黒色塗装の艦船搭載型ミサイル発射試験の映像2026-08-26 23:08

Dolaで作成   
【概要】

 2026年8月、中国中央電視台(CCTV)はこれまでに公表された映像から切り出す形で、黒色の塗装が施された艦船搭載型ミサイルの発射試験映像を初めて公開した。軍事専門家の見解によれば、この黒色塗装はレーダーと視覚の双方でのステルス性を高め、ミサイルの突入能力を向上させるためのものと推測される。また、当該ミサイルはこれまでに公開されているYJ-18シリーズの改良型と見られ、従来の各種型とは外観および性能上の特徴が異なる可能性が示されている。
  
【詳細】 

 映像の公開経緯

 CCTVは8月25日付けで、長さ12秒の黒色塗装ミサイル発射映像を単独で公開した。同映像は元々、2026年7月に中国人民解放軍海軍の装備試験部隊を紹介する報道の中で使用されていたもので、当時は特に言及されていなかった。今回、同局が当該映像を単独で取り出して公表したのは初めてのことである。

 塗装の特徴と意図

 従来の艦船搭載型ミサイルの多くは灰色、白色、青色といった明るい色調で塗装されているのに対し、今回のミサイルは黒色塗装が特徴的である。軍事専門家の宋忠平氏は、この塗装にはレーダー波の反射を抑える吸収特性を持つステルス素材が用いられている可能性が高いとする。加えて、黒色は海面の背景に対し視認されにくくなる視覚的な隠蔽効果も併せ持つとの見解を示している。

 飛行特性と試験目的

 映像では、ミサイルは発射後速やかに進路を変換し、海面すれすれの低高度で加速飛行する様子が確認できる。Song氏によれば、本試験はミサイルの限界的な突入能力を検証するものであり、特に垂直発射後に速やかに高度を下げる機動性能を確認することで、探知される確率を大幅に低下させることを目的としている。

 ミサイルの系統と性能

 外観上の特徴から、今回のミサイルはYJ-18対艦巡航ミサイルの改良型と判断される。YJ-18シリーズはこれまでに、2019年の建国70周年記念閲兵でYJ-18(潜水艦発射型)・YJ-18A(艦船発射型)が、2025年9月3日の戦勝記念日閲兵でYJ-18Cが公開されている。専門家の張学鋒氏はYJ-18Cについて、ステルス設計が採用されており、低高度飛行と組み合わせることで隠蔽性と突入能力がさらに強化され、敵の飛行場、港湾、物流拠点などの重要施設を精密かつ長距離から攻撃できるほか、いわゆる「第一島鎖」突破の中核的な装備となり得ると述べている。

【要点】

 ・CCTVが黒色塗装の艦船搭載型ミサイル発射試験の映像を単独で初公開した。

 ・黒色塗装はレーダー波吸収と視覚的隠蔽の両方の効果を持つステルス仕様と見られる。

 ・発射後速やかに進路変換し海面すれすれを低高度飛行する機動により、探知回避と突入能力の向上を図っている。

 ・外観からYJ-18シリーズの改良型と判断され、従来公開の

 ・YJ-18、YJ-18A、YJ-18Cとは異なる仕様である可能性がある。

 ・YJ-18C型は長距離精密打撃能力を有し、第一島鎖突破を含む多目的運用が想定されている。

【引用・参照・底本】

Rare black-coated shipborne missile test shown by state media, Chinese expert says coating improves radar, visual stealth and penetration GT 2026.08.25
https://www.globaltimes.cn/page/202608/1368999.shtml

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