辰年:堅調な興行収入と観光客の急増2024年02月12日 19:52

国立国会図書館デジタルコレクション「清書七伊呂波 類は友曽我のいろどり (清書七伊呂波)」を加工して作成
 辰年は、中国経済の活力と可能性を反映して、堅調な興行収入と観光客の急増に見られるように、ダイナミックなスタートを切った。中国の旧正月休暇中、興行収入は前売りを含めて20億元(2億8000万ドル)を超えるという並外れたパフォーマンスを見せた。この急増は、主に「ペガサス2」と「ヨロ」など、待望の8本の映画の公開によるもので、合計で14億元以上の興行収入に貢献している。

 興行収入上位の作品には、庶民の苦闘と勝利を描いたという共通テーマがあり、全国の観客の共感を呼んでいる。また、平均チケット価格も若干下がっており、映画業界への熱意が高まっていることがうかがえる。映画産業の成功は、中国本土の総興行収入が54億5,000万元を超え、暫定的に世界の単一市場興行ランキングのトップに位置付けられていることによってさらに強調されている。

 映画ファンの急増と同時に、観光への関心も大幅に高まり、人気観光スポットの入場券はすぐに売り切れた。蘇州、西安、臥牛山などの観光地ではチケットが満席になったと報告されており、国内旅行への関心の高まりを反映している。CCTV春節ガラは、西安や橿などの共催都市の観光地としての人気にも貢献している。

 中国観光研究院(China Tourism Academy)の予測によると、2024年の国内観光旅行者数は60億人を超え、インバウンドとアウトバウンドを合わせた旅行者数は2億6,000万人を超えると予想されている。消費は中国の成長の重要な原動力として台頭し、近年のGDP成長に大きく貢献している。映画産業と観光部門の両方におけるこの堅調な業績は、中国経済の回復力とダイナミズムを浮き彫りにしている。

【要点】

活況を呈する映画産業と活気ある観光業に象徴される、中国における辰年の好調な滑り出しについて述べている。

映画産業:旧正月の興行収入はすでに20億元(2億8000万ドル)を超えている。人気映画はペガサス2、ヨロ、ブーニー・ベアーズ、The Wild Life、Article 20など。映画は、親しみやすいテーマとチケット価格の安さで観客の共感を呼んでいる。
中国は2024年現在、54億5,000万元を超える興行収入で世界のトップに立っている。

観光:中国各地の人気景勝地ではチケットが完売し、旅行需要の高さを示している。
CCTV Spring Festival Galaで紹介された都市では、観光客の検索需要が大幅に増加している。China Tourism Academyは、2024年の国内旅行者数は60億人以上、出入国旅行者数は2億6,000万人以上と予測している。

映画や観光を含む旺盛な個人消費が中国の経済成長に貢献している。この好調な年明けは、中国経済の継続的繁栄の可能性を示唆している。

・興行好調: 旧正月映画の観客が興行収入を20億元以上に押し上げ、「Pegasus 2」や 「Yolo」といったコメディ映画が牽引。

・観光も盛況: 人気の景勝地はチケットが完売し、旅行への関心の高さがうかがえる。春節の祝典に関連した観光地の検索が急増。

・経済は有望: 消費は引き続きGDP成長の主要な原動力となっており、今年も明るい兆しが見える。

・旧正月連休中、8本の映画が視聴者数を競い、「Pegasus 2」と「Yolo」がリードしている。「ブーニー・ベアーズ The Wild Life」と「Article 20」も興行成績に大きく貢献している。

・チケットの低価格化と親しみやすいストーリー展開が視聴者を惹きつけたと評価されている。

・中国全土の観光名所は、旅行意欲を反映し、高い需要を記録している。

・チャイナツーリズムアカデミーは、国内観光とアウトバウンド観光が好調な年になると予測している。

・中国経済についてポジティブなイメージを描いており、旺盛な個人消費が映画産業と観光産業の成長を牽引している。

引用・参照・底本 

Year of Dragon starts off with robust box-office takings and booming tourism, mirroring vitality, potential of China’s economy GT 2024.02.11

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