびNATOの対応
トルコの立場
トルコ(トルコ共和国)はトルクストリームの重要な関係国であり、ロシアからのエネルギー供給を受ける一方で、ウクライナとも軍事協力を続けている。この二国間関係は複雑であり、トルコがロシアの「無人機攻撃未遂」という主張をどの程度信用しているか、あるいは信用していないかが不明である。また、トルコはウクライナへの軍事的支援が継続的に利益をもたらすと判断している可能性もあり、今回の事件が両国間の軍事協力を直ちに終わらせる理由にはならないと考えられる。
NATOの対応
NATOとしては、加盟国であるハンガリーが今回の攻撃を「主権侵害」として非難しているものの、全体としてはウクライナを擁護する立場を維持している。NATOは基本的に反ロシア的な政策を取っており、ロシアのエネルギー供給網が破壊されることについて大きな関心を示さない傾向にある。これは、欧州全体でロシアへの依存を減らすべきだとする戦略的な意図が背景にあると考えられる。
3. 戦略的影響:ロシアとEU間の関係分断
トルクストリームは、ロシアと欧州を結ぶ最後の稼働パイプラインであるため、その破壊は両者の経済的・外交的な関係をさらに悪化させる可能性がある。この破壊を試みることでウクライナは、戦後の欧州とロシア間の和解の可能性を低下させるとともに、ロシアのエネルギー輸出による収益をさらに制限しようとしている。
これは、2022年9月に発生したノルドストリーム爆破事件と類似点があり、欧州のエネルギー安全保障に重大な影響を与えるものとして位置付けられる。ノルドストリーム事件の後、ロシアと欧州間の信頼関係が著しく損なわれたが、トルクストリームへの攻撃も同様の効果を狙ったものと考えられる。
4. アメリカの関与の可能性
ロシア外相セルゲイ・ラブロフは、今回の攻撃未遂についてアメリカの関与を非難している。具体的には、バイデン政権がウクライナに対してこの攻撃を承認した可能性が示唆されている。しかし、この行為がアメリカ政府全体の意図なのか、またはウクライナ国内の一部勢力やアメリカの「深層国家」による独自行動なのかは明確ではない。
過去には、バイデン政権がウクライナによるロシアの早期警戒システム攻撃を制御した例があるため、今回もアメリカ政府が介入する余地があったかもしれない。この点については、トランプ政権への移行後に政策がどのように変化するかが重要である。
5. トランプ政権の対応と将来の展望
ドナルド・トランプが就任後にどのような対応を取るかは、今回の事件の今後の展開を大きく左右する可能性がある。トランプがウクライナの挑発行為を明確に非難し、トルクストリームの破壊工作を支持しない姿勢を示した場合、ロシアとアメリカの間で新たなエネルギー外交の枠組みが形成される可能性がある。
一方で、トランプがアメリカのエネルギー支配を強化するために今回のような行為を容認した場合、さらなる攻撃が予想され、事態がより複雑化する恐れがある。
総括
トルクストリームへの攻撃未遂事件は、ウクライナ、ロシア、トルコ、アメリカ、NATOといった多国間の利害が交錯する複雑な問題である。この事件を通じて明らかになったのは、エネルギーインフラが現代の地政学的対立の中心的な要素となっていることである。特に、アメリカの政権交代がこの問題にどのような影響を与えるかは注目すべき点である。トランプ政権がロシアとの交渉を通じて紛争を早期に解決する道を模索するのか、それとも対立をさらに激化させる道を選ぶのかが今後の焦点となる。
【要点】
ウクライナの攻撃動機
・トルクストリームはロシアからトルコ、欧州へガスを供給する戦略的パイプラインであり、ウクライナを経由しないため、経済的利益を損なう要因とされる。
・無人機を用いた攻撃はウクライナの軍事能力向上を示し、遠距離からの正確な攻撃が可能であることをアピールする狙いがある。
トルコの対応と立場
・トルコはトルクストリームの主要受益国であり、ロシアとウクライナ双方と関係を維持している。
・トルコがロシアの主張をどの程度受け入れるかは不明だが、軍事協力が直ちに停止する可能性は低い。
