ナウル、台湾地区と断交宣言2024年01月18日 20:21

国立国会図書館デジタルコレクション「七伊呂波拾遺 六助すみかだん (七伊呂波拾遺)」を加工して作成
 ナウルが台湾地区との「断交」を宣言し、代わりに中国との国交回復を望むとの決定を正式に発表したことが、中国の外交部(外務省)の毛寧報道官による定例記者会見で明らかにされた。

 質問者の問い: ナウル政府が「一つの中国」原則を認めて台湾当局との「外交関係」を断絶し、中国との国交回復を望むとの決定を発表したことについて、中国側のコメントはどうか?

 毛報道官の回答

 ナウルは独立した主権国家として、「一つの中国」原則を認めて台湾当局との「外交関係」を断絶し、中国との外交関係回復を望むことを発表した。

中国はナウル政府のこの決定を称賛し、歓迎している。

中国の立場として、「一つの中国」原則に基づき、台湾地区は中国の領土の不可分の一部であり、中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法政府であると強調している。

 中国はすでに「一つの中国」原則を基礎に182ヶ国と外交関係を樹立しており、ナウル政府の国交回復の決定は、この原則が国際的な共通認識であることを再確認するものであるとしている。

 中国はナウルとの新たな関係を築くことを期待しており、「一つの中国」原則が受け入れられる状況であることを強調している。

 中国がナウルの台湾との断交と国交回復を歓迎し、「一つの中国」原則に基づいて新たな協力関係を構築する意向を表明していることが分かる。

【要点】

中国外務省の毛寧報道官は、南太平洋の島国ナウルが台湾と断交し、中国と国交を回復したことについて、中国政府が称賛と歓迎の意を表明したと述べた。

毛報道官は、ナウルが独立した主権国家として「一つの中国」原則を認め、台湾当局とのいわゆる「外交関係」を断絶し、中国との外交関係回復を望むことを発表したと説明した。

中国政府は、ナウルの決定を「世界に中国は一つしかなく、台湾地区は中国の領土の不可分の一部であり、中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法政府である」という国際社会の一致した共通認識を再確認するものであると評価している。

また、ナウルとの国交回復は「一つの中国」原則が人心の向かうところ、大勢の赴くところであることを改めて十分に証明するものであると述べた。

中国政府は、ナウルと「一つの中国」原則を基礎に両国関係の新たな章を開くことを望んでいる。

この発表は、台湾と外交関係を維持する国が12カ国まで減少したことを意味する。

中国政府は、台湾と外交関係を維持する国を減少させることで、台湾の独立を阻止し、台湾を中国の一部とするという「一つの中国」政策を推進している。

ナウルの決定は、中国政府の「一つの中国」政策を支持する動きとして注目されている。

・ナウルは、1980年に台湾と外交関係を結んだが、2002年に中国と国交を回復した。その後、2005年に再び台湾との関係を回復したが、今回の決定で再び中国と国交を結ぶことになった。

・ナウルの決定の背景には、中国からの経済的支援や投資の誘致があるとみられている。中国は、台湾と外交関係を持つ国々を外交的に孤立化させるため、経済的支援や投資を活用して、これらの国々を中国との関係を結ぶよう働きかけている。

引用・参照・底本 

ナウルが台湾地区と「断交」し中国と国交回復の意向、中国は称賛と歓迎の意を表明 人民網日本語版 2024.01.16

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