プーチン盗まれた米大統領選挙→ウクライナ危機2025年01月25日 19:56

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【桃源寸評】

 いまさら詮無いことだ、プーチンよ。が、トランプには伝わるかもしれない。

【寸評 完】

【概要】
 
 ロシアのプーチン大統領は、2020年の米国大統領選挙が「盗まれなければ」、ウクライナ危機は回避できた可能性があると述べた。プーチン氏はモスクワ大学を訪問中、米国とロシアが両国にとって重要な問題について冷静に話し合う準備があるとし、特に経済やエネルギー分野で多くの接点があることを強調した。

 プーチン氏は、ロシアと米国はエネルギー資源の最大の生産国であり、同時に最大の消費国であると述べ、過度に高い価格や過度に低い価格は両国の経済にとって不利であることを指摘した。価格が低すぎれば、エネルギー企業への投資機会が損なわれ、高すぎれば国内で生産を行うことが難しくなるという。

 また、プーチン氏はトランプ前大統領との関係が実務的であり、トランプ氏が協力する意向を示したことを歓迎していると述べ、米国がロシアに追加制裁を課す可能性があっても、トランプ氏が米国経済に害を及ぼすような決定は下さないだろうと考えていると述べた。

 プーチン氏は、米国のバイデン政権がロシアとの接触を拒否したことを指摘し、その責任はロシアにはないと主張した。さらに、ロシアは外国貿易で米ドルを使用することを拒否していないと述べ、米国の前政権がその使用を不可能にしたことが米国に大きな損害を与えたと考えている。

 ウクライナ危機については、ロシアはウクライナとの対話の準備があるが、ウクライナのゼレンスキー大統領が和平交渉を禁止しているため、真剣な対話が困難であると述べた。ゼレンスキー氏が交渉を禁止したため、交渉が再開できる状況ではないと指摘し、この禁止が解除されない限り、本格的な交渉は難しいとの考えを示した。

 さらに、プーチン氏は、トランプ氏が再選されていれば、2022年にウクライナで発生した危機は起こらなかった可能性があるという意見に同意すると述べた。

【詳細】

 プーチン大統領は、2020年のアメリカ合衆国大統領選挙が「盗まれた」と主張し、その結果としてウクライナ危機が発生した可能性があると述べた。具体的には、トランプ前大統領が再選されていれば、2022年のウクライナ危機は発生しなかっただろうと考えているという。プーチン大統領は、トランプ氏が再選されれば、米ロ関係は安定し、ウクライナ問題も含めて対話の道が開かれた可能性が高かったと示唆している。

 プーチン大統領は、モスクワ大学を訪問中、米国とロシアが経済およびエネルギー分野で多くの共通点を持っていると強調した。両国はエネルギー資源の世界的な生産国であり、同時に消費国でもあるため、エネルギーの価格が過度に高くなったり低くなったりすると、両国経済に悪影響を及ぼすことになるという点を指摘した。具体的には、エネルギー価格が高すぎると国内での生産活動が困難になり、逆に価格が低すぎるとエネルギー企業への投資機会が損なわれ、経済全体に悪影響を与えるという問題がある。このように、ロシアと米国はエネルギー資源を巡る協力の余地があり、プーチン大統領はその点を重要視している。

 また、プーチン大統領は、トランプ前大統領との関係が常に実務的であり、ビジネスライクであったことを強調した。トランプ氏が示した協力的な姿勢に対し、ロシア側も歓迎する意向を示しており、米国がロシアに追加制裁を課す可能性があるにもかかわらず、トランプ氏が米国経済を害するような決定を下すことはないだろうと述べた。プーチンは、トランプ氏が「知的」で「実務的な人物」であるとして、彼との協力に前向きな姿勢を示している。

 さらに、プーチン大統領はバイデン政権の態度を批判した。バイデン政権はロシアとの接触を拒否しており、その決定はロシア側にとっては受け入れがたいものであったと主張した。プーチンは、ロシアが米ドルを拒否したわけではなく、実際にはアメリカの前政権がロシアに対して米ドルを使用することを不可能にしたため、米ドルを使用する機会を奪われたと述べた。この決定がアメリカ自体にとっても損害を与えたと考えており、米国の経済にとって不利益をもたらしたと指摘している。

 ウクライナ危機に関しては、プーチン大統領はロシアがウクライナとの対話の準備があることを再確認した。しかし、ウクライナのゼレンスキー大統領が交渉を禁止する政令を出したことを挙げ、現在の状況ではロシアとウクライナの間で本格的な交渉を再開することは非常に難しいと述べた。ゼレンスキー大統領が交渉を禁じていることが大きな障害となっており、これはウクライナ側からの外交的な障壁として立ちはだかっている。プーチン大統領は、ゼレンスキー大統領が交渉を再開できるように、その支持者が圧力をかけるべきだと考えており、ゼレンスキー政権が交渉禁止令を撤回しない限り、真剣な交渉は難しいと強調した。

 さらに、プーチンは、トランプ前大統領が再選されていれば、ウクライナ危機は避けられた可能性があるというトランプ氏の見解に同意する意向を示した。彼は、2020年の選挙が「盗まれた」との見解を表明し、その結果としてウクライナ危機が発生したと主張した。プーチン大統領は、トランプ氏が再選されれば、米国とロシアは共通の利益を追求し、ウクライナ問題を解決するための道筋を模索していた可能性が高いと考えている。
 
【要点】
 
 ・プーチン大統領は、2020年の米国大統領選挙が「盗まれた」とし、その結果としてウクライナ危機が発生した可能性があると述べた。
 ・トランプ前大統領が再選されていれば、2022年のウクライナ危機は回避できたかもしれないと考えている。
 ・プーチン大統領は、米ロ間で経済やエネルギー分野での協力の可能性を強調した。
  ⇨ 両国はエネルギー資源の最大の生産国および消費国であり、エネルギー価格の安定が重要であると指摘。
  ⇨ 価格が高すぎると国内生産が困難になり、低すぎるとエネルギー企業の投資が減少するリスクがある。
 ・トランプ氏との関係は実務的でビジネスライクであり、協力的な姿勢を歓迎している。
 ・米国の追加制裁に関しては、トランプ氏が米国経済に害を及ぼさない決定を下すだろうと述べた。
 ・バイデン政権がロシアとの接触を拒否したことを批判し、その決定がアメリカ自体にも損害を与えたと主張。
 ・ロシアは米ドルを拒否していないが、前政権がロシアの米ドル使用を制限したことがアメリカに損害を与えたと指摘。
 ・ウクライナとの対話に関しては、ゼレンスキー大統領が交渉を禁止する政令を出しているため、真剣な交渉が難しいと述べた。
 ・ゼレンスキー大統領が交渉禁止令を撤回しない限り、交渉は難しいと強調。
 ・プーチン大統領は、トランプ氏が再選されていればウクライナ危機が避けられた可能性があると改めて言及。

【引用・参照・底本】

Putin: Ukraine Crisis Could Have Been Avoided if 2020 US Election Wasn't Stolen sputnik international 2025.01.25
https://sputnikglobe.com/20250124/putin-ukraine-crisis-could-have-been-avoided-if-2020-us-election-wasnt-stolen-1121487752.html

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