NATOの姿勢
・ハンガリーは攻撃を「主権侵害」と非難したが、NATO全体としてはウクライナを擁護する立場を維持。
・ロシアへのエネルギー依存を減らすという欧州の戦略に合致するため、重大な反応を示さない傾向にある。
ロシアと欧州への影響
・トルクストリームはロシアと欧州をつなぐ最後の主要パイプラインであり、その破壊は両者の経済的・外交的関係をさらに悪化させる。
・ノルドストリーム爆破事件と同様に、エネルギー安全保障に悪影響を与える可能性がある。
アメリカの関与の可能性
・ロシアは、今回の攻撃未遂にアメリカが関与していると非難。
・バイデン政権がウクライナの行動をどの程度承認または管理しているかは明確でない。
トランプ政権の対応と展望
・トランプがロシアとの対話を重視し、ウクライナの挑発を非難する可能性がある。
・一方で、アメリカのエネルギー支配を強化する方針を取る場合、さらなる攻撃や対立の激化が懸念される。
戦略的意義
・トルクストリームへの攻撃はエネルギーインフラが地政学的対立の中心であることを再確認させた。
・アメリカの政権交代やNATOの対応が、事態の進展に大きな影響を与える可能性がある。
【引用・参照・底本】
Analyzing Ukraine’s Attempted Drone Strike On TurkStream’s Russian Infrastructure Andrew Korybko's Newsletter 2025.01.15
https://korybko.substack.com/p/analyzing-ukraines-attempted-drone?utm_source=post-email-title&publication_id=835783&post_id=154876828&utm_campaign=email-post-title&isFreemail=true&r=2gkj&triedRedirect=true&utm_medium=email
ウクライナがトルクストリーム(ロシアのインフラ施設)に対する無人機攻撃を試みたという事件について、記事では以下の五つの視点から分析している。
1.ウクライナは過去にもトルクストリームを攻撃しようとした
ウクライナは少なくとも2022年末に三度、このパイプラインを破壊しようと試みている。そのうち二件の失敗した破壊工作が詳細に分析されているが、今回初めて無人機が使用された。これは、トルクストリームがウクライナにとって依然として優先的な攻撃対象であることを示しているが、それにもかかわらず、トルコとの関係が悪化していないことは注目に値する。両国は軍事協力を続けており、無人機工場の共同設立さえ含まれる。このため、今回の攻撃が両国関係に大きな影響を与えるとは考えにくい。
2.トルコもNATOもこの挑発に関心を示していない
トルコの立場は理解しにくいが、ロシアの主張を信用していないか、挑発を受けてもウクライナへの武器供与を継続する方が利益になると判断している可能性がある。一方でNATOは、加盟国であるハンガリーがこの攻撃を主権侵害と非難したものの、全体としては無関心であり、反ロシア的な姿勢を維持している。
3.ウクライナの目的はロシアとEU間のパイプライン分断を完成させること
ウクライナは、稼働中の最後のパイプラインを破壊することで、戦後にロシアとEUが和解する可能性を低下させるとともに、ロシアの収入源を断つ意図があったとされる。この試みは、2022年9月に発生したノルドストリームへのテロ攻撃を補完する形で、欧州の戦後の地政学的構造に影響を与えようとする動きと見なせる。
4.この攻撃はアメリカ政府の承認があったのか
攻撃がウクライナ内の独自行動であった可能性と、アメリカのバイデン政権による承認があった可能性の二つのシナリオが考えられる。ラブロフ外相はすでにアメリカを非難しており、バイデン政権がどの程度これに関与していたかは、トランプが来週就任する際の政策に影響を与える重要な要因となる。
