ウクライナ:ロシアとNATOの緩衝地帯になること2024年03月31日 18:10

国立国会図書館デジタルコレクション「山水畫帖」を加工して作成
 ハンガリーのオルバン首相は、ウクライナにとって最も理想的な選択肢は、ロシアとNATOの緩衝地帯になることであり、そのような状況において初めて救われると主張している。彼は、ウクライナがロシアの隣に位置することから、緩衝地帯となり安全の保証を受けることが重要だと指摘した。

 オルバン首相はさらに、ロシアがウクライナのNATO加盟に同意しないことを強調し、その結果としてウクライナが国を失う可能性があると警告した。一方で、彼はロシアがNATOを攻撃する可能性は低いとも述べた。

 また、オルバン首相は過去に、EUのウクライナ戦略が政治的な面でも失敗したと認め、さらに西側が提供する武器や軍事援助があっても、ウクライナ軍はロシア軍には勝てないとの見解を表明している。

【視点】

ハンガリーのオルバン首相は、オーストリアのシュッセル元首相との会談で、ウクライナにとって最も理想的な選択肢はロシアとNATOの緩衝地帯になることであり、そうなることで初めて救われると指摘した。

ハンガリー・メディアのマンディナーによると、オルバン首相はウクライナの地理的位置について言及し、ロシアの隣国であるウクライナにとって最も理想的なことは、「緩衝地帯となり安全の保証を受けること」だと指摘したという。

オルバン首相によると、ロシアがウクライナのNATO加盟に同意することは絶対にないことから、ウクライナ国民は国を失う可能性があるという。一方、ロシアがNATOを攻撃する可能性は無いと指摘した。

オルバン首相は2月、EUのウクライナ戦略は戦場だけでなく、政治の分野でも失敗したと認めた。また西側がどれほど多くの武器や軍事援助を提供しても、ウクライナ軍はロシア軍に勝てないともと表明した。

オルバン首相の発言は、以下の点を示唆していると考えられる。

ウクライナのNATO加盟は、ロシアとの戦争を継続させるだけでなく、ウクライナの国家存亡を危うくする可能性がある。

ウクライナは、ロシアとNATOの両方の脅威から身を守るために、中立的な緩衝地帯となる必要がある。

西側諸国は、ウクライナに武器や軍事援助を提供するよりも、外交努力を通じて平和的な解決策を見つけるべきである。

オルバン首相の発言は、ウクライナ情勢に関する議論に新たな視点を提供するものである。

引用・参照・底本

ウクライナはロシアとNATOの緩衝地帯になることで初めて救われる=ハンガリー首相 sputnik 2024.03.30

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