習近平:ベトナム、マレーシア、カンボジアの三カ国を公式に訪問2025年04月11日 20:15

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【概要】

 中国共産党中央委員会総書記・中華人民共和国主席である習近平氏は、2025年4月14日から18日にかけて、ベトナム、マレーシア、カンボジアの三カ国を公式に訪問する予定である。

 中国外交部の報道官が2025年4月11日(金)に発表した内容によれば、習主席はまず4月14日から15日にかけて、ベトナムを国賓として訪問する。この訪問は、ベトナム共産党中央委員会総書記トー・ラム氏およびベトナム社会主義共和国国家主席ルオン・クオン氏の招待によるものである。

 続いて、習主席はマレーシアおよびカンボジアを4月15日から18日にかけて訪問する。マレーシア訪問は、スルタン・イブラヒム国王の招待によるものであり、カンボジア訪問は、ノロドム・シハモニ国王の招待によるものである。

 この訪問日程は、中国の国家元首としての習近平氏による一連の国賓級訪問として位置付けられており、各国首脳との会談や二国間関係の強化が予定されている。

【詳細】

 2025年4月11日に新華社通信が報じたところによれば、中国共産党中央委員会総書記かつ中華人民共和国主席である習近平氏は、2025年4月14日から18日にかけて、ベトナム、マレーシア、カンボジアの三カ国に対して国賓としての公式訪問を行う予定である。これは、2023年12月の習近平氏による訪越以来の再訪となるとともに、地域における中国の外交的影響力強化を意図した一連の行動の一環であると理解されている。

 ベトナム訪問(4月14日〜15日)

 習近平氏は、4月14日から15日にかけてベトナムを訪問する。この訪問は、ベトナム共産党中央委員会総書記のトー・ラム氏、およびベトナム社会主義共和国国家主席のルオン・クオン氏の正式な招待によるものである。ベトナムは、中国にとって陸上国境を接する隣国であり、両国は「全面的戦略的協力パートナーシップ」の関係を結んでいる。今回の訪問では、両国首脳による会談が予定されており、政治、経済、安全保障、人文交流など多岐にわたる分野における協力関係の確認と強化が図られる見通しである。

 マレーシア訪問(4月15日以降)

 ベトナム訪問を終えた後、習近平氏はマレーシアを訪問する予定である。これは、マレーシア国王スルタン・イブラヒム陛下の正式な招待による国賓訪問である。中国とマレーシアは2024年に国交樹立50周年を迎えており、今回の訪問はその節目を記念する重要な外交イベントの一つであると位置づけられている。マレーシア政府首脳との間で、経済協力、地域安定、インフラ投資(とりわけ「一帯一路」構想)などを含む幅広い分野での協議が行われることが予想される。

 カンボジア訪問(4月中旬)

 習近平氏の訪問の最終目的地はカンボジアであり、ノロドム・シハモニ国王の招待により行われる。カンボジアは中国と極めて良好な関係を維持している国の一つであり、両国は「鉄の友誼(てつのゆうぎ)」と表現されるほど緊密な結びつきを持つ。今回の訪問では、王室および政府首脳との面会を通じて、両国間の政治的信頼の確認、経済投資協力の拡大、教育・文化交流の深化などが協議される予定である。

 総括

 今回の一連の国賓訪問は、中国の国家主席としての習近平氏が、東南アジア地域の複数の国と高位レベルでの外交関係をさらに深化させる機会であり、いずれの訪問も相手国元首からの正式な招待によって実現している。各訪問国との間で署名される覚書や合意文書の詳細は、訪問中または訪問後に発表されると見られる。

【要点】 

 訪問の概要

 ・期間:2025年4月14日〜18日

 ・訪問国:ベトナム、マレーシア、カンボジア(順に訪問)

 ・訪問の形式:いずれも国賓待遇による国家訪問

 ・訪問の目的:各国首脳との二国間関係の強化および各分野における協力の拡大

 ベトナム訪問(4月14日〜15日)

 ・招待者:ベトナム共産党中央委員会総書記 トー・ラム、国家主席 ルオン・クオン

 ・訪問目的

  ⇨ 両国共産党間の関係強化

  ⇨ 政治的信頼と戦略的協力の再確認

  ⇨ 経済・貿易・投資・人文交流における協力深化

 ・背景

  ⇨ 両国は「全面的戦略的協力パートナーシップ」関係にある

  ⇨ 両国は陸上国境を接する隣国であり、歴史的・地理的な結びつきが深い

 マレーシア訪問(4月15日以降)

 ・招待者:マレーシア国王 スルタン・イブラヒム

 ・訪問目的

  ⇨ 国交樹立50周年(1974年〜2024年)の節目における関係強化

  ⇨ 一帯一路構想に基づくインフラ協力の推進

  ⇨ 地域的安定と経済パートナーシップの確認

 ・会談予定対象:国王、政府首脳(首相等)

 カンボジア訪問(期間中後半)

 ・招待者:カンボジア国王 ノロドム・シハモニ

 ・訪問目的

  ⇨ 両国間の伝統的友好関係の確認

  ⇨ 政治的信頼と経済協力の深化

  ⇨ 教育・文化・人的交流の強化

 ・背景

  ⇨ 中国とカンボジアは「鉄の友誼」と称されるほどの関係を持つ

  ⇨ 中国はカンボジアに対する最大の投資国・援助国の一つである

 総合的意義

 ・習主席による一連の訪問は、東南アジア地域との関係強化を図る中国の外交方針を体現するものである

 ・各訪問は、いずれも相手国元首の正式な招待によるものであり、政治的礼節に則って実施される

 ・訪問に際し、複数の協定や覚書の署名が行われる見通しである(詳細は訪問中に発表予定)

【引用・参照・底本】

Xi to pay state visits to Vietnam, Malaysia, Cambodia from April 14 to 18 GT 2025.04.11
https://www.globaltimes.cn/page/202504/1331897.shtml

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