歴史上に於ける昔の戰争犯罪人2022年03月09日 21:43

家庭教育日本歴史 天照皇太神
 『アメリカ樣 全』宮武外骨 著

 (九頁)
 歴史上に於ける昔の戰争犯罪人 2022.02.09

 戰争犯罪といふ無條規法は、既往にも及ぼし得る公法らしいから、これを我が日本國の歴史人物に適用しても好からうと思ふ、多くの敵人を殺したり、多くの民衆を塗炭に苦しめた大奸雄ナポレオンなどは、世界に於ける戰争犯罪人の巨魁であらうが、それに似た奴が我が國にも多くある、今の共産党員は御一人樣をも戰争犯罪人だと云つて居る、その論法でゆけば、神武天皇や日本武尊等も戰争犯罪人に入れねばならぬが、それは神祖に對してアマリに無禮であるからやめておく(一々擧げればイクラでもあるが、オモな奴だけ)

 源義朝 源頼朝 藤原秀衡 北條時宗 足利尊氏 楠正成 新田義貞 織田信長

 此中で源義朝は俘虜虐待の罪もあつたらしい、楠正成の敵對行為は最もヒドかつた、大小便を釜で沸かし、それを敵兵の頭に注ぐなど、前代未聞のキタナイ事をやつたり、泣男を使つて敵を欺瞞する等、卑劣の所為が多かつた、今なら銃殺の死刑である

 豊臣秀吉、徳川家康の両人は最も憎むべき惡漢、明治の西郷隆盛、乃木希典、東郷平八郎、伊藤博文、山県有朋、桂太郎等及び数十名は侵略支持者としての重罪人である

引用・参照・底本

『アメリカ樣』宮武外骨 著 (蔵六文庫, 1946)
『繪本道化遊全』宮武外骨 著 明治四十四年二月十日發行 雅俗文庫
(國立國會圖書館デジタルコレクション)

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