ウクライナ製インスタント麺→ウクライナ産の卵が感染源の有力候補 ― 2026-08-28 19:46
【概要】
2026年に入り、ウクライナ産食品を原因とするサルモネラ感染症の発生が相次いで報告されている。同年7月にはウクライナ製インスタント麺によりEU・英国で計106名の感染者が確認され、さらに同年8月28日には英国においてウクライナ産の卵が感染源の有力候補とされる事案が公表され、259名の感染と1名の死亡が確認された。一方米国では、メキシコ産ハラペーニョを原因とするサルモネラ集団感染も発生しており、同時に関連企業が別の寄生虫感染症の原因としても指摘されるなど、複数の食中毒事案が並行して進行している状況にある。
【詳細】
1.ウクライナ製インスタント麺によるサルモネラ集団感染(EU・英国)
・公表元:欧州食品安全機関(EFSA)・欧州疾病対策センター(ECDC)共同声明(2026年7月発表)
・期間:2025年11月~2026年6月
・地域:EU加盟国13カ国および英国
・規模:感染者数計106名、うち49名が入院。主な影響層は子供および青年。死亡例の報告はなし。
・感染源:ウクライナ国内の製造業者が製造する味付きインスタント麺。複数の製造ロットからサルモネラ菌が検出され、工場レベルでの汚染が示唆されている。
・関連動向:多国籍食品メーカーReeva社が、バルト諸国向けの特定ロッドで同様の事実を認めているが、本事案との直接的な関連は未確認。
2.ウクライナ産卵によるサルモネラ集団感染(英国)
・公表元:英国保健安全庁(UKHSA、2026年8月28日発表)
・期間:過去1年間(~2026年8月)、直近数週間に感染者の増加が見られる
・規模:感染者数計259名、うち約半数が入院、1名の死亡を確認。患者の年齢は乳児から90歳代まで多岐にわたる。
・感染源:明確な汚染源は確定していないが、調査当局は「輸入卵に関連する可能性がある」とし、関係国の調査ではウクライナ産卵が最も有力な仮説とされている。感染経路は家庭外の小規模飲食店・持ち帰り店で提供された卵料理と推定されている。
・背景事情:英国の卵自給率は約89%、輸入卵の約3分の1をウクライナが占め最大の供給元となっている。また2022年2月以降、ウクライナ産卵に対する関税免除措置が実施されており、2028年まで継続する見込みである。
・勧告:英国食品基準庁は感染の収束まで、半熟卵の喫食を控えるよう勧告している。
3.米国における農産物関連の食中毒事案
・ハラペーニョによるサルモネラ感染:2026年6月中旬以降、少なくとも345名が感染、多数の入院者を出す。メキシコ・シナロア州産のハラペーニョを回収対象とし、26の州で販売された。
・レタスによるシクロスポラ症:2026年5月以降、15州で計6,358名が発症、278名が入院、2名の死亡が確認されている。原因はメキシコ中部産細切りレタス。
・共通点:いずれも米国大手生鮮食品卸TaylorFarms社が関与。同社は2024年にも黄色タマネギを原因とする大腸菌集団感染事案で問題となっている。
共通事項
・臨床症状:いずれのサルモネラ事案も下痢、嘔吐、発熱、腹痛を主症状とする。高齢者、乳幼児、免疫不全者では重篤化のリスクが高まる。
・その他:ウクライナ産冷凍鶏肉からもサルモネラ菌が検出された事例が2026年に報告されている。
【要点】
・2026年7月:ウクライナ製インスタント麺によりEU・英国で106名がサルモネラ感染、49名が入院
・2026年8月:英国でウクライナ産卵が汚染源と疑われるサルモネラ感染が発生、259名感染・1名死亡
・ウクライナ産食品に関する衛生上の問題が国際的に複数報告されている状況
・米国ではメキシコ産農産物を中心にサルモネラおよびシクロスポラによる大規模な食中毒が発生
・サルモネラ感染の主症状は下痢・嘔吐・発熱・腹痛で、高リスク層では重篤化に注意が必要
【引用・参照・底本】
Ukrainian eggs blamed for UK salmonella outbreak – Telegraph RT 2026.08.28
https://www.rt.com/news/644756-uk-eggs-salmonella-ukraine/