5.トランプが就任後にどのように対応するか
トランプがウクライナに対しトルクストリーム攻撃を容認しない旨を明確に示し、関連する深層国家の要素を排除するよう指示すれば、最善の結果が得られる可能性がある。一方で、トランプが欧州に対するエネルギー支配やトルコへの影響力強化を目的として、パイプライン破壊を支持する可能性も否定できない。その場合、さらなる攻撃が予想される。
トルクストリームは、ウクライナ問題を巡るロシアとアメリカ間の大規模なエネルギー外交の一部として重要な役割を果たす可能性がある。このような枠組みを活用することは、トランプの目指す迅速な紛争終結に資するものであるが、それを逸脱する場合には、事態が危険なエスカレーションを招く可能性がある。
【詳細】
ウクライナによるトルクストリームのガス圧縮施設への無人機攻撃未遂について、記事では詳細な分析を試みている。本件は単なる一地域での攻撃ではなく、ウクライナ、ロシア、トルコ、アメリカ、NATOなど複数の国や組織に関わる広範な地政学的影響を含んでいる。この事件の背景、関係国の対応、そしてそれが示唆するものについて、以下の観点でさらに詳しく説明する。
1. ウクライナがトルクストリームを攻撃する動機
ウクライナは2022年にもトルクストリームを攻撃しようとした記録があり、少なくとも3回の破壊工作が行われている。その背景には、トルクストリームがロシアからトルコ、さらに欧州へとガスを供給する戦略的なパイプラインであることが挙げられる。このパイプラインは、ウクライナを経由しないため、ウクライナがロシアとの対立を利用して経済的利益を得る従来の構造を迂回するものである。このため、トルクストリームの破壊は、ウクライナにとって経済的かつ地政学的な重要性を持つと考えられる。
また、今回初めて無人機が使用されたことは、ウクライナの軍事能力や戦術が進化していることを示しており、より遠距離から正確な攻撃を可能にする能力をアピールする狙いもあった可能性がある。
2. トルコおよびNATOの対応
トルコの立場
トルコ(トルコ共和国)はトルクストリームの重要な関係国であり、ロシアからのエネルギー供給を受ける一方で、ウクライナとも軍事協力を続けている。この二国間関係は複雑であり、トルコがロシアの「無人機攻撃未遂」という主張をどの程度信用しているか、あるいは信用していないかが不明である。また、トルコはウクライナへの軍事的支援が継続的に利益をもたらすと判断している可能性もあり、今回の事件が両国間の軍事協力を直ちに終わらせる理由にはならないと考えられる。
NATOの対応
NATOとしては、加盟国であるハンガリーが今回の攻撃を「主権侵害」として非難しているものの、全体としてはウクライナを擁護する立場を維持している。NATOは基本的に反ロシア的な政策を取っており、ロシアのエネルギー供給網が破壊されることについて大きな関心を示さない傾向にある。これは、欧州全体でロシアへの依存を減らすべきだとする戦略的な意図が背景にあると考えられる。
3. 戦略的影響:ロシアとEU間の関係分断
トルクストリームは、ロシアと欧州を結ぶ最後の稼働パイプラインであるため、その破壊は両者の経済的・外交的な関係をさらに悪化させる可能性がある。この破壊を試みることでウクライナは、戦後の欧州とロシア間の和解の可能性を低下させるとともに、ロシアのエネルギー輸出による収益をさらに制限しようとしている。
これは、2022年9月に発生したノルドストリーム爆破事件と類似点があり、欧州のエネルギー安全保障に重大な影響を与えるものとして位置付けられる。ノルドストリーム事件の後、ロシアと欧州間の信頼関係が著しく損なわれたが、トルクストリームへの攻撃も同様の効果を狙ったものと考えられる。
4. アメリカの関与の可能性
ロシア外相セルゲイ・ラブロフは、今回の攻撃未遂についてアメリカの関与を非難している。具体的には、バイデン政権がウクライナに対してこの攻撃を承認した可能性が示唆されている。しかし、この行為がアメリカ政府全体の意図なのか、またはウクライナ国内の一部勢力やアメリカの「深層国家」による独自行動なのかは明確ではない。
