中国の国務院新聞弁公室が2024年1月23日に発表した「中国のテロリズム対策法制度体系と実践」に関する白書についての報道である。

　人権の尊重と保障の基本原則： 白書によれば、中国はテロ対策法制度体系と実践において人権の尊重と保障を基本原則とし、テロ対策活動において法に則り人権を保障しているとされている。

　法に基づく処理の重視： 中国はテロ活動の違法犯罪事件を法に則り処理する際に、公民の基本的権利の保障と社会の正常な秩序の維持を重視しているとされている。また、被害者、その他利害関係者、容疑者、被告人、犯罪者の権利も重視しており、人身の自由や人格的尊厳、弁護権、知る権利や参加権、法に則り救済を得る権利、自民族の言語を使用して訴訟を行う権利などが含まれると指摘されている。

　合法的権利と禁止された手法： 中国は法に則りテロ対策活動を行う一方で、公民や組織の合法的権利と利益を断固として守り、地域、民族、宗教などの理由に基づく差別的手法を禁止していると報じられている。

　テロの抑制と権利の最大限の保障： 中国はテロリズムの伝播・蔓延を効果的に抑え込みつつ、公民の生命権、健康権、財産権を最大限に保障し、社会の安定を維持しているとされている。

　この白書によれば、中国はテロ対策を実施する際に法の規定に基づきつつも、人権の尊重と保障を重視しており、公平かつ正義なプロセスを通じてテロリズムに対処していると主張している。

【要点】

中国政府は、2024年1月23日に「中国のテロリズム対策法制度体系と実践」白書を発表した。この白書の中で、中国政府は「人権の尊重と保障をテロ対策法制度体系と実践における基本原則とし、テロ対策活動において法に則り人権を保障している」と主張している。

具体的には、白書は次のような人権保障策を挙げている。

テロ活動の違法犯罪事件を法に則り処理する過程において、公民の基本的権利の保障及び社会の正常な秩序の維持を重視する。

被害者、その他利害関係者、及び容疑者、被告人及び犯罪者の権利も重視する。

人身の自由及び人格的尊厳の保障、弁護権の保障、知る権利及び参加権の保障、法に則り救済を得る権利の保障、自民族の言語を使用して訴訟を行う権利の保障を行う。

また、白書は次のように述べている。

中国は法に則りテロ対策活動を行っている。

公民及び組織の合法的権利・利益を断固として守り、地域、民族、宗教などの理由に基づくいかなる差別的手法も禁止している。

テロリズムの伝播・蔓延を効果的に抑え込み、公民の生命権、健康権、財産権を最大限に保障し、社会の安定を維持している。

中国政府の主張は、テロ対策と人権保障は両立可能であり、中国は法に則りテロ対策を実施しつつ、人権を尊重しているとするものである。

・公民の基本的権利の保障
・人身の自由及び人格的尊厳の保障
・弁護権の保障
・知る権利及び参加権の保障
・法に則り救済を得る権利の保障
・自民族の言語を使用して訴訟を行う権利の保障
・被害者、その他利害関係者の権利の保障
・容疑者、被告人、犯罪者の権利の保障
・また、中国政府は、テロ対策活動において、地域、民族、宗教などの理由に基づく差別を禁止しているとしている。

・この白書は、中国政府がテロ対策と人権保障の両立を重視していることを示すものでる。

引用・参照・底本　

白書「中国はテロ対策で人権を保障」 人民網日本語版 2024.01.24