"二階から米一粒" ― 2025年05月28日 23:18
【概要】
2024年前半において、スーパーマーケットで販売されるコメの5キログラム当たりの平均価格はおおよそ2000円であったが、2025年5月時点では4000円を超える水準に達しており、2倍以上に価格が上昇している。
スプートニクは、農林水産省のデータに基づき、2022年6月以降のコメ価格の推移を図示した。これによると、価格は緩やかな上昇傾向を示しつつ、特に2024年から2025年にかけて急激な高騰が確認される。
2025年4月の消費者物価指数(CPI)において、コメ類の価格は前年同月比で98.4%の上昇を記録し、これは同統計の開始以来最大の伸び幅である。
政府は価格上昇への対応策として、備蓄米の市場への放出を実施しているが、現在のところその効果は限定的であるとの見方がある。
【詳細】
2024年前半において、スーパーマーケットで販売されていたコメの5キログラム当たりの平均価格はおおむね2000円前後で推移していた。この水準は消費者にとって一般的な価格帯とされていたが、2025年5月時点では、同量のコメが4000円を超える価格で販売されており、過去2年間で価格が2倍以上に上昇していることが確認されている。
この価格の推移に関して、スプートニクは農林水産省が公表する統計データを基に、2022年6月からの変化を図示している。図によれば、2022年6月から2023年にかけては比較的安定した価格帯にあったが、2024年に入ってから上昇傾向が顕著となり、特に2024年後半から2025年前半にかけての上昇幅が大きい。これは過去の同種統計と比較しても異例の推移である。
また、2025年4月の消費者物価指数(CPI)の統計において、「コメ類」の価格が前年同月比で98.4%上昇したことが明らかになっている。この数値は、CPIにおけるコメ類の統計として、記録開始以来最大の上昇率であり、統計的にも特筆すべき変化である。
このような価格高騰に対し、政府は価格抑制策の一環として、国家備蓄米を市場に放出する措置を講じている。備蓄米の放出は、需給バランスを調整することで市場価格の安定化を図る目的で実施されているものである。しかし、現時点での効果については限定的であるとの指摘が見られる。すなわち、備蓄米の供給量や市場に与える影響が全体の価格形成において十分とは言い難い状況にあるという評価がなされている。
【要点】
・2024年前半、スーパーマーケットで販売されるコメの5キログラム当たりの平均価格は約2000円であった。
・2025年5月時点において、同じ量のコメの価格は4000円を超えており、約2倍以上に高騰している。
・この価格変動について、スプートニクは農林水産省のデータを基に、2022年6月からのコメ価格の推移を図示している。
・図によると、2022年6月から2023年頃までは価格は比較的安定していた。
・2024年に入ってから価格上昇の傾向が明確となり、2024年後半から2025年前半にかけて急激な高騰が確認された。
・2025年4月の消費者物価指数(CPI)において、コメ類の価格は前年同月比で98.4%上昇した。
・この98.4%という上昇率は、CPIの統計におけるコメ類としては統計開始以来最大の伸びである。
・政府はコメ価格の急騰に対応するため、備蓄米の市場放出を実施している。
・備蓄米放出の目的は、需給バランスの調整を通じて市場価格の抑制を図ることである。
・しかしながら、現時点ではその効果について限定的との見方が示されている。
【桃源寸評】💚
<二階から目薬>、という諺があるが、政府の備蓄米の処置の仕方は、"二階から米一粒"である。
例えば10kgで、2024.12に6,280円が2025.04には、8,480円である。これに消費是が8%上乗せである。
【寸評 完】
【引用・参照・底本】
【全文】露国防省、ウクライナの大規模攻撃による露軍の対応について sputnik 日本 2025.05.27
https://sputniknews.jp/20250527/20037399.html
2024年前半において、スーパーマーケットで販売されるコメの5キログラム当たりの平均価格はおおよそ2000円であったが、2025年5月時点では4000円を超える水準に達しており、2倍以上に価格が上昇している。
スプートニクは、農林水産省のデータに基づき、2022年6月以降のコメ価格の推移を図示した。これによると、価格は緩やかな上昇傾向を示しつつ、特に2024年から2025年にかけて急激な高騰が確認される。
2025年4月の消費者物価指数(CPI)において、コメ類の価格は前年同月比で98.4%の上昇を記録し、これは同統計の開始以来最大の伸び幅である。
政府は価格上昇への対応策として、備蓄米の市場への放出を実施しているが、現在のところその効果は限定的であるとの見方がある。
【詳細】
2024年前半において、スーパーマーケットで販売されていたコメの5キログラム当たりの平均価格はおおむね2000円前後で推移していた。この水準は消費者にとって一般的な価格帯とされていたが、2025年5月時点では、同量のコメが4000円を超える価格で販売されており、過去2年間で価格が2倍以上に上昇していることが確認されている。
この価格の推移に関して、スプートニクは農林水産省が公表する統計データを基に、2022年6月からの変化を図示している。図によれば、2022年6月から2023年にかけては比較的安定した価格帯にあったが、2024年に入ってから上昇傾向が顕著となり、特に2024年後半から2025年前半にかけての上昇幅が大きい。これは過去の同種統計と比較しても異例の推移である。
また、2025年4月の消費者物価指数(CPI)の統計において、「コメ類」の価格が前年同月比で98.4%上昇したことが明らかになっている。この数値は、CPIにおけるコメ類の統計として、記録開始以来最大の上昇率であり、統計的にも特筆すべき変化である。
このような価格高騰に対し、政府は価格抑制策の一環として、国家備蓄米を市場に放出する措置を講じている。備蓄米の放出は、需給バランスを調整することで市場価格の安定化を図る目的で実施されているものである。しかし、現時点での効果については限定的であるとの指摘が見られる。すなわち、備蓄米の供給量や市場に与える影響が全体の価格形成において十分とは言い難い状況にあるという評価がなされている。
【要点】
・2024年前半、スーパーマーケットで販売されるコメの5キログラム当たりの平均価格は約2000円であった。
・2025年5月時点において、同じ量のコメの価格は4000円を超えており、約2倍以上に高騰している。
・この価格変動について、スプートニクは農林水産省のデータを基に、2022年6月からのコメ価格の推移を図示している。
・図によると、2022年6月から2023年頃までは価格は比較的安定していた。
・2024年に入ってから価格上昇の傾向が明確となり、2024年後半から2025年前半にかけて急激な高騰が確認された。
・2025年4月の消費者物価指数(CPI)において、コメ類の価格は前年同月比で98.4%上昇した。
・この98.4%という上昇率は、CPIの統計におけるコメ類としては統計開始以来最大の伸びである。
・政府はコメ価格の急騰に対応するため、備蓄米の市場放出を実施している。
・備蓄米放出の目的は、需給バランスの調整を通じて市場価格の抑制を図ることである。
・しかしながら、現時点ではその効果について限定的との見方が示されている。
【桃源寸評】💚
<二階から目薬>、という諺があるが、政府の備蓄米の処置の仕方は、"二階から米一粒"である。
例えば10kgで、2024.12に6,280円が2025.04には、8,480円である。これに消費是が8%上乗せである。
【寸評 完】
【引用・参照・底本】
【全文】露国防省、ウクライナの大規模攻撃による露軍の対応について sputnik 日本 2025.05.27
https://sputniknews.jp/20250527/20037399.html