過去には、バイデン政権がウクライナによるロシアの早期警戒システム攻撃を制御した例があるため、今回もアメリカ政府が介入する余地があったかもしれない。この点については、トランプ政権への移行後に政策がどのように変化するかが重要である。
5. トランプ政権の対応と将来の展望
ドナルド・トランプが就任後にどのような対応を取るかは、今回の事件の今後の展開を大きく左右する可能性がある。トランプがウクライナの挑発行為を明確に非難し、トルクストリームの破壊工作を支持しない姿勢を示した場合、ロシアとアメリカの間で新たなエネルギー外交の枠組みが形成される可能性がある。
一方で、トランプがアメリカのエネルギー支配を強化するために今回のような行為を容認した場合、さらなる攻撃が予想され、事態がより複雑化する恐れがある。
総括
トルクストリームへの攻撃未遂事件は、ウクライナ、ロシア、トルコ、アメリカ、NATOといった多国間の利害が交錯する複雑な問題である。この事件を通じて明らかになったのは、エネルギーインフラが現代の地政学的対立の中心的な要素となっていることである。特に、アメリカの政権交代がこの問題にどのような影響を与えるかは注目すべき点である。トランプ政権がロシアとの交渉を通じて紛争を早期に解決する道を模索するのか、それとも対立をさらに激化させる道を選ぶのかが今後の焦点となる。
【要点】
ウクライナの攻撃動機
・トルクストリームはロシアからトルコ、欧州へガスを供給する戦略的パイプラインであり、ウクライナを経由しないため、経済的利益を損なう要因とされる。
・無人機を用いた攻撃はウクライナの軍事能力向上を示し、遠距離からの正確な攻撃が可能であることをアピールする狙いがある。
トルコの対応と立場
・トルコはトルクストリームの主要受益国であり、ロシアとウクライナ双方と関係を維持している。
・トルコがロシアの主張をどの程度受け入れるかは不明だが、軍事協力が直ちに停止する可能性は低い。
NATOの姿勢
・ハンガリーは攻撃を「主権侵害」と非難したが、NATO全体としてはウクライナを擁護する立場を維持。
・ロシアへのエネルギー依存を減らすという欧州の戦略に合致するため、重大な反応を示さない傾向にある。
ロシアと欧州への影響
・トルクストリームはロシアと欧州をつなぐ最後の主要パイプラインであり、その破壊は両者の経済的・外交的関係をさらに悪化させる。
・ノルドストリーム爆破事件と同様に、エネルギー安全保障に悪影響を与える可能性がある。
アメリカの関与の可能性
・ロシアは、今回の攻撃未遂にアメリカが関与していると非難。
・バイデン政権がウクライナの行動をどの程度承認または管理しているかは明確でない。
トランプ政権の対応と展望
・トランプがロシアとの対話を重視し、ウクライナの挑発を非難する可能性がある。
・一方で、アメリカのエネルギー支配を強化する方針を取る場合、さらなる攻撃や対立の激化が懸念される。
戦略的意義
・トルクストリームへの攻撃はエネルギーインフラが地政学的対立の中心であることを再確認させた。
・アメリカの政権交代やNATOの対応が、事態の進展に大きな影響を与える可能性がある。
【引用・参照・底本】
Analyzing Ukraine’s Attempted Drone Strike On TurkStream’s Russian Infrastructure Andrew Korybko's Newsletter 2025.01.15
https://korybko.substack.com/p/analyzing-ukraines-attempted-drone?utm_source=post-email-title&publication_id=835783&post_id=154876828&utm_campaign=email-post-title&isFreemail=true&r=2gkj&triedRedirect=true&utm_medium=email