2026年に入り、ウクライナ産食品を原因とするサルモネラ感染症の発生が相次いで報告されている。同年7月にはウクライナ製インスタント麺によりEU・英国で計106名の感染者が確認され、さらに同年8月28日には英国においてウクライナ産の卵が感染源の有力候補とされる事案が公表され、259名の感染と1名の死亡が確認された。一方米国では、メキシコ産ハラペーニョを原因とするサルモネラ集団感染も発生しており、同時に関連企業が別の寄生虫感染症の原因としても指摘されるなど、複数の食中毒事案が並行して進行している状況にある。
【詳細】
1.ウクライナ製インスタント麺によるサルモネラ集団感染(EU・英国)
・公表元:欧州食品安全機関(EFSA)・欧州疾病対策センター(ECDC)共同声明(2026年7月発表)
・期間:2025年11月~2026年6月
・地域:EU加盟国13カ国および英国
・規模:感染者数計106名、うち49名が入院。主な影響層は子供および青年。死亡例の報告はなし。
・感染源:ウクライナ国内の製造業者が製造する味付きインスタント麺。複数の製造ロットからサルモネラ菌が検出され、工場レベルでの汚染が示唆されている。
・関連動向:多国籍食品メーカーReeva社が、バルト諸国向けの特定ロッドで同様の事実を認めているが、本事案との直接的な関連は未確認。
2.ウクライナ産卵によるサルモネラ集団感染(英国)
・公表元:英国保健安全庁(UKHSA、2026年8月28日発表)
・期間:過去1年間(~2026年8月)、直近数週間に感染者の増加が見られる
・規模:感染者数計259名、うち約半数が入院、1名の死亡を確認。患者の年齢は乳児から90歳代まで多岐にわたる。
・感染源:明確な汚染源は確定していないが、調査当局は「輸入卵に関連する可能性がある」とし、関係国の調査ではウクライナ産卵が最も有力な仮説とされている。感染経路は家庭外の小規模飲食店・持ち帰り店で提供された卵料理と推定されている。
・背景事情:英国の卵自給率は約89%、輸入卵の約3分の1をウクライナが占め最大の供給元となっている。また2022年2月以降、ウクライナ産卵に対する関税免除措置が実施されており、2028年まで継続する見込みである。
・勧告:英国食品基準庁は感染の収束まで、半熟卵の喫食を控えるよう勧告している。
3.米国における農産物関連の食中毒事案
・ハラペーニョによるサルモネラ感染:2026年6月中旬以降、少なくとも345名が感染、多数の入院者を出す。メキシコ・シナロア州産のハラペーニョを回収対象とし、26の州で販売された。
・レタスによるシクロスポラ症:2026年5月以降、15州で計6,358名が発症、278名が入院、2名の死亡が確認されている。原因はメキシコ中部産細切りレタス。
・共通点:いずれも米国大手生鮮食品卸TaylorFarms社が関与。同社は2024年にも黄色タマネギを原因とする大腸菌集団感染事案で問題となっている。
共通事項
・臨床症状:いずれのサルモネラ事案も下痢、嘔吐、発熱、腹痛を主症状とする。高齢者、乳幼児、免疫不全者では重篤化のリスクが高まる。
・その他:ウクライナ産冷凍鶏肉からもサルモネラ菌が検出された事例が2026年に報告されている。
【要点】
・2026年7月:ウクライナ製インスタント麺によりEU・英国で106名がサルモネラ感染、49名が入院
・2026年8月:英国でウクライナ産卵が汚染源と疑われるサルモネラ感染が発生、259名感染・1名死亡
・ウクライナ産食品に関する衛生上の問題が国際的に複数報告されている状況
・米国ではメキシコ産農産物を中心にサルモネラおよびシクロスポラによる大規模な食中毒が発生
・サルモネラ感染の主症状は下痢・嘔吐・発熱・腹痛で、高リスク層では重篤化に注意が必要
【引用・参照・底本】
Ukrainian eggs blamed for UK salmonella outbreak – Telegraph RT 2026.08.28
https://www.rt.com/news/644756-uk-eggs-salmonella-ukraine/

