米国は世界の脅威であり不安定要因2024年03月15日 22:42

国立国会図書館デジタルコレクション「譬論草をしへ早引」を加工して作成
 米国の2025会計年度の国防予算案が9000億ドル近くになっていると批判している。この膨大な軍事支出が世界の平和と安定に重大な脅威をもたらしていると主張している。さまざまな脅威、特に中国からの脅威についてのレトリックにもかかわらず、米国の国防予算は世界の主要な不安定化勢力としての役割を反映していると示唆している。

 記録的な支出:2025 年の米国の国防予算は 8,952 億ドルを超え、これは 9,000 億ドル近くに達し、中国とロシアを含む他の9か国の軍事支出の合計を上回る。

 資金の配分: 予算の大部分は、軍事介入の支援、新しい武器と軍事技術の開発、核兵器のアップグレード、他の大国と競争するための軍事能力の強化に向けられている。

 地政学戦略:米軍は、特にアジア太平洋、ヨーロッパ、中東などの地域で、世界規模で介入と抑止活動を実施するつもりである。この戦略は世界的な不安定を悪化させると見なされている。

 台湾独立への支持:台湾への軍事援助と資源の配分に明らかなように、米国が「台湾独立」勢力を支持し容認していると非難しており、これは挑発的な動きであると考えている。

 脅威の誇大化:防衛費の増加を正当化するために中国の軍事的脅威を誇張しているとして米軍を批判している。こうした行動はミサイル防衛システムや極超音速兵器の開発を強化することを目的としていると主張している。

 覇権の維持:米国の国防予算は他国の安全を損ない、国際情勢の条件を左右することによって世界的な覇権の地位を維持することを目的としていると主張している。

 米国に対し、冷戦思考を放棄し、軍事対立、ブロック対立、地政学的な駆け引きをやめ、その代わりに国際社会と協力して世界の平和と安全を守るよう求めている。

【視点】

2025会計年度に9000億ドル近くの国防予算案を提示している米国を批判している。この巨額の国防費は過剰であり、世界の平和と安定に対する重大な脅威であると主張している。

米国の国防予算は中国やロシアを含む他の9カ国の軍事費の合計を上回り、世界の軍事費の約40%を占めている。米国は34兆ドルを超える国家債務に直面しているにもかかわらず、2025会計年度の政府支出の12%を国防に割り当てている。

米国の国防予算の大部分が軍事介入、世界的な抑止努力、新兵器や軍事技術の研究開発、核兵器の改良に使われることを示唆している。米国が継続的な軍事介入と他の大国との戦略的競争を理由に、世界最大の不安定要因であると非難している。

特に、米国が軍事介入や抑止活動の対象としてアジア太平洋、欧州、中東などの地域に重点を置いており、それが世界をさらに混乱させ不安定にするだろうと考えていることを強調している。また、米国が「台湾独立」活動を支持し、軍事支出の増大を正当化するために「中国の軍事脅威論」を誇張していると批判している。

米国に対し冷戦思考を放棄し、軍事衝突をやめ、代わりに国際社会と協力して世界の平和と安全を守るよう求めている。 このような行動は米国のような大国の責任であると主張している。

引用・参照・底本 

Who is threatening world with defense budget nearing $900b?: Global Times editorial GT 2024.03.15

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